子育てがうまくいくヒント © 2022 泉河潤一 All rights reserved.

★1年間の家族経営計画を決める!

1月の家族会議の議題は「今年1年の家族経営計画について」である。1年間の家族経営のシステムを決め、1年間の家族のイベント・行事などについて何月に何をやるか大まかに決めた。これで1年間を見通した家族経営をすることができる。子どもが小学生のうちは、年間家族経営計画を立てることをぜひともお勧めしたい。

今年初めての家族会議で「1年の家族経営計画」を決める! 2008.1.4

1月2日午後5時頃、わが家の新年伝統行事「書き初め」を終え、しばしくつろいでいた。妻は、アキコやクニコのズボンの繕いをしていた。アキコ、クニコは二人でじゃれあっていた。そんなタイミングで  、家族会議を始めた。

私「よし、今年1年の家族計画を立てる(確認する)ぞ!」

妻は床で繕いをしたまま、アキコ(小3、9歳)、クニコ(年中、5歳)はテーブルの席に着いてじゃれあっている。

◆1 第一部 家族経営のシステムを確認・決定する

私「まずは、週1回の「家族の日(家族を優先する日)」だが、原則として日曜日でいいだろ。」
妻(繕い仕事をしながら)「そうね~、クニコの七田チャイルドアカデミーの日は土曜日(の午前中)に移ったしね。
それしかないかしらね。」
私「どうしても都合は悪ければ、変更すればいいんだからね。」

家族会議確認・決定事項1:家族の日は原則として日曜日

私「「父と子塾(父と子の勉強会)」は、(原則として)第1土曜日と第3土曜日でどうかな。月2回でいいだろ?」
アキコ・クニコ「いいよ!」
妻「クニコが七田チャイルドアカデミーの日はどうなるの?」
私「七田は月3回だったよね。バッティングしなきゃ午前中でいいし、クニコも勉強しているのだからアキコ一人で父と子塾で勉強しても良いしね。一緒にしたければ、午後帰ってきてからすればいいし、どっちにしても大丈夫だよ。」

家族会議確認・決定事項2:父と子塾は原則として第1土曜日と第3土曜日

私「あと「母と子の料理教室」を定期的にやった方がいいと思うのだけど……。」(昨年度は、野菜を収穫したあとカレーをつくるとか、ハイキングに行くときサンドイッチを作るなど、不定期開催である。)
アキコ・クニコ「やりたい!」
妻(繕いの手を一旦休めて)「それってどれぐらいやるの?」
私「月1回ぐらいでどうだい?」
妻「それぐらいならいいわ。」
私「じゃあ、第3土曜日ね。今月は19日(土)だな。」
アキコ「やったー!たこ焼きを作りたい。」
私「たこ焼きだったら、野菜サラダ作りとかやったら。……」

家族会議確認・決定事項3:第3土曜日は、母と子の料理教室

私「それから、(原則として)第4日曜日に、来月の計画を立てたり、掃除をしたりすることにしよう。昨年も月の最後の日曜日に計画を立てることが多かったしね。」

家族会議確認・決定事項4:第4日曜日は、来月の家族計画&掃除の日

◆2 第二部 家族の年間スケジュールー1年間の家族のイベント・行事ーについて

◆1月:

私「1月から順にいくよ。(家族の日、父と子塾、母と子の料理教室は省く)家族イベントは、2日書き初め、3日~5日はタカちゃんの実家へお泊まり、雪遊び、かるた&トランプ大会、温泉または温水プール、こんなところかな。」
妻「そんなところかな~。」

私「今月のふれあい遊びは、トランプ、俳句かるた、ドラホッケー、室内サッカー、じゃらポン以外に何がある。」
アキコ「UNO!」
私「ウノか。まあそれもいいね。」

私「あと学校行事は、特に何かあったけ?」
妻「特に何もないと思うわ。」
私「よしじゃ~今度は2月。」

こんな調子でどんどん家族会議を進めた。
家族の日、父と子塾、母と子の料理教室など大枠が決まっているし、昨年末に自作家族カレンダーを作ってみて気づいたのだが、家族イベントも学校行事もやる月がほぼ決まっているのである。
以下、確認・決定した家族イベントなどに絞って紹介する。

◆2月:

○3日(日)節分

○スキー&そり遊び:TさんまたはT家と一緒に交流

○温泉または温水プール(いずれもすぐ近くにある)

●学校行事:2月2日(土)クニコの保育園音楽発表会

◆3月:

