◆リード:わが子の誘いを断ることがある。そんなとき、何かでカバーできれば、理想的だ。
今回の場合、お風呂の「なぞなぞ遊び」でカバーした。
1.一人でつまんなそうなクニコ
たった今のことである。
ブログ記事作成途中で、クニコ(小1)が書斎に来た。
クニコ「お父さん、何かして遊ぼ。」
いつもの私なら、
私「何がしたい?」とか「○○でもやるか。」
となる。
ところが、今回は、
私「今、忙しいからダメ!」(ブログ作成途中)
であった。
夜7時30分頃なのに、母(妻)もPTAの会合でいないし、姉のアキコ(小5)もソロバン塾でいないのだ。祖母(実母)まで、東京へ行っていて不在だ。
唯一頼りのお父さんも、つれない。
つまんなそうに、書斎を出るクニコであった。
2.クニコの出る幕がない!
ブログ記事をアップした前後、妻がPTAの会合から帰宅し、アキコがソロバン塾から帰ってきた。
アキコ「アキコ、ソロバン1級受かったよ!」
私「ヒョー、すごいな~。合格おめでとう! また、お祝いだな~。子ほめ条例で本でも買ってあげなきゃな~。」
アキコ「お父さん、今回は、本よりもハリー・ポッターのDVD第3巻がいい!」
私「う~ん、そうしてあげようかな。」
アキコ「うれしい! アキコは、今度は段位をめざす!」
私「ふ~ん、すごいね。」
アキコ「あーちゃんからも、きっとお祝いのお金がもらえる。」(前回も金一封千円もらえた。)
こんな会話が続き、クニコの出る幕はなかった。
3.お風呂のなぞなぞ遊びでカバー
今日、私は、クニコやアキコに色々<なぞなぞ>を出して楽しもうと思って、なぞなぞ本を借りてきていた。
実は、クニコの誘いを断っていた時点で、あとで色々となぞなぞを出し、クニコを楽しませることでカバーしようと考えていた。
予定通り、脱衣所で服を脱ぎながら、私はクニコになぞなぞを出した。
私「かくものを使わないで 目をつぶったまま かくものって なーんだ?」
クニコ「う~ん、何かな?」
私「クニコが夜寝ているときかくものだよ。」
クニコ「わかった<いびき>だ!」
私「じゃあ次、1枚だと きれなくて、たくさんあると きれるものって なーんだ?」
クニコ「それ、前に聞いたことあるよ。トランプでしょ。」
私「そうだっけ。じゃあ、まつたけ や しいたけ は だれの子?」
クニコ「キノコ。」
私「かおの まんなかに<つ>のある さかなってなーんだ?」
風呂に入る。
クニコ「う~ん、顔の真ん中……。角(つの)…。それって何?」
私「魚のカツオだよ。カとオの真ん中にツがあるだろ。」
クニコ「あっ、なるほど! 今のなぞなぞ最高!」
私「たっていると ひくいのに すわると たかくなるものって なーんだ?」
二人とも湯船につかりながら、
クニコ「う~ん、何だろ。 風呂の水(位)かな。ほら、立つと低くなるし、すわると高くなる。」
私「なるほど。 それもいいな。でも、ちょっと違うんだよね。ほら、上の方に目をやりながら、立ってごらん。(クニコ上の方を見ながら立つ)また、上の方を見ながら今度はすわってごらん。(クニコ上の方を見ながらすわる)」
クニコ「あっ、天井だ!」
私「そう、大当たり!」
クニコ「やった! なるほど。」
私「今みたいに、答えを聞いて、なるほどと思える<なぞなぞ>がいい<なぞなぞ>なんだよ。」
この後、次のなぞなぞを出した。
○「交差点の まわりにできる まち って なーんだ?」
○「お父さんが嫌いな食べ物ってなーんだ?」
○「どんな人でも嫌いと言わないスポーツって なーんだ?」
クニコは、にこにこしながらいろいろ考えたり、答えたりで、満足したクニコであった。
クニコの楽しそうな満足した姿を見て、私も満足した。
4.なぞなぞの本で準備しておく
こうしたクニコの楽しそうな満足した姿を見ることができたのも、私が事前にクニコに受けそうな<なぞなぞ>を準備していたからである。
ベースにはもちろん子どもへの思いやりがある。そもそも、子どもを楽しませようとして、あらかじめ「なぞなぞの本」準備していたのであり、実際になぞなぞを出したわけである。
ただ、思いやりは必要条件であって、十分条件ではない。いくら子どもを楽しませたいという思いがあっても、この場合で言えば、上質のなぞなぞを準備できていなければ、楽しませようがない。
以前の記事で、「親子の交流を図ろうと思ったら、仲立ちをするグッズが要る」と書いた。この場合で言えば、なぞなぞの本(なぞなぞ)がグッズとなる。
親に思いやりがあるだけでは、子どもには伝わりにくい。このように、グッズを準備し行動して初めて、思いやりが子どもにはっきりと伝わっていく。
できる範囲で、きっちりと準備して行動するように心がけたい。
*(あったかい家族日記 2010.2.1 696号)
*ここで用意したなぞなぞ本は、次のものである。小さくて安い割に、充実したなぞなぞ本だ。お勧めである。