2005.11.19 ほめ方に問題有り!? 118
今週の火曜日、長女(小1、7歳)が書道の賞状をもらってきた。準特選の賞状である。
隣の市の会場に作品が展示され、妻は見に行ってきた。学校でも、校長先生から直接、賞状を渡していただいた。2234
書道で準特選をもらってきた長女をほめる
家に帰ってきたときは、食卓の私の席のところに、その賞状が置かれていた。私の帰りを待ちかねていて、
アキコ「アキコ、今日グッドあったよ。」
といいながら、賞状をもらったことをうれしそうに話していた。
もちろん、私は
「アキコ、よかったねえ~。」といいながら、賞状を手に取り、「準特選か。すごいな~。」と対応した。
通り一遍だった? 私のほめ方
さて、昨日金曜日仕事から帰ってくると、実母が私の部屋まで来てこう言った。
実母「アキコが『書道の賞状(専用の賞状入れに)片付ける』と言うから、『もう一度よくお父さんに見てもらってからね。』と言ってあるの。この間の通り一遍のほめ方ではだめられ。」
私(結構ほめたつもりなんだけどな~と思いつつ、黙って聞く。)
実母「アキコは習字の練習をすごいがんばったの!もっとほめてやらないと……。 もうすぐ書き初めもあるから、その時に書くエネルギーが出てこないよ。 また(ほめ方を)失敗するといけないと思って……(わざわざ2階の私の部屋まで来た)。」
私「うん、わかった。」(通り一遍、また失敗など、気になる表現もあったけれど、端から見てそう思えたのだから、長女のためもう一度ほめ直すことにした。)
実感をもって「ほめる」
長女のところへ行く前に、娘が習字の先生である実母に指導され、べそを書きながらも何時間も練習していたところを思い出した。そして、本当にがんばったんだという感じがもてたところで、下の長女のところへ行き、もう一度大いにほめた。
私「どれどれ見せてごらん。準特選かすごいな~。アキコは習字の練習とってもがんばってたものなあ~。」
(返却されてきた作品も見ながら、)「上手な字だよな~。」と実感を込めて大いにほめた。
そして、賞品の墨を手にとりながら「いいものもらったな~。」と言ったり、私が校長先生のようになって賞状を読んで、もう一度手渡してあげたりした。(ちなみに、また「またがんばるろうね。」はよけいな言葉。それは親が言うのではなく、子どもが思うことである。だから、言っていない。)
賞状を渡すときなど、ちらちらと、アキコの様子を見ると、とってもうれしそうだった。
子どものがんばり、成長に敏感で、それに新鮮に感動し、喜びのもてる親でありたい
前回と似ているようだが、やっぱり違う。前回は、賞状をとるためにがんばっていたアキコのことを忘れていた。ほめなくてはという気持ちで、型どおりの、さして気持ちのこもっていないほめ方だったような気がする。おそらく仕事で疲れていたことも原因だったろう。
(ついでに言えば、そもそも気づかない、気づいてもほめないというのは、論外だ!)
さらに恐ろしいことに、今書いていて気付いたのだが、実母が習字の先生で特訓したのだから「当たり前」という意識が頭の隅っこにあって、準特選という成果に感動しなかったのかもしれない。
「準特選」当たり前ではない。アキコの努力の結晶であり、実母の指導の賜だ!
子どものがんばり、成長に敏感で、それに新鮮に感動し、喜びの持てる親でありたい。