私は、「あっ。」と心の中で叫び、「私が戦わなければならない、本当のデーモンはこれだ!」と思いました。
一方、このデーモン(子育て上の困難)を抱えるのは、個々の親であり、親がそのデーモンと・対峙・クリアーするのであって、私はそのサポート役であるとも思いました。
NLPセミナー「ヒーローズ・ジャーニー」で学んだこと 第1052号
ー講師ローバート・ディルツ/デボラ・ベーコン・ディルツー
1.【ヒーローズ・ジャーニーの基本的なステップ】
■基本的なステップ
ヒーローズ・ジャーニーの基本的なステップは、8つです。
1.コーリング(天命)を聞く
2.コーリングに立ち向かう。つまり自分の中に存在する能力またはもっている世界観の境界線や限界に直面する。
3.境界線を越える(慣れ親しんだ人生、居心地のよい「場所」とは異なる場所へ動かされる)
ーこの境界線は「後戻りできない場所」である。4.守護神、メンターまたはスポンサーを見つける
5.困難(またはデーモン)に立ち向かう
6.未来の不確定さや「デーモン」を変容させるのに不可欠な新しいリソースを発展させる
7.コーリングにおける課題を完了し、コーリングを達成させる方法を見つける
8.変容した人として帰還し、ジャーニーを通して得た知識と経験を周りの人に分かち合う
2.【境界線を越える「抵抗」】
■3.境界線を越える「退職」
私の「ヒーローズ・ジャーニー」は、子育てセミナー・講演などを行う会社を立ち上げることー起業ーでした。
境界線を越えるとは、そのために早期退職することに他なりません。
そこでの「抵抗」は何でしょうか?
私の場合、「お金」(=家族5人を養う責任)です。今ある小学校教員という安定した立場・収入を捨てることになるわけですから、家族を養う責任のある父親の私には、当然の「抵抗」となります。
抵抗である「お金」を象徴する五〇〇円硬貨を、旅の進路の途中に置いてイメージすると、まず妻の反対(アキコが大学生になるというのに、どうするの!)、アキコの反対(学費どうするの!)、クニコの反対、実母の心配そうな顔が順番に映像になって出てきました。
結論を言えば、昨年出版した子育て本に加えて今書いている子育て本(2冊目)、その後に書く予定の子育て本(3冊目)をベストセラーにすることで、私の年収に相当する額×早期退職分の年数を得て説得することにしました。家族の反対・抵抗はもっともだと考えるから、それを否定することは不可能だったのです。つまり、ベストセラーを出せなければ、まず退職できないということになります。
3.【困難(またはデーモン)に立ち向かう】
■5.デーモンに立ち向かう
後戻りできない場所(退職)に移動したところで、今度は「抵抗」よりも強力な「デーモン」登場です。退職後、子育てセミナーを行う会社を立ち上げたものの、自分でお客を集客してセミナーを開いて、セミナー費でもってお金を稼がなければなりません。
ここでもやっぱり「お金」がデーモンであったわけです。私は、空中を蝶のように移動する、お金の象徴である「五〇〇円硬貨」(セミナーを一緒に受講しているパートナーが動かしている)を取ろうとするのですが、欲しいのですがなかなかとれずに困っているという状況(第一感情)でした。
一歩さがって、その第一感情を自分がどう感じているのかみてみると、「儲けるな!美しくあれ!」という言葉(第二感情)が浮かんできました。
さらに一歩さがって、COACHステートを体験した後で、リソースを自分の中へ入れました。
そこで、また一歩前に進んで、第二感情の場所に戻ると、「美しい花になっているイメージ」が湧いてきました。
さらに、一歩進んで、第一感情の場所に戻ると、「お客の象徴であるミツバチが寄ってきて、美しい花に止まり、そこから蜜を吸っているイメージがわきました。ミツバチは追いかけなくても寄ってきて、蜜を吸っては代わりに受粉(代金を払う)してくれました。ミツバチは、「ここにおいしい蜜を出す花が咲いているよ」と仲間まで連れてきてくれました。
なるほど、「自分から集客しなくても、美しい花を咲かせておいしく栄養満点の蜜を出せば、自ずとお客は集まってきて、口コミで仲間まで連れてきてくれるんだ」とわかりました。つまり、お客と「共生」していけばいいんだとわかりました。非常にすっきりとしました。
4.【本当の・最強のデーモンとは?】
■本当のデーモンを知る
ヒーローズ・ジャーニーは、ここまで非常にすっきりといったのですが、この後に本当の・最強のデーモンがいることがわかりました。それは、「お金」ではなく、親や子どもたちの抱える「闇」でした。子育てがうまくいかなくて悩んでいる親たちの苦悩、ネグレクト・虐待・過干渉等々で困っている子どもたちの苦悩(十分に手を差し伸べていない社会を含む)でした。
私は、「あっ。」と心の中で叫び、「私が戦わなければならない<本当のデーモン>、<最強のデーモン>はこれだ!」と思いました。
一方、このデーモン(子育て上の困難)を抱えるのは、個々の親(子)であり、親がそのデーモンと・対峙・クリアーするのであって、私はそのサポート役であるとも思いました。
途中ですが、以上、この3日間のセミナーでの学び(一部)を紹介しました。
セミナーは英語で行われました。通訳の大空夢湧子さんが的確な通訳をされていたので、その面のストレスはまったくと言っていいほどありませんでした。
夕食は、同じセミナーを受講していた人と語らいながら取り、楽しいひとときを過ごすことができました。その意味でも、有意義なセミナーでした。
●このヒーローズ・ジャーニーに興味を持たれた方は、『NLPヒーローズ・ジャーニー』を読まれることをお勧めします。Amazonマーケットプレイスで購入したのですが、3,200円の定価の本が12,000円でした。一瞬購入を躊躇しましたが、購入して読んでみるとそれだけの価値のある本でした。本だけではどうしても分からない面があったので、セミナー参加となったのです。
●9月22日(木)は、本田健氏による「作家・講師養成シークレットセミナー」に参加しました。新宿京王プラザホテルで行われた1日セミナー(全三回シリーズの1回目)なのですが、大変学びの多い1日でした。一つ一つの言葉に、700万部を超える部数を積み重ねてきた経験値の高さをひしひしと感じました。
船井幸雄オープンワールド2008で大勢の参加者の一人として本田健氏の講演を聞いて以来の参加でした。
本田健さんと初めて会って、懇親会の席と合わせて三回握手しました。あたたかさを感じました。