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夏休み自由研究「旅行記」のまとめ方2.

アキコ(小4)の自由研究テーマは、『東北一周旅行記ー5W2H記ー』でした。この旅行記の記述と合わせて、旅行記のまとめ方を紹介します。

夏休み自由研究「旅行記」のまとめ方2. 2008.11.3  第529号 

ー東北一周旅行記よりー

以前の記事で紹介したように、この夏休みの、アキコ(小4)の自由研究テーマは、『東北一周旅行記ー5W2H記ー』でした。2Hというのは、「どのように」にプラスして「いくら(旅行にかかった費用)」を明らかにするというねらいを表しています。

研究の計画だけ記事にアップしておいて、研究の結果の報告や、研究のまとめ方の紹介がないのは、不誠実というか親切ではないと思うので、旅行記の紹介を合わせて、まとめ方を紹介します。(紹介してきました。)

■旅行記づくりのポイント「東北一周旅行「男鹿半島・白神山地」527」へ

旅行記作りのポイントは、(旅程作りを除けば)次ことである。

◎ 訪問した名所や名産品などについて、記録をきちんと取ること。
①写真の記録を取ること
②当地でしか手に入らないパンフレットの類を収集・保管すること
③旅行記のテーマに即した内容の記録をすること
④旅程の実際の記録をきちんと取ること

◎ 旅行中の感想(気づいたこと・学んだこと)を早め(その日のうちに)に記録すること。

■旅行記のフォーマット「男鹿半島「なまはげ」ブランドのすごさ528」へ


旅行記のフォーマットは、基本的に ①その日の旅程(いつ・どこを回ったか) ②旅程を示す地図 ③行き先の名所などの写真と説明&感想など ④記念となるパンフレットやチケット(そのまま貼る) でした。

■旅行記のまとめ方2

 旅行記のまとめ方の基本は、上述の通りです。
ただし、色々なまとめ方のバリエーションがあります。
ここでは、「8月17日奥入瀬渓流滝めぐり」と「8月18日竜泉洞探検」を紹介します。

○「8月17日奥入瀬渓流滝めぐり」


この日は、十和田湖周辺を朝食前に歩きました。その後、ホテルを出て、奥入瀬渓流を歩きました。奥入瀬渓流全行程14km中、メインとなる7kmを家族4人で感想しました。
その地で手に入れたパンフレットをもとに、次のようにまとめました。

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 このように、パンフレットがあると、まとめるのに大変便利です。
小4ですから、このレベルですが、大人になるにつれ読み手のメリットを意識して、「見所」や「行き方」「費用」など書くべきだと思います。

○「8月18日竜泉洞探検」


この日のメインは、竜泉洞探検と浄土ヶ浜での海水浴でした。
竜泉洞探検では、時系列で探検の様子を、写真や感想と合わせて紹介しました。

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 探検の様子は、やっぱり写真があると、迫力があっていいですね。実際に探検した感想はもちろん必須です。
旅行記の右ページには、竜泉洞のパンフレットをそのまま貼りました。アカデミックかつビジュアルにまとめられてあり、とてもよい情報源になります。
ちなみに、この日の午後は「浄土ヶ浜」で海水浴を楽しみました。結構たくさんの人が泳いでおり、旅行情報誌では美しい浄土ヶ浜の写真誌しか載っていなかったので、意外でした。「海の青と白い岩はだのコントラストが美しい。「ごくらくじょう土のごとし」という言葉から、名づけられた」とアキコは、旅行記に書きました。このような名所の由来なども、書くとよいと思います。

終わりに


これ以外に、気仙沼の宿で食べた名物「フカヒレ」なども、写真とあわせて紹介しました。ただ、深追いするときりがありません。それに旅行のネタは、1週間分もあるのです。
アキコ小4のレベルでは、アキコの感動(伝えたいと思ったこと)をベースに、伝いたいポイントをしぼって書くことだと思います。
余り背伸びせずに、その子の今のレベル(もっている意欲や能力など)で精一杯その子(アキコ)らしい感じ方が表現できれば、それでよいと思います。
後は、親が最初の愛読者として、旅行記のよさをほめてあげ、その精一杯の努力を認めてあげればよいと思います。
最も大切なねらいは、子供を育てること(そして、親子の絆を築くこと)であって、よい旅行記を書くのはその手段であることを忘れてはなりません。
私は、この旅行記については、「わが家の子ほめ条例」に基づいて、賞状と副賞である「本」を買ってあげ、その努力をたたえました。

