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最愛の娘へ「受験勉強ばかりでは危ない!」

受験勉強ばかりしている、長女を本気で叱る! 

高2の長女アキコとの会話、ふれあいは、難しくなった。主因は、アキコが受験勉強でめちゃくちゃ忙しくしているからである。中学時代の友達とのふれあいも、セーブしているのだから、父親との会話やふれあいが少なくなるのも、やむを得ないのかもしれない。

がしかし、アキコは来年4月には東京の大学に行く予定なのだから、そのまま東京で就職・結婚の可能性もかなり高く、最後の家族とのふれあい期間でもある。最後の1年を大切に過ごしたいと思っている私は、夕食時にテレビを消すことにしたり、「父と子デート」の内容を充実させたり、家族旅行をしっかりやろうと考えたりしていた。

そんな私の気持ちをよそに、アキコは受験勉強まっしぐら。今年の2月のことだが、最後の砦の「父と子デート」(月1回食事を二人でいっしょにとりながら、会話すること)すら、「父と子デートなんて、毎月やらなくてもいい」と言われるに及んで、父親である私も「(そんなアキコ)だったら、お父さんは協力しない!」と言ってキレた!

アキコに対して本気で怒ったのは、アキコが生まれてから2度目だと思うが、その顛末記!

最愛の娘への手紙「受験勉強ばかりでは危ない!」2016.2.18

ー受験勉強ばかりしている高校2年の長女へー

受験勉強を優先する長女にキレる!

高2のアキコは、毎朝4時起きで受験勉強おまけに土・日は1日中(朝早くから夕方まで)学校へ行って受験勉強である。実は、高校2年2学期頃から同じ「受験勉強」という理由で、アキコのお手伝いや普段の会話「父と子デート」まで怪しくなってきていた。アキコのお手伝いは、お風呂掃除や食器洗いなのだが、やっていなくて私がお風呂掃除をすることになったり、食器洗いは(ご飯炊きから食器洗いに変更)、自分の食器だけ洗ってあとは祖母にまかせたりすることがしばしばあった。

東京の大学に行く予定のアキコとは、もしかしたら最後の1年になるかと思い、食事の時間には早々にテレビを消すようにしたのだが、肝心のアキコがほとんどしゃべらない。

最後の砦の「父と子デート」(月1回食事を二人でいっしょにとりながら、会話すること)すら、「父と子デートなんて、毎月やらなくてもいい」と言われるに及んで、父親である私も「(そんなアキコ)だったら、お父さんは協力しない!」と言ってキレた!

仕事をしている場合ではない!と思い、翌日1日年休を取って、当時高校2年のアキコに向けて、父親としての気持ちー受験勉強だけではあぶない!ということーを手紙にしたためた。

アキコへの長い手紙

平成28年2月18日(木)

最愛の娘 アキコへ

昨日は、1日勤務校を休んだ。確かに出勤する意欲はわかず、気分もよくなかった。だが、最大の理由は、アキコをよくするには、アキコとの関係をよくするにはどうしたらよいかをじっくりと考える時間をとる方が、仕事よりもはるかに大切だと判断したからだ。それに、気分や体調がよくないのも、アキコとの関係がうまくないからだとわかっていたからだ。

さて、アキコは、お父さんが怒っている理由が、「父と子デートなんて、毎月やらなくてもいい」と言った、一言にあると思っているかもしれない。

実は、その一言は象徴であって、高校2年になってから顕著になった「受験勉強一本」という姿勢に根本的な原因がある。受験勉強が何よりも大事で、家族との会話やふれあい、旅行など2の次、3の次どころか、1,2,3が受験勉強で、その後にようやく家族が出てくるというありさまのように感じている。お手伝いも似たようなものだ。

たとえば、年間を通したビッグイベントであった家族旅行は、アキコがアメリカへ10日間もホームスティすることで昨年はお流れとなった。今年の家族旅行も、夏休みはとても無理で4月しかないという。5月連休の田辺家との交流も難しいという。日々の会話も似たり寄ったりで、待つ間は参考書とにらめっこ。会話が始まっても、ほとんど乗ってこないし、自分からしゃべることもほとんどない。食べてもお手伝いの片づけもそこそこに部屋へ行く。お風呂掃除も、お父さんがよくやることになっている・・。家族のことを大切に思っていない!お父さんの目に映るアキコは、こんなふうになのだ。

