《読み始める前に》
母の日のプレゼントの条件。
それは、何よりも本人が喜ぶものを贈りたいということ。
そのためにも、できれば一緒に選びたい。
本人が選ぶなら、100%気に入るはずだから。
一緒に選ぶことで、より良い選択ができるし、それ自体がふれあいになるから。
そして、プレゼントの瞬間だけ喜ばれるものよりも、ずっと生活の中で使われたりして、本人の生活を豊かにするものがいい。
母の日。
そんなことを考えながら、プレゼントを一緒に選んで過ごしました。
パパの子育て奮戦記:大人になってから編 第8号
長女アキコ(27歳)、次女クニコ(23歳)、ママ、パパ(私)、祖母(90歳)
歯医者の帰り道での「母のつぶやき」
2ヶ月に一度、新潟市の歯医者へ母(90歳)を連れて行く。
かれこれ、10年近くの習慣です。
片道ちょうど1時間かかるのですが、帰りは母のお気に入りのレストランで食事をとることになっています。
前回3月31日も、そうでした。
レストランで食事をした帰り道、母がぽつりと言いました。
母「K花屋さんに寄りたい」
私「うーん、これから塾があるからダメだよ」
私は自宅で、発達凸凹な子ども専門の学習塾を運営しています。
その日は塾の時間が迫っていたため、寄ってあげることができませんでした。
残念そうにしている母を見て、私はそのとき、母の日のプレゼントを決めました。
母をそのK花屋さんに連れて行き、好きな花を買ってあげること。
そして、母のお気に入りのレストランで一緒に食事をすること。
前日の夕食時、私は母にこう言いました。
私「今度の母の日に、K花屋さんに連れて行ってあげるね」
母「それは嬉しい!」
K花屋さんで、お花を選ぶ
当日は、ゆっくり目にスタート。
母は、行きたいところに行くわけなので、着替えも化粧も進んでしていました。
予定通り10時半に家を出ました。
K花屋さんは、車で約30分のところにあります。
とても広いお店で、たくさんの種類の花が並んでいました。
良さそうな花があったら、手に取ってみる。
同じ花の中から、より良い花を選んでいく。
一度かごの中に入れても、もっと良い花が見つかったら取り替えていく。

そんなふうにして、1時間ほど、広い店内を歩き回りました。
結局選んだお花
結局、母が選んだお花は、次のようなものでした。

・大きめのバラ(きちんとした鉢に入っていた) 1,050円
・ミニバラ 750円
・サフィニア ピンク 660円
・サフィニア 紺 300円
・マリーゴールド苗5本 110円×5=550円
そのほかも含めて、合計3,800円でした。
お気に入りのレストラン「さんぽう」へ
ちょうど12時になったところで、お気に入りのレストラン「さんぽう」へ向かいました。
ここで母が注文するのは、やはり大好きな「五目うまにそば」。
美味しくいただきました。

花屋さんで好きな花を選び、好きなお店で好きなものを食べる。
母にとって、きっと嬉しい母の日になったのではないかと思います。
お花を植えるところまで
家に着いて、1時半ごろ。
お花の場合、買って終わりではありません。
鉢に植え替えたり、地植えしたりしなくてはいけません。
本当は明日やるつもりだったのですが、まだ元気が十分にあったので、一気にやってしまうことにしました。
以前なら、母があれこれ指示を出して、私が手伝う形でした。
でも、母はもう90歳です。
今回は、基本的に私がやってしまいました。
母には、植えた後の水やりをお願いしました。

ひと段落して、お茶にした時、母は
「いろいろ気を使ってくれてありがとう。」
と言いました。

(2026年5月10日)
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今、振り返ってみて
花を生けることは、母の貴重な趣味
花を生けることは、母にとって数少ない貴重な趣味です。
以前は書道もしていましたが、今はもうやめています。
だからこそ、花は母にとって大切な楽しみなのだと思います。
花を生けることには、いろいろな良さがあります。
・年をとっても、手軽にできる
・家に花があると、季節感が生まれ、生活が豊かになる
・「きれいなお花をありがとう」と、家族みんなに感謝される
・「花がきれいだね」と、家族との会話のきっかけになる
・近所の人との会話のきっかけにもなる
今回購入したバラなどは、切って一輪挿しにして楽しむこともできます。
ただ花を買ったのではなく、母の毎日の中に、小さな楽しみを増やした。
そんな母の日になったのだと思います。
花を世話することは、母の生きがい
花を世話することも、母の生きがいの一つです。
そして、それは母の生活を豊かにしてくれています。
・花に水をやること
・枯れた花や葉をとること
・落ち葉を掃くこと
・雑草を抜くこと…
こうした一つひとつの作業は、生きがいであると同時に、母にとって貴重なリハビリであり、運動にもなります。

私が、
「お母さん、歩いたほうが健康にいいよ」
と言うよりも、
「お母さん、お花に水をやったほうがいいんじゃない」
と言ったほうが、母はずっとスムーズに動いてくれます。
また、枯れた花をそのままにしておくのは嫌いなようで、黙っていても外に出て、枯れた花を取ってきます。
つまり、花の世話は、母にとって生きがいであると同時に、身体的にも大切な健康法になっているのです。
母の日に、花束ではなくて、花の苗を贈る理由
プレゼントは、何よりも本人が喜ぶものを贈りたい。
そのためにも、できれば一緒に選びたい。
本人が選ぶなら、100%気に入るはずだから。
一緒に選ぶことで、より良い選択ができるし、それ自体がふれあいになるから。
そして、プレゼントの瞬間だけ喜ばれるものよりも、ずっと生活の中で使われたりして、本人の生活を豊かにするものがいい。
このように、冒頭に書きました。
前半だけならば、花束も花の苗も差がありません。
でも後半を考えると、花束よりも、花の苗がいい。
生花が趣味であり、花の世話が生きがいの母の場合は、こうなるのです。
(2026年5月10日)
📝 自分に問いかけてみる時間
贈るなら、やはり本人に喜ばれるプレゼントを贈りたいものです。
そのためには、本人に希望を聞く。
あるいは、本人と一緒に選ぶ。
それができるなら、とても確かな方法だと思います。
もしサプライズにしたいなら、本人が何気なく口にしたことや、普段の様子をよく観察することが大切です。
「何をもらったら嬉しいか」だけではなく、
「何があると、その人の生活が豊かになるか」
そこまで考えてみると、プレゼントの選び方は少し変わってくるのかもしれません。
また、遠方から贈る場合には、きれいな包装紙やメッセージを添えることも大切な要素になります。
プレゼントは、込める思いが何よりも大切だと言います。
私も、それは大前提だと思います。
ただ、その思いをどう形にするか。
そこに、もうひと手間をかけることが大事なのだと思います。
それが「思いを尽くす」ということだと思っています。
実際、その思いの違いは、相手の喜びの大きさや、相手の生活の豊かさに貢献する度合いとなって現れていくのだと思います。
📝 簡単なワーク
1 最近、自分が誰かに贈ったプレゼントを思い出してみてください。
そのプレゼントは、相手の生活をどんなふうに豊かにしたでしょうか。3つ挙げてみてください。
2 次に誰かへプレゼントを贈るとしたら、その人の生活が少し豊かになるものは何でしょうか。
「贈った瞬間」だけでなく、「その後の時間」まで想像して、一つ考えてみてください。
これを贈ったら、本人の生活はどう変わるか。
それをあらかじめイメージして、豊かになった姿が思い浮かぶものを贈ること。
それが、喜ばれるプレゼントを贈る秘訣だと思っています。