・参考までに、8月17日と8月18日のパソコンに記録したメモを紹介します。
○8月17日
【行き先・時刻】
■1 6:45十和田湖観光ホテル発 乙女の像・十和田神社・十和田観光ホテル7:30着
■2 → 8:45十和田湖観光ホテル発 8:58着十和田湖子の口駐車場
■3 → 9:48発石ケ戸~銚子大滝12:41着 その後、バスで子の口まで
■4 → 12:51~十和田湖畔で昼食~1:32
■5 → 1:32→1:50着(10.5km)~白鳥号乗船・ソフト・おみやげ~2:48
■6 → 2:48十和田発ー2時間40分(152km)ー5:53着龍泉洞愛山
■7 → 6:30~夕食

【したこと・感想】
□クニコ:①奥入瀬7km歩き通す(ちょっと疲れたけど、がんばれてすごかった。)
②白鳥号に乗ったこと(みんなに運転へたと言われたけど、がんばった。)
③ルパンおじさんの所で食べたこと(ルパンおじさんが元気でおもしろかった。)
□アキコ:①奥入瀬の銚子大滝を見れてよかったです。
②白鳥号に乗って、大波が来てこわかった。
③りんごソフトがおいしかったです。

□妻:①奥入瀬をずっと歩いたこと(アキコ、クニコががんばって歩いてびっくりした。)    

②白鳥号にのったこと。(アキコ、クニコが楽しそうだよかったです。)
③一人で150km運転して楽しかったです。

□私: ①奥入瀬を家族4人で最後まで歩いて楽しかったです。
クニコと手を綱いて嬉しかったです。
②乙女の像の所まで、クニコをおんぶして歩いてうれしかったです。
※ビデオ記録を合わせ、クニコとの一生の心地よい思い出となりました。
③白鳥号に乗ったら、アキコとクニコが喜んでよかったです。

○8月18日
【行き先・時刻】
■1 9:06竜先洞愛山発 龍泉洞・おみやげ・ソフト休憩11:25発
■2 → 11:25龍泉洞発 12:30着浄土ヶ浜(53km)
■3 → 12:30着浄土ヶ浜=昼食・海水浴2:58浄土ヶ浜発
■4 → 2:58浄土ヶ浜発 5:56気仙沼着(139km)約2時間45分
■5 → 5:56気仙沼望洋着~6:30夕食~7:50・お風呂

【したこと・感想】
□クニコ:①龍泉洞(コウモリが見られてよかった。寒かった。33年長生きできてよかった。人形がいて恐かった。)
②浄土ヶ浜で海水浴をして楽しかった。(お父さんが昆布を見つけてびっくりした。)
③部屋がすごいよくて、ごはんもよくてよかった。
□アキコ:①龍泉洞。(コウモリが目の前を通り過ぎたこと。98mの深さの地底湖の底が見えて不思議だった。階段が急でたくさんあった。クニコが恐いと言ってかわいかった。)
②浄土ヶ浜で泳いで楽しかった。お母さんと一緒に岩の上に登ったとき、足が痛かった。
③ここの部屋だけすごい豪華でびっくり。(シャンデリア、ドアのノブがノック式。広い。ソファー付き。時計も電話も絵も豪華。)食事が面白かった。

□妻:①浄土ヶ浜でみんなで海水浴をして楽しかった。
②龍泉銅の地底湖98mの底がすぐ近くに見えて、びっくり。
③VIPな部屋に泊まって、よかった。
□私: ①龍泉銅の中は地底探検のようですごかった。
②浄土ヶ浜で海水浴ができて、楽しかった。
③ホタテ貝がおいしかった。VIPな部屋でびっくりすごかった。
※ 私たちが泊まった部屋はすごい豪華でした。不思議に思って宿の人に訊くと、「このホテルで一番のVIPルームです」とのことでした。空いていたので、正規の料金よりずっと安く特別に泊めてくれたのでした。(私たちが払ったお金は、4人で朝食・夕食こみで3万660円です。)
このように、特別なことや、びっくりしたこと、楽しかったことなどたくさんあったのですが、旅行記についてはこのあたりで紹介は割愛するつもりです。なぜなら、出版一次原稿をこの11月にほぼ終わらせたいと思っているからです。

2 COMMENTS

渡邊康行

アキコさんとのあたたかい時間が伝わるとても素敵なお話でした。
記録を残すのがキモですね!
良かったです

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izumikawa

ありがとうございます!
その通りです。下のことがキモになります。

◎ 訪問した名所や名産品などについて、記録をきちんと取ること。
①写真の記録を取ること
②当地でしか手に入らないパンフレットの類を収集・保管すること
③旅行記のテーマに即した内容の記録をすること
④旅程の実際の記録をきちんと取ること

◎ 旅行中の感想(気づいたこと・学んだこと)を早め(その日のうちに)に記録すること。

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