実際、いっしょにいてもつまらないし、息苦しいばかりだ。「来年4月からはおそらくは東京生活だから、それまでの期間を大切にしよう」とテレビなど消してみたものの、いっしょに家にいても、すでにアキコは家にはほとんどいないと同じ状態になっている。お前の頭の中は、受験勉強が9割以上占めているから。

問題なのは、家族とのふれあいばかりではない。お父さんは、受験勉強ばかりでなく、本を読んだり社会で活躍している(してきた)人の講演CDを聞いたりして視野広く勉強することが大事だと再三言ってきたが、それも「ぬかに釘」。アキコには貴重な受験勉強の時間を奪う「敵」ぐらいな位置づけのようだ。

そうした中で、お父さんは、「せめて月1回の父と子デートの中で、世の中に出ていく前に大切なことを教えていこう!」と決意して、昨年12月から今年1月にかけての冬休みに父と子デート15回分の内容を考えていたんだ。ふれあいの分も月1回の父と子デートでカバーしようと。

ところが、アキコの「父と子デートなんて、毎月やらなくてもいい」という発言だ。だから、お父さんも、「(そんなアキコ)だったら、お父さんは協力しない!」という一言となったのだ。

アキコは、「受験勉強一本」の生活をここで真剣に考え直した方がいい。家族ー父、母、祖母、妹ーは、一生お前を支える大事なソウルメイトなんだ。決して4の次、5の次はもちろんのこと、2の次でもいけないんだ。

今のアキコの「受験勉強が何を犠牲にしても大切」という価値観は、いくつもの問題点がある。整理して示すと

第一に、周囲を息苦しくしている。いっしょにいても、つまらないのだ。家族を犠牲にしているとも言える。会話でもふれあいでもお手伝いでも…。

第二に、これも心配していることだが、アキコ自身を追い詰めている気がする。受験勉強以外に時間を割くことは、犯罪に近いような感じなのだ。生活にうるおいはもちろん、ゆとりもない。アキコ自身が折れてしまわないかと心配なんだ。家族とゆっくりと会食する時間もないなんてかわいそうだと思った神様が、「お前だけ6時間増やして1日30時間にしてあげよう。その代わり6時間のうち1時間だけ家族とゆっくりとふれあうんだよ」と言っても、今のアキコはその6時間をすべて受験勉強に使うだろう。つまり、時間の有無の問題ではなく価値観・生き方の問題なんだ。

第三に、今の価値観では、将来家庭をもっても、仕事とのバランスを失い、家庭の崩壊につながる危険性があると思う。人生忙しいのは受験期ばかりではない。仕事に就いたらー職場や仕事内容にもよるだろうがーもっと忙しい。嫌な相手ともいっしょに仕事をすることもあり、対人関係だって難しい。そんな中で癒し支えてくれるのが家族だ。そんな家族をつくり出すには、仕事ー今のアキコは勉強が仕事だと考えればよいーを優先して家族を犠牲にするという価値観ではだめなんだ。7つの習慣という大ベストセラーをもつコヴィー氏が「〈仕事は家族の犠牲にはできない〉という考え方を、〈家族は仕事の犠牲にはできない〉という考え方に転換しないと、家族で成功できない」と書いていたが、その通りだと思う。実際、お父さんはそうやってきたんだ。仕事ももちろん大事だが、家族も少なくとも同じくらい大事だと決め、実際忙しい中でも毎週の「家族を優先する時間」を確保してきた。だから、家族との貴重なたくさんの思い出ができたし、あったかい家族との絆もできたんだ。

第四に、お父さんの価値観や生き方、大学生活や人生を乗り切る知恵などを伝える場がないということだ。これは、お母さんやあーちゃんからのものも同じだ。伝えようと思っても、伝える場も時間もなく、たとえ伝える時間がとれても、アキコの中にしみこんでいくかはなはだ疑問だ。受験に直接役立つこと以外は価値がない勉強だと判断しがちだからだ。その結果、視野がせまくなってしまい、大学合格後の生活においても、周囲に流され今までの受験勉強での反動ではじけてしまわないかと、お父さんは心配だ。

