「別れがあるから人の世は美しい!」という。
それは、おそらく別れの際に、人の本当の姿ー美しい心ーが表れるからなのだろう。
★5年間学んだヤマハ音楽教室A先生との別れ 2007.4.26 334号
4月から9年ぶりに妻が働きに出ている。主婦でなくなった妻が送迎するのは難しくなり、アキコが幼稚園年少から小3の4月いっぱいまでの5年間通ったヤマハ音楽N教室(エレクトーン教室)を近くの教室に変更した。
◆1 最後の教室でのコンサート
今日で最後のN教室A先生との別れとなった。
5年間いっしょに学んだお友達とも、今日でお別れであった。
アキコによれば、最後だというのでコンサートを開いてくれたのだという。
はじめにみんなでエレクトーン演奏をし、その後、ひとりずつお友達も演奏してくれたという。
A先生も、「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」などを演奏してくれたという。
コンサートの後、お友達や先生からプレゼントをもらい、写真を撮ったという。
(アキコは、この前の日曜日に遠出した際に、先生やお友達へのプレゼントを買っていて、それをプレゼントした。)
4月だけ実母にN教室に送り迎えをしてもらっていたのだが、最後のこの日は、妻も退勤後すぐにN教室に向かっていた。
妻は、コンサートが終わってしまった後、本当に最後の最後にN教室に着いたという。
最後にA先生はアキコを抱きしめてくれたそうだ。そのとき、
「A先生はうるっとしていて、涙をこらえていたのがわかったわ。」
と妻は言った。
妻「A先生は、本当にアキコをかわいがってくれたんだよ。」
私「そうなんだね。ありがたかったね。」
それを感じたからこそ、転勤後の2年間もずっと通わせてきたのだった。
たまたまその後(今日の夜9時頃)A先生から電話があったので、
私「5年間、本当にありがとうございました。」
と、私からもお礼を言った。
アキコは、コンサートやプレゼントをもらって、嬉しかったと言っていたが、別れて悲しかったとも言っていた。
◆2 別れがあるから人の世は美しい!
「別れがあるから人の世は美しい!」という。
それは、おそらく別れの際に、人の本当の姿ー美しい心ーが表れるからなのだろう。
アキコのために心を込めて練習した曲をプレゼントしたお友達や先生の姿がそうだし、最後に抱きしめてくれたA先生のうるっとした姿がそうだ。
そして、妻や私の感謝の言葉を伝える姿がそうである。
子ども(人)は、親ばかりでなく多くの人との出会いによって成長していく。子どもが大きくなればなるほど、親以外の人との出会いによってこそ成長していく。
だからこそ、その一つ一つの出会いを大切にして、感謝を忘れない人であって欲しいと思うし、私自身そうありたい。
付記
実母もN先生の教えるところを見て、その指導力の高さに気付き、大変でも自分が送り迎えしようかとぎりぎりまで考えた。でも、やっぱり無理だった。
その影響の一つに、アキコ(小3)のヤマハ音楽教室(エレクトーン教室)の教室変更がある。今まで妻が隣市まで片道1時間かけて送り迎えをしてきたが、それができなくなってしまった。実母が送り迎えするには、隣市では遠過ぎ、市内のヤマハ音楽教室である必要があったからだ。幼稚園年少から小3の4月いっぱいまでの5年間通ったヤマハ音楽N教室である。はじめの3年間の幼稚園時代は市内であったが、転勤で自宅に戻ってからの2年間はずっと、妻の送り迎えであった。
転勤後も、N教室に通ったのは、教えているA先生が指導力のある先生だったからだ。アキコのことをかわいがってくれたからだ。幸い妻が主婦であったので、毎週1回通わせていたのだった。つまり、5年間A先生に教わったことになる。