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ファミリーヒストリー母の伝記作りに挑戦!

先祖の墓を守り引き継ぐことは容易でない。
無縁仏が増える一方の現在、わが家とて例外ではない。妻の実家は、長男と長女の二人がいるが、長女は私のところへ嫁いできた。長男は50歳半ばを過ぎて独身である。本家でもある妻の実家はどうなるか!?わが家にしても、二人の娘が両方とも嫁いでしまったら、どうしようもない。
でも、私は思うのだ。お墓よりも、遺産よりも、引き継ぐべき大事な資産があると。そして、それは心がけしだいで引き継ぐことができると。
それは、先祖の生き方を引き継ぐことである。
母の伝記をつくり製本した日! (2018年8月9日)
どうやったら、それを引き継ぐことができるか!?先祖(親)が生きている間に、その生き方・価値観を聞き取る(インタビュー)ことだと、私は思う。
実母からじっくりと2年間かけて、アルバムを見たり、話を聞いたりした。そして、出来上がったのが、あーちゃん(実母)の伝記2冊である。
以下、完成した母の伝記の目次と「はしがき」だけ紹介しておく。
◆1冊目「夢を叶えた あーちゃん・結婚」

 

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■家族年表

■はしがき

 

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この「あーちゃんの伝記」は、二つのねらいで作った。
一つ目は、あーちゃんの誇らしい人生をたどり、記念するためである。
あーちゃんの人生は、
①編み物の先生になるという中学1年生からの夢を叶えた人生であり、
②夫を大事にして、母親として二人の子どもを愛情いっぱいに育てた人生であり、
③仕事人として、プロフェッショナルな生き方をして、お金を稼いだ人生であり、
④孫をかわいがって育てた人生であり、
⑤書家として大成した人生であった。
誇らしい、素晴らしい人生だったと、改めて思う。
その間、長男が死にかけたり、中学浪人したり、若くして(26歳)亡くなったりと、辛いこともたくさんあったに違いない。
それでも、こうして精一杯生きてくれたおかげで、次男の私が生まれ育ち、成人できた。そして、就職・結婚できた。あーちゃんの存在なしにはあり得なかったことだと心底思う。本当に感謝している。
二つ目は、あーちゃんが生きているうちに、まずは私があーちゃんの生き方から学び、それを孫のアキコとクニコに伝えるためである。お墓よりも、遺産よりも、何よりもあーちゃんの生き方そのものが、一番引き継ぐべき資産だと思う。
一つは、すでに遺伝という形であーちゃんの形質は伝わっている。体形・体質的なものから、服装のセンスといったこと、器用なこと…思いやりのあること、努力家であることなどそうかもしれない。
もう一つの生き方や価値観は、あーちゃんが生きているうちに、こうして話を聞いてまとめてみないとわからないものだ。なぜなら、日常生活ではここまで話を聞かないし、あーちゃんの子どもの頃は、お父さんも生まれていないわけだから。
折にふれて、アキコとクニコはくりかえしこのあーちゃんの伝記を読んでほしい。きっと励まされ、生きるヒントが得られることだろう。
お父さんは、あーちゃんの子どもであることを、本当に誇りに思う。
あーちゃんへの敬意と感謝の気持ちを込めて。
2018年8月9日
次男 ファーザー  …以上、「はしがき」
■第1章 あーちゃんの先祖・きょうだいたち
■第2章 幼・小・中・高校時代
■第3章 あーちゃん、夢を叶える
■第4章 夫のこと…ここまでが1冊目
◆2冊目「仕事・子育て・書道で輝いた あーちゃん」
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■第5章 共働き
■第6章 長男の子育て
■第7章 二男の子育て
■第8章 書家として大成…ここまでが2冊目
これ以外に、コラムがあった。
◆1冊目のコラム一覧
□和裁の先生だったあーちゃんの母
□中学担任の先生への恋
□学費以外はすべて自分でかせいだ母
□編み物コンクールで最高の賞を受賞
□なぜあーちゃんは、夢を叶えることができたのか
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□その頃出会った友人達
□あーちゃんからアキコと私が直接聞いた話
□夢を叶えたことは、あーちゃんに何をもたらしたか
□優秀な義姉に囲まれたあーちゃん
□1993年平成5年に新築…以上、1冊目のコラム

 

◆2冊目のコラム一覧
□高橋さんの長女の弁当づくりをしたあーちゃん
□父親の介護・看取りをしたあーちゃん
□兄が将来、喫茶店などの仕事をして食べていけるか探るために、レストランを3ヶ月間も手伝ったあーちゃん
□母親の介護・看取りをしたあーちゃん
□あーちゃんと取り組んだ夏休みの科学研究「さびの研究」
□障害児を集めたクリスマス会の後の出来事
□私の結婚を何よりも望んだあーちゃん
□芸術性が大事
●実母の伝記は2冊になった。
原稿は、カメラのキタムラできちんと製本した。2冊で15,120円のところ、2冊目は無料セールを使ったので、半額の7,560円で済んだ。がしかし、実母用、私用(いずれ次女にいく)、長女用の3セット作ったので、2万円あまりかかった。

●先祖ー直接の先祖は親ーのことは、よほど意識して調べようとしないと、知らないままで終わってしまう。

だから、生きているうちに、認知症が進まないうちに、母から話を聞いて伝記にまとめた。
約2年間かかった。
ファミリーヒストリー記録社に頼もうかとはじめは思った。でも、50万円もかけられないと思い、やめた。
それがかえって良かった。
おかげで母からじっくりと話が聞けた。
母が生まれてからのアルバムもじっくりと見た。

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