親が対応を少し変えただけで、子どもは成長する!
子どもの成長を止めるのも、促すのも親の対応次第である。
夏休みのめあてを立てることは、これまでの親の対応を見直し、子どもの成長を促すよいきっかけになっている。
★自立に向けて成長するクニコ(4歳、年少)(2006.8.4)
ー生活のめあてを立てた効用ー
クニコの夏休みの生活のめあては、以前のブログ記事「夏休みのめあてを立てる」で紹介したように、「自分で起きる・自分で着替える・自分で歯を磨く(仕上げは親)・自分で食事をする」である。
その中で、メインは「自分で食事をする」である。というのは、起きることも着替えることも、自分でほとんどできるのだが、食事となると部分的にお母さんに箸やスプーンで口に運んでもらうという実態があったからである。
部分的にというのは、クニコは嫌いな野菜など食べるのが遅いので、妻が野菜を集めてクニコの口まで運ぶことが多々あるのである。
◆1 自分で食べる①
さて、夏休みに入ってまもなく、あいかわらず食べるのが遅いクニコを前にして、妻はついいつものように、野菜を口に運ぼうとした。
私「タカちゃん、クニコのめあては、一人で食べるだから、それをやっちゃだめだよ。」
妻「う~ん、そうしないと余計食べるのが遅くなる。」
私「しょうがないだろ。そういうめあてを立てたんだから。 あまり時間がかかるなら、残してもいいよ。」
(残しても、一人で食べることが大切だよ。)
というわけで、クニコは、野菜など一人で夕飯を食べている。(みんなはもう食べ終わっている。)
結果はといえば、一人で食べることができたし、時間も妻が手伝った場合とほとんど同じだった。
◆2 自分で食べる②
ある朝のこと。おかずに目玉焼きが出た。
クニコ「お父さん、醤油を入れて。」
私「クニコのめあては、自分で食べるだろ。自分で入れなさい。」
クニコ「クニコできない。入れ過ぎちゃう。」
私「大丈夫。お父さんの皿を見てごらん。入れ過ぎて(食べ終わっても)醤油が残ってるだろ。少しぐらい入れ過ぎてもいいんだよ。」
クニコ(一人で醤油を入れている。たどたどしいが、量はほぼ適量である。)
私「うまい、うまい。できるじゃない。」
◆3 自分で起きる
自分で既に起きられるのだが、みんなが先に起きていてー特にお母さんがー隣に誰もいないと(我が家は川の字で寝ている)、「わーん。」と泣くことがある。
クニコ「わ~ん。」(隣に誰もいない。といっても、すぐ近くにみんないる。)
私「クニコ、目が覚めたかい。おはよう。」
クニコ「わ~ん。」(お母さん、来て!)
私「お母さんは、朝ご飯を作っているし、お姉ちゃんも、お父さんもここにいるよ。」
クニコ「わ~ん。」(お母さん、来て!)
私「クニコの夏休みのめあては、自分で起きるだったよね。」
クニコ「そんなめあて立てなきゃよかった。」
こう言いつつ、クニコは泣きやみ、一人で起きてお母さんのところへ行った。
◆4 自分で着替える
ここは既にほとんど一人でできている。後ろのボタンなど一部だけできないところを
「お母さん、手伝って。」と言ってやってもらっている。
あとは、自分で着替える服などをタンスから持って来ることが、次の課題だと思っている。
こうしてみてくると、親が対応を少し変えただけで、子どもはかなり成長することがわかる。子どもの成長を止めるのも、促すのも親の対応次第である。
夏休みのめあてを立てることは、これまでの親の対応を見直し、子どもの成長を促すよいきっかけになっている。
蛇足ながら、めあてを立てるということは、マラソンで言えば、「ゴールはこの地点だよ」とはっきりさせたにすぎない。つまり、スタートラインに着いたに過ぎないのだ。
ここから、ゴールまで親子で一緒に走るわけである。先は長いので、親もがんばらないといけない。
*キャッチ画像は、あーちゃん(祖母)の部屋で寝ているアキコ(小2、8歳)・クニコ(年少、4歳)です。
この時期は、土曜日は、あーちゃんの部屋で寝るルールになっていました。