○2日(日)「ひな祭り」:義母・義兄を招待

○3日(月)父(私)の誕生日祝い

○22日(土)~23日(日)妻の実家へお泊まり

●学校行事(24日(月)終業式、25日(火)卒業式→春休み)

◆4月:

○6日(日)桃の花見またはカタクリの花見(4月8日が旧暦の3月3日だから、その頃に桃の花が咲いているはずだ。)

○13日(日)または20日(日):桜の花見またはT家と交流

○畑:イチゴの世話

◆5月:

○3日(土)、4日(日)新緑に触れる:
ここはもめた。「狐の嫁入り&温泉泊まり」を提案したのだが、アキコは「狐の嫁入り行列」で歩くのは嫌だそうだ。夏休みに1週間の東北旅行を計画しているから、そのためのお金を節約ということで、「宿泊は難しい」という妻の考えもある。あと、義母・義兄を招待して温泉に行く案も出た。「T家と新緑キャンプもありかな。」という案も出た。
いずれにしても、新緑に触れるということで、先に進んだ。

○25日(日)新緑ハイキング

○畑:イチゴの収穫・サツマイモ、ジャガイモ、枝豆など野菜を育てる

●アキコの運動会:義母を招待。

◆6月:

○6日(日)K公園で遊ぶ。

○15日(日)2世帯合同ボーリング大会

○6月19日クニコ誕生日祝い

○ボーナス30日(義母、実母にごちそうする)
以前やったことのある義母・義兄を招待しての二世帯ボーリング大会はとても好評だったので、また提案してみた。歓迎された。

○畑:草取り

◆7月:

○5日(土)夏休みの自由研究のテーマ決定

○7日(月)七夕

○19日(土)野菜の収穫→母と子の料理教室でカレーライスとサラダ作り

○温泉で1学期の疲れを癒やす:

○畑:ジャガイモ、枝豆など野菜の収穫

●夏休みへ

◆8月:

○父と子塾は、自由研究など不定期

○「東北1週間の旅」

○T家と交流キャンプ

○8月8日アキコの誕生日祝い

○16日(土)~18日(月)妻の実家へお泊まり

○8月24日(日)義母誕生日祝い

○畑:ニンジンなどタネを蒔く

なんといっても、メインは東北1週間の旅である。当時2歳のアキコを連れて出かけた、ミレニアム『東北1週間の旅』http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2006-05-27であるが、アキコが10歳になったらもう一度白神山地に来ることをその時に決めていたのだ。

妻「本当に行くの?(もちろん、そう決めてただろ。)1週間も行くの?」

私「今度は、船で秋田まで行って、太平洋側の浄土ヶ浜なんかも見てこよう。」

アキコ「ねえ、また船乗るの。 今度は大部屋(一番安いチケット)じゃなくて少なくとも二段ベッドにして。大勢いると寝れないんだよ。」

私「そうか今度は考えてみるね。」

クニコ「また、あの大きい船に乗るの? 帰りも乗るの?」

私「帰りは乗らないんだよ。……(いろいろあって)待った。詳しいのはまた近くなったらやるから。今日は、夏休みに東北1週間の旅行をすることだけ決めるの。」

こんな感じで、「東北1週間の旅」だけは決めた。

◆9月:

○アキコのヤマハ音楽教室発表会

○クニコ七田チャイルドアカデミーの発表会

●クニコ保育園の運動会

◆10月:

○10月11日義兄誕生日祝い

○10月21日実母誕生日祝い

○10月18日(土)サツマイモ料理(収穫したもので)

○紅葉&温泉癒しの旅:去年はサントピアワールドだったが、今年は是非紅葉に触れたい。できれば宿泊したいが……。

○畑:サツマイモなどの収穫。

●アキコマラソン大会

●アキコ展覧会

●クニコ作品展

◆11月:

○23日結婚記念日

○温泉癒しまたはT家との交流

○畑:ニンジンなど収穫か

◆12月:

○10日ボーナス義母と実母をごちそう

○16日(火)妻の誕生日祝い

○20日(土)~21日(日)妻の実家へお泊まり

○24日(水)クリスマスイブ

○雪遊び

●クニコおゆうぎ会

●アキコ、クニコヤマハ音楽教室発表会

このように月ごとに順に確認していった。

私「みんなどのイベントが一番楽しみかな?!」

アキコ「東北1週間旅行!」

クニコ「お弁当を作って、K公園でお花見するの!」

アキコ「えっ、東北1週間旅行じゃないの。K公園なんてすぐ行けるじゃない。」(自宅から歩いて10分ほど)

