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年上の子を立てながらほめる

子どもが二人以上いると、ほめるにも配慮しないといけない。
一人の子をほめると、他の子は叱られたように感じたり、嫉妬したりする場合があるのだ。
たった二人しかいない姉妹だから、仲よくして欲しいと願っている。
私と妻は、二人ともかわいいし、二人とも大事である。だからこそ、お姉ちゃんのアキコをできるだけ立てるようにしている。

自分からお手伝いをした子供たち (2008.2.26)
ー年上の子を立てながらほめるー

妻「じゃあ、地区の話し合いに行ってくるから。」

夕食もそこそこに、妻は地区の話し合いに参加するために、知覚の公民館へと出かけた。7時頃の話である。

残された私とアキコ(小3、9歳)、クニコ(年中、5歳)は、いつものように会話しながら夕食をとっていた。「おそらく早くて8時30分、まあ9時帰宅かな。」などと考えながら。

夕食が終わり、私とアキコ、クニコの3人は、<ふれあい遊び>タイムに入った。

クニコ「ねえ、お父さん、一緒に遊ぼ。」
私「何して遊ぶ?」
クニコ「ボール当てごっこ。」
私「ここは狭いから危ないな。キャッチボールならいいよ。」

こんなわけで、一緒にキャッチボールをした。

少しして、アキコがコマを二つ持ってきた。

アキコ「ねえ、コマ(回し)やろ。」
私「よしやろうか。」

テーブルの上で、負けた方(早く止まったり、テーブルから落ちた方)が交代するというやり方で、繰り返し何回も楽しんだ。

私は、「お母さんが遅くなって帰ってきても楽なように、布団敷きでもしておこう。」と考えていたのだが、私が言い出すより先にアキコが話し出した。

アキコ「クニコ、皿洗いしよ。」
クニコ「わかった。」

さっと台所へ向かうクニコ。アキコは、遊びの片付けを始めた。

私「なあ、アキコはお父さんといっしょに布団敷きをしよう。」

というわけで、クニコは食器洗い、アキコとお父さんは布団敷き(親子4人で川の字で寝ている)となった。

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ちょうどふとんを敷き終わった頃、思いのほか早く、8時過ぎに妻が帰ってきた。

妻「ありがとう。ふとん敷いてくれたのね。」

私「あれ、何でこんなに早いの?!」

妻「私が地区委員長するしかないから、すぐに決まったの。クニコも、食器洗いありがとう。」

全員、居間に移って、地区会議の様子を聞いた。

クニコは、食器を洗った後、ふきんで拭いて、さらに居間にある食器棚に運んでいた。(私だったら、食器を洗うだけかな。クニコは、拭いて棚に片付けるものだと思っているらしい。)

妻「クニコ、食器棚に運ぶまでしてくれるのね。ありがとう。」

クニコがほめられるのを聞いて、少しムッとするアキコに、私は気づいた。この場面で、私が「クニコは本当にすごいね。優しいね。」などとやったら、まずいと判断した。

私「アキコが言い出したんだよね。お母さんが疲れて帰ってくるからやってあげようってね。アキコは、ふとんを敷いてくれたよね。」

少しムッとしていたアキコの顔が和らいだ。

私「みかんでもみんなで食べるか。」

食器を片付けついでに、さっとみかんを全員分もってくるクニコ。

妻「クニコ、ありがとう。」

また、少しムッとするアキコ。

私「クニコは、優しいアキコに似てきたね。」

妻も気づいて、こう言った。

妻「(クニコが優しいのは)アキコがいつも良いお手本を見せてくれるからだね。」

アキコの顔に笑顔が戻り、

アキコ「まだ足りないから、もっと(みかんを)持ってくる。」

こう言って、みかんをもっと取ってきた。

みんなで、みかんを食べながら妻の話を聞いた。

さて、子どもが二人以上いると、ほめるにも配慮しないといけない。
一人の子をほめると、他の子は叱られたように感じたり、嫉妬したりする場合があるのだ。

妻と私は、「2番目の子どもへの、最高の贈り物は、1番目の子どもをよい子に育てることだ」という考えのもと、アキコをしっかりと育ててきたつもりである。

親が自分の子をほめるのもなんだが、アキコは賢く、強く、あたたかく育っていると思う。

次女クニコは、長女と違って、父母を独占するという経験がほとんどない。(独占していた父母を取られたという感覚もないだろう。)
その代わり、クニコにはいつもモデリングの対象としてお姉ちゃんのアキコがいた。

その分、クニコはとても得をしている。アキコに比べて、発語はずいぶん早かったし、音感(お母さんにおぶわれながら0歳から、お姉ちゃんのヤマハ音楽教室に通っていた)もすぐれている。いろいろな遊びにしても、よくできるお姉ちゃんの真似をするうちに、どんどんできるようになっている。
今回のお手伝いにしても、本当に同じようなことなのである。

だからこそ、私たち夫婦は、実感をもって「クニコがよくできるのは、おねえちゃんのおかげなんだよ。」とよく言う。

こんなふうに言うことで、アキコがクニコをライバル視して仲違いすることを抑止している。クニコも、「お姉ちゃんよりすごい」などと思い上がってしまうことを抑止している。

それでも、よくケンカする場面も見られる。
そんな時は、

私「たった二人しかいない姉妹なんだから、仲よくしていなさい。お父さんやお母さんが死んだ後、残るのは姉妹だけなんだよ。」

と言う。

たった二人しかいない姉妹だから、仲よくして欲しいと願っている。

私と妻は、二人ともかわいいし、二人とも大事である。だからこそ、お姉ちゃんのアキコをできるだけ立てるようにしている。

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