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図書館通いと野菜作りを通した「子育て」

《読み始める前に》

図書館通い(読書)&野菜作りによる子育て。一見別ものに見えますが、長く続けることで価値が出るという点で共通しています。
なぜそうした方法を考え・実行したかと言えば、その二つの教育にはとてつもない価値があると、親が自覚していたからです。親がその価値を見出して初めて少々の面倒臭さを乗り越えて、長く続けることができるのです。


パパの子育て奮戦記:第5号
長女アキコ(6歳)、次女クニコ(2歳)、ママ、パパ(私)、祖母(70歳)

ゆったりと過ごした土曜日の午前

今日(土)の午前中は、小鳥が食べに来るように庭先においた餌台の位置を変えたり、借りたCDのダビングをしたりしながら、家族でコーヒーを飲みながらゆったりと過ごしました。。

図書館通いは、知的な習慣

お昼になってアキコ(小1)が帰ってきて(明日の運動会の準備のため、午前中は学校)、一緒にパンとニンジンジュースをとり、午後は家族4人で図書館へ。
そこで、一人5冊まで×4の全部で20冊借りました(目一杯です)。そのうち、5冊ずつは本人が選び、後の10冊は親が選びました。つまり、親のために図書館に行っているのではなくて、子どもの本を借りるために行っているのです。半分は、子ども自身が自分で読みたい本を選び、半分は親の方で子どもにとって良いと思える本を選んでいるのです。
結果として、日本や外国の民話がほとんどでした。

私は本が好きです。読書こそは、価値ある習慣だと信じているので、私がほとんど毎日読み聞かせをしてきました。おかげで、二人とも本好きです。

「ほるぷの本シリーズ」を、ひよこコースこりすコースと買ってきて、読んであげてきました。その上のコースは、こうして節約のために図書館を活用しています。月1回家族で本を借り、それを毎晩読むというのは、実に知的で実利のある習慣であると思います。

アキコの8月の誕生日には、60人60冊の伝記シリーズを買ってあげるつもりです。

野菜作りを通した「子育て」

さて、わが家は、自宅から2kmほど離れたところに70坪程の土地を持っています。住宅地の中にあるのですが、柿の木、梅の木があるくらいであまり活用されていません。その土地に野菜を植えて、子育てに役立てようというわけです。

ある家族の話で、パパが息子といっしょに果樹園をつくり、計画性・収穫の喜びを教えた話を読んだことがあります。
いつか働く喜び(収穫の喜び)・計画性・協力などを教えるために、同じように土地に何かを植えて育てようと思ってきました。
長女が小学1年生になったので、一緒に草取り、畝造りをし、ジャガイモを植え、ニンジンの種を蒔いたのです。そして、ジョウロで水をまきました。

この後、月1ぐらいで草取り、収穫となるでしょう。結構大変かもしれませんが、その大変なことも教育なのだから意味はあります。


今、振り返ってみて

「図書館に通う習慣」は、かなりの家庭で実践されていると思います。私は、長女が小学4年生頃まで間、ほぼ続けていたと思います。月2回通った時期もありました。

さて、「畑を作って野菜を育てる」というビジョンは、

パパが息子といっしょに果樹園をつくり、計画性・収穫の喜びを教えた話

から生まれました。

パパが「果樹園を作る」というビジョンを話した時、息子はワクワクしたそうです。汗びっしょりになって、耕し・桃や梨などの果樹の苗木を植えました。そして、数年後、労苦が報われて、たくさんの桃や梨を収穫した喜びが表現されていました。

大事なことは、この後の話です。
この息子は、大人になって仕事についてから、この体験が仕事をするうえでとても役立ったと書いていたのです。
まずワクワクするビジョンを共有すること、そしてビジョン実現の計画を立てて、実際に行動していくこと、途中さまざまな労苦や困難があっても、一つ一つ対応していくことで、最後には、ビジョンは実現し、「収穫の喜び」が待っているという一連のプロセスを学ぶことができたこと。それを仕事(農業ではない)に生かしていると書いていたのです。
パパが自分に「果樹園を作るビジョン」をワクワクしながら話してくれたように、部下に「ワクワクする仕事のビジョン」を話しているとも書いていたのです。

この話を読んだ(読書はこれだから価値があります)私は、いつか同じように、土地を耕して畑の畝を作り、種を蒔いて、草取りに汗をかき、収穫の喜びをみんなで味わうという一連の体験を、わが子と共有したいと考えたわけです。

何号か後になりますが、収穫したジャガイモとニンジンで、カレーライスを作ったこと。出来上がったカレーライスがとてもおいしかったことを覚えています。


*「あったかい家族日記」は、長女アキコ(2025年7月現在27歳・既婚)と次女クニコ(23歳・公認会計士)の成長を、パパの視点で約15年間にわたり綴った実録子育てエッセイです。
*二人が幼児だった頃から大学入学、そして結婚前後までの家族の日々を記録し、累計アクセス数は400万を超えました。
*七田チャイルドアカデミー校長・七田眞氏にも「子育てに役立つブログ」として推薦された本連載は、So-netブログ閉鎖(2025年3月)を機に、「記録」と「今の視点」を重ね合わせて再編集した〈日々の記録に、“今”を添えた子育てエッセイ〉として、noteで再連載しています。
*この文章は、2005年5月28日にSo-netブログで公開された『図書館通いは知的で実利のある習慣である』に、「今、振り返ってみて」を加筆した再構成エディションです。

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