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最も効率の良い投資は何か?!──パパが見つけた“人生の投資法”

《読み始める前に》

預金しても利息は雀の涙。
それでも「投資は危ない」と敬遠する──そんな時代の常識が、すでに通用しなくなっていました。
では、パパ・ママ世代が今、本当に注ぐべき“投資”とは?
育児と仕事の合間に投資を見直したパパの実感を記録します。

パパの子育て奮戦記:第48号
長女アキコ(6歳)、次女クニコ(3歳)、ママ、パパ(私)、祖母(69歳)


家計にも「学び」が必要な時代

いまや「家計を考える」ことにも、しっかりと学びが求められる時代になりました。
前号「株主優待を家計に生かす」ではこう書きました。

「株主優待がなくても、配当だけで1%台はごろごろしている。
日経平均株価から考えると、まだまだ安い水準だ。
本音を言えば、雀の涙にもならない超低金利の状態で、どうして預金だけでいられるのか分からない。」

結局のところ、国全体の“金融リテラシー教育”の不足が大きいのでしょう。
当時の小泉首相でさえ「株価に一喜一憂しない」と、メイ言を発していたほどです。

株式投資は“のめり込み”厳禁

優待制度を実施する企業も増え、家計のプラスにはなります。
詳しくは、ヤフーファイナンスの株主優待情報
https://finance.yahoo.co.jp/stocks/incentive/popular-ranking
にアクセスするとわかります。

しかし一方で、私自身の苦い経験から言えるのは──

「株にのめり込むようなら避けた方がいい。あくまで本業に徹すること。」

これは経済評論家・長谷川慶太郎氏も著書で述べていたことでもあります。
投資に熱中して仕事や家庭が疎かになれば、本末転倒です。

幸せな経済自由人がすすめる「5つの投資」

「ユダヤ人大富豪の教え」で知られる本田健氏は、
月刊『フナイ・メディア』(2005年2月号)の連載「幸せな経済自由人への道」で、こう紹介しています。

幸せな経済自由人が行う5つの投資
① 自己投資
② 人脈投資
③ 寄付投資
④ ビジネス投資
⑤ 経済投資(株・不動産など)
(第6話「幸せな経済自由人への投資法」より)

つまり「経済投資」(株・不動産)は5番目。
最初にすべきは「自分自身への投資」だというのです。

本田氏はこうも書いています。

「普通の人には経済投資はあまりおすすめしません。
経済投資に使える余裕資金が不足している場合が多いからです。
リスクをとって100万円を投資して30%のリターンを得ても利益は30万円。
それでも利益が出ればましですが、損をする場合も多いことを考えると、とても割に合いません。
経済投資で成功するためには、最低限、ある程度まとまった余裕資金を手にしてからと考えたほうがよいでしょう。」

最も確実なリターン──自己投資

「投資の中で最も確実に高いリターンが得られるのは、自己投資です。」

これは、私自身の実感とも重なります。
これまで一番多く投資してきたのは、やはり自分の成長ための投資でしたし、今もそうです。

「働く・学ぶ・備える」のバランス

プロとしてその道で生きる人以外は、
余裕資金の範囲で優待を楽しみながら、ほどよく株式投資を取り入れるのがよいと思います。

それが難しい場合は、信頼できる投資信託に任せる
いわば「餅は餅屋に任せる」発想です。

私自身も、ようやくそのレベルで安定できるようになりました。

だだ、これだけ低金利なのだから、株式への目配りもこれからの家計を考える場合、欠かせないとも思います。

「貯める」から「育てる」へ

要するに──

「真面目に働き、無駄遣いせず、貯金する」
というスタイルだけでは、もはや乗り切れない時代になっている。

そして、家計を考える場合にも真剣に勉強しなくてはいけない時代にとうに突入していることだけは確かです。
(2005.7.15)

今、振り返ってみて

15年ぶりの再スタート

その後、いろいろなことがあり、私は株式投資を一切やめていました。理由は単純で、株価が気になり、仕事や家族に悪影響が出るタイプだからです。

しかし、昨年11月、新NISA制度の開始と、長女が勤めるプライム上場企業への関心をきっかけに、15年ぶりに再開しました。
今回は、少しばかりの余裕資金を使い、現物株式のみ・自分ルールを設定して再スタート。
不思議なほど落ち着いて取り組めています。「これなら大丈夫だ」と思える自分がいます。