クニコ「お弁当作ってみんなで食べたい。」

私「くすっ。(これだからクニコは面白い。)タカちゃんは?」

妻「旅行ね。東北1週間旅行が楽しみだわ!」

私「ぼくも、もちろんそれが一番楽しみだな。」

クニコの一番楽しみなことは、「お弁当を作ってK公園でお花見」であった。一昨年、サンドイッチを作って、歩いて10分のK公園に家族揃って出かけた。公園なので、滑り台やブランコなどもあり、そこでサンドイッチを食べ、遊んだ。そのことである。

クニコの気持ちを聞いてみると、案外幸せというのは、お金もかからず、「家族みんなで食べたり遊んだりして一緒に過ごすこと」それだけで十分なのかもしれない。

◆3 年間家族経営計画を立てるメリット

こうして1年間の計画を立てるメリットは、以前の記事「月はじめに家族経営のビジョンを持つよさ」であげたことが、そっくり当てはまることになる。

第一に、実現までの期間を楽しみに生きることが出来る。「もういくつ寝るとお正月♪お正月には凧上げて、独楽を回して遊びましょう♪~」のように、それまでの間を楽しみにして過ごすことが出来るのである。

第二に、色々な行事や家族で企画したイベントを楽しみにして、がんばることが出来る。子供たちに「○日には、△に行くから、(勉強)がんばろうね。」と言ったり、自分自身でも「○日は、1日家族で過ごすとなると、それまでに△の仕事を終えておこう。」と考えたりするわけである。

第三に、十分な準備をすることができる。いつやるかを決めておけば、それに向けて内容などのつめをゆとりをもってできるのである。
今回計画を立ててみて、「新緑の旅行と紅葉の旅行をどうするか!?」ー義母と義兄、実母を入れて7人で行くか?!私は今年はじっくりと新緑と紅葉に触れたいが……ーなど、このあたりの企画が鍵だというのがわかった。

第四に、それは結果として、内容の豊かさを生み出すことになる。あらかじめ予定を立てておくことは、十分な考える時間を確保することとなり、企画した内容の豊かさを生み出すのである。

第五に、あらかじめ調整したり、突然のことにも柔軟に対応したりできる。妻がマラソン大会を参観するのも、勤務校の文化祭とバッティングしたクニコの作品展を見るのも、年休を取る必要がある。それも、当日ばたばたして申請するのではなく、事前に許可を受けておく必要があるのである。また、実母や義母などを招待する場合も、あらかじめ相手の予定に入れてもらっておく必要がある。
決まっている予定をはっきりさせていく中で、空いている日が明確になる。突然何か入ってきても、すぐに調整しやすいのである。家族で計画した大切なイベントと重ならないように、調整することが出来るのである。

そして、その最大のメリットは、ビジョンが実現するということだろう。

私は、地震などの天災、交通事故や病気などの突然の不幸がなければ、この家族計画の80%は達成する自信がある。

あったかい家族は、さまざまな伝統、家族のイベント、学校行事への参加等のふれあい体験・感動の共有によって実現していく。そして、そのことが仕事にも学校での生活にも好ましい影響を及ぼしていく。

1年間の家族計画を立て終えてみて、「今年もあったかい家族を実現していくぞ!」と決意を新たにしている。

●この1年間の家族計画は、教員という立場からはあってしかるべきという感じである。なぜなら、学校では年度末のうちに、年間行事計画を立て終えてしまうからである。そうして初めて、意図的計画的な指導が可能となる。
学級においても、「学級経営案」という形で、年度当初に計画を立て終える。内容の豊かな教育をするには、当然のことなのである。おそらく会社組織でもそうだろう。内容の豊かな家族経営をするには、年間家族経営計画があってしかるべきである。

私は、昨年この年間家族計画を立てるつもりでいたが、なぜかできずにいた。月ごとが精一杯だったのである。(もっとも、年間家族計画を書いていなくても、ほぼ決まっていたが)今年からは、作成した年間計画にもとづいて家族経営を進めるつもりである。

子どもが小学生のうちは、おそらくこうした年間の家族経営計画をつくることは可能だと思う。子どもが中学生・高校生になると、部活動や受験関連のこと、友達との付き合いなどがでてきて、なかなか難しいと思う。

●今回の家族会議は、30分ほどであった。私は年度末に3時間ほどかけて、資料を作っていた。自作家族カレンダーや去年の日記&ブログなどを見ながら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です