子育てがうまくいくヒント © 2022 泉河潤一 All rights reserved.

ゲームに負けて泣いているわが子への対応 その2

ゲームに負けて泣いてしまう。負けを受け入れられない子は、小学校でも時々見られる子である。「泣く子が出るから、ゲームはやめよう」ということはさすがにならないが、負けたぐらいで泣かない強い子どもに鍛えることは必要だ。
そのためにはどうしたらよいか?!
わが家の事例を紹介する。

カルタで子どもを鍛える! その2 2009.1.25 1798-551

前回のブログに書いたように、家族全員でカルタをやった。惨敗したクニコ(年長)が大泣きしてしまった。
その際、四人が四様の対応した。
再録すると、次のようであった。

家族四人四様の対応(再録)

▼1 妻(かるたを読みあげていた)「クニコ、負けたぐらいで泣かないの! 楽しめばいいのよ。」

→ これは、クニコにゲームをする心構えを説いている。

▼2 実母「お父さん、強すぎだれ。手加減してあげれて。」

→ これは、私に弱いクニコ(みんな)も楽しめるように配慮する必要を説いている。

▼3 アキコ(途中でも半べそだったクニコに気づいたが、容赦なくクニコの取りたいカードを取った。)

→ これは、クニコに手加減せず勝負の厳しさを教えることになった。

▼4 私「次のカードを読むまでの間、お父さんは必死でカードの位置を覚えていたんだよ。ただ待っていないで、カードを見ているんだよ。」

→ これは勝つ秘訣を教えている。

ふり返ってみると、それぞれが大切なことを教えていると言える。

手加減ばかりでは本人が鍛えられないし、他の人も手加減しながらではつまらない。
ゲームに勝ち負けはつきもので、負けたからといって泣かれても困る。
かといって全くの配慮無しでは、弱いクニコがつまらなく、やる気を失ってしまう。

私は私でクニコが強くなるように勝つ秘訣を教えたつもりだ。

だが、一番クニコのことを考えた対応をしたのは、この後のあーちゃん(私の実母)の対応であった!

あーちゃんの対応

もう寝る時間だからと2階に行こうとしている私と妻を制して、あーちゃんはクニコを残して、再び二人でカルタを始めた。

あーちゃん「クニコちゃん、あーちゃんとカルタの特訓しよう。」
クニコ「うん!」

こう言って、二人でまたカルタを始めた。
あーちゃんが読んで、クニコがカルタを取るのである。ライバルがいないので、安心して取れる。これを2回くり返した。いわゆる練習である。

今度は、アキコを読み手にして、あーちゃんとクニコの二人で勝負していた。

2500861

接戦である。クニコが一人練習で強くなり、かつあーちゃんが手加減しているのか!?
結局、接戦を制したのはクニコであった。

クニコ(にこにこしながら、うれしそうに)「あーちゃんに勝ったよ!

ふり返ってみると、一番親(教師)らしいベストな対応をしたのは、あーちゃんであった。

一つに、クニコのカルタを取る能力を高めたマンツーマンで特訓したのである。

一つに、マンツーマンの特訓後に練習試合をやり、わざと(?)負けて自信とやる気を引き出した

一つに、クニコが負けてくやしがり、もっと強くなりたい、まだやりたいというタイミングで、即対応したのもよかった。

つまり、何と言っても、手間と愛情をかけた

これは、1月1日の夜のことである。

さて、冬休み明けの保育園カルタ大会の結果はどうであったか!

私は、帰宅と同時に、クニコのうれしそうな笑顔での報告を聞くことになった。

 

関連記事

ゲームに負けて泣いているわが子への対応 その1

クニコみそっかす終了

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です