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「お父さんと結婚する!」と言ってもらえる時期を逃す

《読み始める前に》

クニコは、面白い。
そして、何よりかわいい。

年中さんになったクニコとは、まさに子育て黄金時代の真ん中にいます。
一緒に遊び、お風呂に入り、膝の上に乗ってきて、トイレに行くにも「お父さん、ついてきて」と手を握ってくれる。

それなのに、どうしても言ってもらえない言葉がありました。

「お父さんと結婚する!」

アキコが幼稚園の頃には、何度も言ってくれたその一言。
でもクニコには、どうやらもう通用しないようなのです。

今日も、お父さんは性懲りもなく、5歳のクニコに
「お父さんと結婚するか?」
と聞いていました。

結果は…?


パパの子育て奮戦記 第56号|「あったかい家族日記」第449号 再構成版
長女アキコ(9歳)、次女クニコ(5歳)、ママ、パパ(私)、祖母(72歳)


午前中、クニコと遊ぶ

午前中のことです。

クニコ「お父さん、遊ぼう」
私「わかった。一緒に遊ぶか」(家族の日だものな。)

アキコは、友達とちょっとしたイベントに出かけて不在です。
クニコの希望で、オセロをやることになりました。

5歳にしては、なかなかだと思います。
でも、まだお父さんの敵ではありません。
お父さんの勝ちです。

クニコ「今度はパズルをする」
そう言って探し始めました。
クニコ「あれ、ない!?」
妻「お婆ちゃんの家に置いてあるわよ」
私「この立体パズルをすればいいじゃないか」

画像
立体パズルをするクニコ
左のページは例示。 同じ形を作るのに、8パターンもあります。

私とクニコで交代しながら、4パターンずつチャレンジしていきました。
写真のように、交代でパズルを完成させて遊びました。

「お父さん、ついてきて」

最近のクニコは、よく私の膝の上に乗ってきます。

画像
2008年9月21日 6歳のクニコに読み聞かせ

階下に行くにも、
クニコ「お父さん、おんぶして。(肩車して)」
と言います。トイレに行くにも、
クニコ「お父さん、ついてきて。恐いから」
と言います。

私がわざと、
私「じゃ、ここで待ってるからね」
と言って、トイレの戸を閉めようとすると、
クニコ「ダメ! 一緒に入って。お父さん、ウソつくから。行っちゃうから。」
と言います。

こう言って、私の手を握ったまま用を足しているクニコ。
なんともかわいいものです。

お風呂の中の文字当て遊び

一緒に入浴しているときのことです。

私の膝の上に乗っているクニコの背中に、私はじかに指で平仮名を書きました。

私「じゃ、次に平仮名を当ててみて」

そう言って、背中に指で「さ」と書きます。

クニコ「もう一度書いてみて」

もう一度書きます。

クニコ「『さ』!」

私「当たり。じゃ、次の字いくよ」

そう言って、今度は背中に「ひ」と書きます。

クニコ「『そ』!」

私「残念。『ひ』でした」

クニコ「じゃ、また次の問題出して!」

私「じゃ〜書くよ」

今週、お風呂の中で親子でよくやった文字当て遊びです。
背中に文字を書いて、何という文字を書いたか当てる遊び。
スキンシップにもってこいの遊びです。

5歳児が歌う「蠍座の女」

クニコは、紅白歌合戦で見た美川憲一の「蠍座の女」も、よく歌います。

クニコ「私は 蠍座の女♪…
女の心を知らないで、だまして、汚して、傷つけた♪
ばかな男は、あなた あなた あなたなのよ♪…」

本当に面白い。

最近は、よく一緒に寝たりもしています。

こんなに近くにいて、こんなに甘えてくるクニコ。
まさに、子育て黄金時代の真ん中にいるような気がします。

それなのに。

「お父さんと結婚する!」

と言ってもらう時期は、どうやら逃してしまいました。

「好きだけどさ……ダメ。絶対いや!」

私「お父さんと結婚するか?」

クニコ「ダメ! 絶対いや!」

私「どうして?」

クニコ「だってクニコが大きくなったら、お父さん、おじいちゃんになっちゃうじゃない。」

アキコが幼稚園の時は、ちゃんと何度も、

「お父さんと結婚する!」

と言ってくれたのに……。

一緒に楽しく遊んだ後にも、聞いてみました。

私「お父さんと結婚するか?」

クニコ「お父さん、好きだけどさ……ダメ。絶対いや!」

すでにクニコの頭の中では、

「結婚する」=「大好き」

という意味ではなくなっているのです。

「身に覚えがない!」

別の日、クニコが私の膝の上に乗ってきた時のことです。

私「お父さんと結婚するか?」

クニコ「ダメ! 絶対いや!」

私「じゃ、お父さんとマリッジしよう!」

マリッジとは、英語で「結婚」という意味です。

クニコ「マリッジってどういう意味?」

私は黙っています。

クニコ「マリッジってどういう意味かわからないから、しない!」

策略もだめでした。

さらに、こんな作戦にも出ました。

私「クニコが保育園に上がる前は、クニコはお姉ちゃんと一緒に『お父さんと結婚する』って言ってたんだよ」
(これは、うそです。)

クニコ「うそ。そんなの身に覚えがない!」

まったく。
「身に覚えがない」という語彙は、どこで覚えたのでしょうか!?

言ってもらえる時期、できる時期

この間は、クニコにこんなことまで言われました。

クニコ「クニコがお父さんと結婚することは、Sお爺ちゃんがお母さんと結婚するのと同じことなんだよ」

私をたしなめていたのです。

性懲りもなく、今日も似たようなやり取りがありました。
とうとう、私もあきらめました。

クニコに、

「お父さんと結婚する」

と言わせることは、どうやら無理なのだと。
いい加減、そう悟ることにしたのです。

サンタクロースの存在を信じられるのも、時期があります。
娘と一緒に寝たり、お風呂に入ったりできるのも、時期があります。

今回は、その時期を逸してしまったのです😭

あー、それにしても、1度ぐらいは、

「お父さんと結婚する!」

と、クニコに言ってもらいたかったなあ。

画像
2008年5月20日5歳のクニコと夜宮にて

(2008年1月20日記)

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

『パパの子育て奮戦記』では、若い頃に書いた子育て日記をもとに、今の視点も少し添えながら綴っています。

子育ての中の小さな出来事が、どこかで誰かの気持ちを少しだけ軽くしたり、温かくしたりできたら嬉しいです。

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この記事は、2008年1月20日のSo-netブログ原稿「『お父さんと結婚する!』と言ってもらえる時期を逸する」をもとに整えた再構成エディションです。

今回は、いつも後半に書いている「今、振り返ってみて」、<自分に問いかけてみる時間>、<簡単なワーク>は書きませんでした。再構成エディションというよりも、文体を敬体に統一したぐらいです。

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