★7日に倒れて救急車で脳外科へ搬送・入院。脳梗塞・認知症と診断。その後、要介護申請・デイサービスの利用まで、怒濤の3週間の記録【その8】
1.ケアマネのTさん二つの施設を紹介
21日(月)午後1時10分昼休み、ケアマネジャーTさんから電話があった。
Tさん:〜コンピューターにかけたら、要介護1の判定でした。
今のところ空いている施設は二つでして…
こう切り出し、Tさんは具体的に二つのK施設とS施設を紹介してくれた。
▶Kケアー施設:車で7,8分ほど。月曜日と木曜日の週2日
▶S施設:車で15分ほど。木曜日と土or日曜日の週2日
私:月曜日と木曜日のKケアー施設がいいかな。近いし。今週から使えるかどうか調べてください。
このように話して電話を切った。
そのまますぐにネットで調べてみた。
2.ネット情報でわかった大きな違い
ネットで二つの施設を調べてみた。
大きな違いがあった。
▶K施設のHP:法律の条文を見ているような感じ。お客に来てほしいという意欲は感じられなかった。何よりも魅力を感じなかった。それに、運営状況レーダーチャートで、「従業者の研修等」が県平均(4点)を大きく下回っている(2点)ことも、私の評価を悪くした。ただ、従業員の男女比、利用者の男女比・年齢構成・要介護度別人数等々の施設を見る視点自体は学べた。
▶S施設:「〜確かなサービスによる安心・安全の提供はもちろん、高齢者の日常生活能力を維持改善させる取り組みにも着手。〜認知症状を抑え改善に向けた独自のプログラムを用意。選べる食事や、専用菜園の開設などを通してやりがいや生きがいを提供しています。〜さらに、脳活カレッジなどの喜びを感じながら過ごすためのサービスを提供し、介護予防デイサービスにも取り組んでいます。」(以上、引用)
私:これにはポリシーを感じるし、利用者のことを考えている施設の感じがした。勉強している感じもした。K施設とは雲泥の差を感じた。
- 家から近いとか、ウイークデーが空いているとかよりも、最重要は施設の提供するサービスの内容だ!
私は、すぐにケアマネのTさんに電話をかけ、HPを見るとS施設の方がよさそうだから、S施設の方も今週から使えるか聞いてほしいと頼んだ。(以上、昼休みのことである。)
3.実際の施設訪問へ
ネット情報だけでは十分でない。百聞は一見にしかずという格言の通り、実際に見に行く必要がある。私は、急遽1時間だけ看護休暇を取り、3時45分に退勤した。そして、暗くならないうちに、職場から直接、施設訪問をすることにした。
▶K施設:コロナの関係で施設の中へは入れない。外からそっと中をのぞいた。暗くて狭い感じがした。入っている人も車椅子で重い感じがした。
私:この施設では、母は「2度と行かない!」と言うな。ここはダメだ。私は実際に見てそう思った。
さらに車で10分ほど走ると、S施設があった。コロナで入れないので、外からのぞいてみた。
▶S施設:K施設よりも、ずいぶん広いし、明るい感じがする。入っている人も軽い(要介護度)感じがする。
こう評価していると、施設の人と目があった。不審者と思われても困るので、正直に85歳の母が通う施設を探している、パンプレットを欲しいと言った。そうしたら、ケアマネジャーさんの名前を聞かれたうえで、パンフレットを見せながら説明(食事は選べる…)してくれた。
私の質問にも答えてくれて、
・女子職員の方が多い。
・要介護度1,2の人が大半で(つまり軽い人が多い。)、しかも女性の利用者が多い。
・私の住むK市からもたくさん来ている…。
そのうえで、外から施設の中を見せてくれて、「あそこがお風呂のあるところで…」とかなりくわしく間取りを説明してくれた。
S施設なら、母も満足して通いそうだ!私の腹は決まった!
4.S施設に決定、そして契約の段取りへ
そして、4時半過ぎ、S施設の駐車場に戻った瞬間に、ケアマネジャーTさんから電話があった。
私:今、S施設の駐車場にいます。たった今、二つの施設を見たところです。
Tさん:もうS施設に行かれたんですね。
私:そうなんです。K施設の利用者は重そうだし、暗い感じがして、母には合わないような感じがします。
S施設の方が断然いい感じです。S施設でお願いします。
Tさん:わかりました。S施設は24日(木)からおためし利用できます。そのためには、23日(水)にS施設の相談員、私、新しいケアマネジャーYさんの3人がご自宅へ伺いたいと思いますが、よろしいでしょうか。
私:いいですよ。
というわけで、明後日23日(木)午後4:00、契約のために3名の方が自宅に来て下さることになった。
5.S施設相談員、ケアマネTさん、新しいケアマネYさんが自宅に来る
23日(水)午後4時予定通りS施設の相談員、ケアマネのTさん、新しいケアマネYさんが自宅に来た。
母は体調がよくないからと言って、ベッドに横になって対応した。
3名は、母の様子を見たり、気持ちをいろいろと聞いたりした。(割愛する)
そのうえで、施設の過ごし方と費用、最後に契約書の説明を受けた。
■1日の流れ、費用、持ち物、契約書の説明
S施設のO相談員(女性)から、S施設の説明を受けた。
○1日の流れ
・朝8時15分頃マイクロバスで迎えに来ること。
・施設に着くと、▶体温・血圧測定 ▶入浴、余暇活動 ▶体操
・昼食を食べる(2種類から選べる)
・▶リハビリ体操 ▶レクリエーション・茶話会
・4時頃施設を出て帰宅する。
○かかる費用
・要介護1の判定の場合648円
これに入浴介助加算50円、機能訓練加算56円、昼食代620円なので、1日約1400円であった。
(※ 要介護度によって料金が違う)
○持ち物
・連絡帳 ・着替え ・内履き ・歯ブラシと歯磨き粉 ・お薬
○「居宅サービス・介護予防サービス契約書」の説明
私は以上の説明を聞き、正式に契約する旨を話した。
時刻は5時半。1時間半の訪問となった。
追記
○訪問後、明日からさっそくデイサービスを利用することに母は強く反対した。
・「頭が痛いし、体の調子がよくないから行けない! 行けないと電話をかけてくれ! (そうでないと)親戚の○さんのところへ出ていく!」とくり返す母。
・さすがに「今日説明を聞いて、すぐに明日から」と言うのは早すぎかという思いと、明日は今日来てくれたOさんがS施設にいないということもあり、明日は止めることにした。