自己投資が生んだリターン

本田健さんの言葉どおり、「最も確実に高いリターンを生むのは自己投資」。
私自身、これまで最も投資してきたのは“自分の成長”でしたし、今現在もそうです。
教員時代には、自腹で研修や講座に参加し、子どもにとって価値ある教師になりたいという思いで学びまくりました。
現職のまま大学院にも通い学びました。
それらの成果として2015年に子育て本『うちの子、どうして言うこと聞かないの!と思ったら読む本』を出版。
2018年にベトナム、タイ、中国で翻訳出版されるほど、多くの共感を得ました。
これも、自己投資のリターンです。

第二のステージでも続く「学びの投資」

退職後は、教育現場での経験(小学校の特別支援学級担任10年、特別支援学校小学部担任3年、小学校通常学級担任約20年)を活かして**発達凸凹の子ども専門学習塾「発達凸凹ミラクル塾」**を運営しています。

その運営スキルも、セミナーで学んだ成果、つまり自己投資です。

大人向けに発達凸凹な子どものママパパ向けの子育て講座「ミラクル子育て講座」も提供しています。
単発での子育て講座も時々しているのですが、単発でもようやく1回一人5千円いただけるようになりました。

今年7月からはGoogle広告も展開し、ランディングページも作って、オンライン上の「ミラクル子育て講座」を積極的に展開しています。
👉 ランディングページ

LPと聞いて「レコード盤しか浮かばなかった」自分が、今やWeb集客を実践できるようになったのは、起業塾などのセミナーに参加=自己投資して学んできたからです。
──まさに、自己投資が人生をアップデートする実例でもあります。

※オンライン上の子育て講座は、ようやく本格的にスタートしましたが、リアルでの子育て講座の成功経験がベースになっています。
👉ミラクル子育て講座修了者インタビュー

結論:「自分への投資」が一番確実

そもそも私が教員になれたのも、教員養成大学で学ぶという自己投資をしたからです。

そして、教員なってからも学び続けたからこそ、出版という成果につながり、
今また学び続けているからこそ、現役で人に伝えられる。
「自己投資こそ、最も確実にリターンが得られる投資」──

これは、これまでの人生から確かにそうだと実感できる真理です。
(2025/10/19記す)

📝 自分に問いかけてみる時間

  1. 私がこれまで最も時間とお金をかけてきた“投資”は何だったでしょうか?
    そして、その投資は、「自分を育てる」ものだったでしょうか?

  2. これから1年間、自分にどんな自己投資をしてみたいですか?

📝 簡単なワーク

ステップ1:自己投資リストを作る

これまで自分がしてきた投資を「お金の投資」「学びの投資」「人のつながり投資」の3つに分けて書き出してみましょう。

ステップ2:次の一年の“自己投資目標”を立てる

  • 1年間で**「自分を成長させる分野」**をひとつ決める。

  • そのために使う時間・お金・方法を具体的に書いてみましょう。

💬 例:「話し方講座に月1回通う」「子どもの教育心理を学ぶ」「資格の勉強を再開する」

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「あったかい家族日記」は、長女アキコ(2025年8月現在27歳・既婚)と次女クニコ(23歳・公認会計士)の成長を、パパの視点で約20年間にわたり綴った実録子育てエッセイです。
*二人が幼児だった頃から大学入学、そして結婚前後までの家族の日々を記録し、累計アクセス数は400万を超えました。
*七田チャイルドアカデミー校長・七田眞氏にも「子育てに役立つブログ」として推薦された本連載は、So-netブログ閉鎖(2025年3月)を機に、「記録」と「今の視点」を重ね合わせて再編集した〈日々の記録に、“今”を添えた子育てエッセイ〉として、noteで再連載しています。
*この文章は、2005年7月15日にSo-netブログで公開された『最も効率の良い投資は何か?!』に、「今、振り返ってみて」を加筆した再構成エディションです。

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