《読み始める前に》
忙しい毎日、家事も育児も手いっぱいのママ。
そんなママが“少しの時間”で見違えるほど元気になる時間があります。
それは「実家で母と過ごすとき」。
パパとして気づいた、“妻が笑顔を取り戻す時間”の大切さを語ります。
後段には、夫婦のパートナーシップの大前提について語ります。
パパの子育て奮戦記:第50号
長女アキコ(6歳)、次女クニコ(3歳)、ママ、パパ(私)、祖母(69歳)
仕事優先の一日、妻の行動
今日は仕事の日。学期末の繁忙期で、仕事を最優先せざるを得ない日でした。
妻もそのことを十分理解していて、今日は自分一人で何とか子供たちを見ようとしていました。
その矢先、妻の母(つまり義母)から「新津のおじさんのところに赤ちゃんが生まれたから、お祝いに行く」と連絡がありました。
それを聞いた妻は、少し迷っていたので、私も行くことを勧めました。
結局、妻は子どもたちを連れて、一緒に車で行くことを決めました。
(ちなみに義母の実家は、我が家から徒歩15分ほどの場所にあります。)
実家リフレッシュの一日
予想通りに、お祝いだけでは終わらず、帰りに「石油の里」というパークに立ち寄り、アスレチックで思いきり遊んできたようです。
昼食もそのまま外で取り、家に戻ってきた妻はすっかり上機嫌。
玄関を開けた瞬間、妻の顔がとても穏やかで、明るかったのが印象的でした。
どうやら、妻は母と一緒に過ごすことで心が落ち着き、自然とリフレッシュできるようなのです。
思い返してみれば、いつもそうでした。
本人がそのことを自覚しているかどうかは分かりませんが、確かに“実家での時間”が妻にとってのリフレッシュになっているのです。
妻のリフレッシュを支えるのも、パパの役目
これから先、妻が疲れていたり、少しイライラしているようなときには、
「たまには実家に行ってきたら?」とか、
「お義母さんをうちに呼ぼうか?」と、こちらから声をかけてあげようと思いました。
妻は大切なパートナー。
自分のことばかりでなく、妻の健康やストレスの管理も大切です。
妻の思いやりに気づくこと
妻は今日、私が忙しいことを察して、
「あなたの仕事の支障が出ないように、今日は自分で子どもを見よう」と決めていました。
当初は「それが当たり前」と思っていましたが、よく考えるとそれも妻の思いやりです。
お互いに思いやる関係、そしてその思いやりに“気づける関係”でありたい──
そんな気づきをもらった一日でした。
(2005.7.17)
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今、振り返ってみて
妻は“家族のあたたかさ”を左右する最重要パートナー
妻は、子育ての成功、あたたかい家族を実現できるかどうかを左右する最も大切なパートナーです。
ここをおろそかにして、子育ての成功も、あたたかい家庭の実現もありえません。
私は、ずっとそう思ってきました
だからこそ
パートナーをよく理解しようと努め、お互いを大切にすること。
を心がけてきました。
夫婦関係こそ「一生のプロジェクト」
子どもはいつか巣立ち、それぞれの家庭を築きます。
そうなると、最後まで一緒に残るのは「夫婦」。
つまり、子どもが巣立った後の老後の幸せをも大きく左右する、最重要パートナーでもあります。
私自身、結婚して28年。
ありがたいことに、この「妻は一生のパートナー」という自覚は、最初からずっと持ち続けてきました。
まずは、この自覚が極めて大切だと考えます。その自覚があるなら、いちいち考えなくても、自然に大切にしようとする立ち居振る舞いとなります。
妻が元気を失っていたり、体調が悪かったりするときは、自然に気づき、行動できます。
「気づくこと」から始まる思いやり
昨日も妻が微熱を出し、少し元気がありませんでした。
「大丈夫?」と声をかけ、「夕食、何か買ってこようか?」「味噌汁だけでも作ろうか?」と提案すると、
妻は「大丈夫、作れそう」と言いました。
翌朝も「熱あるの?」と声をかけ、妻が「37度5分の微熱があるの。どこの医者に行こうかしら」と言えば、私はネットでよい病院を探しました。
ほんの小さなことですが、こういう「気づき」と「行動」が夫婦のあたたかさを育てていくのだと思います。
コロナで妻が寝込んだときも、私は約一週間、私が食事を作り、看病しました。👉 妻コロナ感染、介護するボク
それも、妻は一番大切!という自覚からでした。
思いやりの出発点は「自覚」
パートナーを大切にできるかどうかは、まず、
<この人こそが、子育て中も、子どもが巣立った後も、最も大切なパートナーである>
という自覚があるかどうかです。
この自覚さえあれば、いちいち考えなくても、
自然と優しい言葉や行動が出てくるものです。
📝 自分に問いかけてみる時間
1. 最近、パートナーに「ありがとう」と言葉で伝えたのはいつでしょう?
パートナーが苦労をわかってくれるだけで、その苦労は半減しますし、
気遣いをわかってくれるだけで、報われたという思いは倍増します。
逆に、ねぎらいや感謝の言葉がないと、疲れは蓄積します。
2. 妻(夫)の疲れやサインに、気づけていますか?
妻(夫)が倒れたり、病気になったりしたら本当に大変です。そうなる前に気づいて、ケアしてあげるといいですね。
📝 簡単なワーク
🌼ステップ1:パートナーの「リフレッシュポイント」を書き出す
・妻(夫)がどんなときに一番笑顔になるか、リストにしてみましょう。
(例:実家に行く時間/友人とお茶/一人でのんびりする時間/趣味の時間 など)
🌿ステップ2:その時間を“意図的に”つくる
・次の1か月で、パートナーの笑顔が増えるような「時間の贈り物」をひとつ実行してみましょう。
(例:「今週は実家に行ってきたら?」と一言かける/休日に家事を代わる など)
→ 家族のあたたかさは、パートナーの笑顔から広がっていきます。
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「あったかい家族日記」は、長女アキコ(2025年8月現在27歳・既婚)と次女クニコ(23歳・公認会計士)の成長を、パパの視点で約20年間にわたり綴った実録子育てエッセイです。
*二人が幼児だった頃から大学入学、そして結婚前後までの家族の日々を記録し、累計アクセス数は400万を超えました。
*七田チャイルドアカデミー校長・七田眞氏にも「子育てに役立つブログ」として推薦された本連載は、So-netブログ閉鎖(2025年3月)を機に、「記録」と「今の視点」を重ね合わせて再編集した〈日々の記録に、“今”を添えた子育てエッセイ〉として、noteで再連載しています。
*この文章は、2005年7月17日にSo-netブログで公開された『妻は実家に帰るとイキイキとする』に、「今、振り返ってみて」を加筆した再構成エディションです。