お父さんからばかりでなく、先人の生き方や価値観ー伝記、宗教や哲学、歴史ーなどをしっかりと学んでおくことは大切だ。いざというとき道を誤らずに済むし、神仏の加護があるからだ。実際、2年前に職場にいじめ抜かれたときも、家族の支えや真友の励まし、そして本からの知恵は、試練を乗り切る支えになった。

アキコは、ここでもう一度、価値観、本当に大切なものを考え直した方がいい。本当に大切なものを、本当に大切にするとき、本当の心のやすらぎを得られるんだ。そのやすらぎのうえに、仕事や受験勉強などの社会的な活動が成り立つんだよ。 家族も、健康も、親友も、お金もどれも大切だ。失ってからどれだけ大切なものであったか気づくようでは知恵がない。

もちろん、受験勉強だって大切だ。ただし、そればかり特権的に大切なわけじゃない。家族を養い社会に貢献する仕事ですら、特権的に大事なわけではないんだ。

もしアキコが、バランスよい価値観を受け入れるなら、あーちゃんも、お父さんも、お母さんも、これまでのように、アキコに癒やされるだろう。受験勉強で忙しい中でも、できるだけ家族(との関係)を大切にしようとするアキコを見て、アキコをできるだけ応援するようになるだろう。神様だって、そんなアキコを見て、応援することだろう。また、癒やす人が癒やされるのだから、アキコも癒やされることになるだろう。わが家は、もっともっとあったかい家族になれるし、幸せになれるんだ!

楽しい家族のふれあいは、格好の息抜きともなり、アキコの生活にうるおいとゆとりをもたらし、心が折れることなく長期の受験勉強に耐えることができ、かつ勉強への集中度も上げることになるだろう。

受験勉強に一見直接関係ない、家族の話や本は、アキコの視野を広げ、人生を思いがけず飛躍させたり支えたりするヒント・座右の銘となる可能性がある。

それになんだかんだ言っても、最も身近な家族とうまくやれない人が、成功するとは思われない。社会的に成功しても幸せになるとは、お父さんには思われない。

元大統領夫人のバーバラ・ブッシュが、ウェレスリー大学の卒業式で来賓祝辞として述べた次の言葉がある。

「医師や弁護士、あるいは企業のリーダーとして、あなたがどんなに重要な責任を持っていたとしても、その前にあなたはまず一人の人間としての責任があるはずです。それはあなたの最も身近にいる夫・妻・子ども・友人などと素晴らしい関係を築き上げることです。これこそ、あなたが人生の中で行う最も重要な投資であるといえるでしょう。

死期が迫った人生最後の時、あなたは試験に落ちたこと、裁判に敗れたこと、商談がまとまらなかったことを後悔することは決してないでしょう。後悔するとすれば、おそらく、夫・妻・子供・友人・両親と一緒に過ごさなかった時間の長さに関することでしょう。

社会全体の成功は、ホワイトハウスで行われる仕事にかかっているのではなく、それはあなたのハウス(家庭)で行われる仕事にかかっているのです」

お父さんは、この祝辞が気に入っていて、ブログの中でも紹介している。この祝辞は、まさに真実だと思う。

アキコとの今のような形での家庭生活は、おそらくあと1年と1ヶ月だ。「あったかい家族」をめざして、お互いに気持ちよく過ごせるように、一瞬一瞬を大切にしていかないか。

1月2日に家族で書いた書き初め「一期一会」というのは、そういう意味だよ。

その後の長女の変容

アキコは、この手紙を読んだ後、お手伝いーお風呂掃除と食器洗いーはきちんとやるようになった。自分以外の家族が食べるのが遅くなっても、本を読みながら待っていて、家族の全員の分の食器を洗っている。(クニコは新体操で9時頃夕食の場合が多いので、クニコの分は自分で洗っている。)

「父と子デート」は、毎月はやっぱりむずかしく2ヶ月に1回の場合もあるが、続けている

「アキコが本を選ぶと、受験に関係するものばかりになるから、お父さん、何かいい本ない?」と聞いてきたので、2冊ほど本を紹介したこともあった。

その後、家族旅行にも行くことができた

家族旅行に行っても朝4時起きで朝食の時間まで受験勉強していたが、アキコなりに軌道修正を図ることができたようだ。

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