くたくたになって帰宅したら、クニコ(小2)が「トランプ」をしないかと言う。さて、どうしたものか。
仕事に疲れた時わが子に「遊んで」と言われたら… (2010.3.29)第798号
クニコの遊びのリクエスト
離任式及び夜遅くまで続いた送別会の翌日の29日(火)は、特別支援教室の掃除・整理整頓であった。私物を車に運び込んだり、掃いたり、拭いたり……せっせと働いた。
私物の多いこと、絵本やら、ゲームやら、童謡CDやら、分数教材やら……。担任した子ども達がわが子(アキコとクニコ)の発達段階と重なっていたことをよいことに、わが子には迷惑だったろうが、次々とわが子が使っていた教材・遊具の類を持ってきていたからだ。
文書ファイルの整理やパソコンファイルの整理も時間がかかり、退勤は職場ラストであった。それでも6時頃であったが……。
さて、帰宅してほどなく夕食。その後、アキコ(小6)を少林寺拳法教室に送った。
一段落ついたところで、クニコが
「ねえ、お父さん、トランプの神経衰弱しよう!」
と、トランプを持ちながら言った。新聞を読みながらしばし休息を取っていた私。
私「神経衰弱かい。 あ~神経衰弱は、(なかなかペアが合わなくて)本当に神経衰弱するからダメだ。」
クニコ「じゃあ、七五三やろ。」
私「(間)ああいいよ。どうやるんだったけな。」
クニコ「(切ったトランプを裏返しに円形に並べてから)こうやってカードを順番にめくって、7か5か3が出たら、ぱっとすばやくカードの上に手を置くの。遅い方がそのカードを取らなきゃいけないの。それで取ったカードが多かった方が負けなの。」
私「あ~そうだったね。」
始めようと言うときに、食器洗いを終えた妻がリビングに戻ってきた。
クニコ「お母さんもやろ?」
妻「あ~お母さん、疲れてるし……。まだ片づけがあるから……。」
結局、私とクニコの二人でトランプ「七五三」を始めた。
クニコと私でトランプ
七五三は、あっという間(1ゲーム3分間)に一ゲームが終わる。
2、3ゲームほどしたところで、
クニコ「今度は、一九三やろう。」
一九三というのは、七五三とルールは同じで、取るカードが1・9・3に変わっただけである。私は、こちらの方がなぜか強かった。
勝ったり負けたりでよい勝負。クニコも、そして私も、トランプで遊んで楽しかった。
妻も入って三人でトランプ
こうやってトランプで遊んでいるうちに、妻がまたリビングに入ってきた。それを待っていたかのように、
クニコ「ねえ、お母さんもやろ。神経衰弱やろ。」
妻「いやー神経衰弱は、疲れているからイヤだわ。」
妻も連日の掃除やら整理整頓やら送別会やらで、疲れが貯まっていた。
クニコ「じゃあ、七五三やろ。」
妻「うーん、いいわよ。」
かくて妻も入って七五三が始まった。
三人になると、一番最後にカードに触った人が、場にあるカードを取ることになる。
私と妻が速くカードを触り、クニコがワンテンポ遅れてタッチということが多かった。
久しぶり(?)に妻の手に何度か触れた。
私「クニコ、(私と妻が手を触れあうように)わざと遅くしてるんじゃないだろうね。」
初めのうち調子が出なかっただけのようで、ほどなくクニコが一番速いということも多くなった。
私と二人だけの時よりも、三人になると変化もあってか、クニコの笑いが4倍ぐらいに増えた。「2」のカードなのに「3」と見間違えて(あせって)お手つきをしては笑い、
タイミングが遅れてしまい私が最後になっては笑っていた。
妻が入ってから、ほんの10分間であったが、笑いが多く、楽しく遊べた。
この後、まもなくクニコと私は入浴となった。
子育てを楽しもう!
妻も私も(もしかしたらクニコも)疲れていた。が、だからわが子と遊ぶ余力はないではなく、一緒に遊んだ。そしたら、かえってリフレッシュした。「疲れが吹き飛んだ」とは言わないが、ずいぶんリフレッシュしたことは確かだ。
こうやって、わが子から「ねえ、遊ぼう」(トランプしよう)とよく言ってくるのは、アキコ(小6)との体験からすると、長くても小5の前半まで。後2年半しかない。だから、この時期を楽しみたいと、私は思っている。クニコの求めに応じるというばかりでなく、私も楽しんでいるのである。
妻も疲れて、はじめは一人で休みたいと思っていたようだ。しかし、リビングで私とクニコが楽しい波動を出していたので、その波動に惹かれて妻も参加となったようだ。(もちろん、クニコの求めに応じたのだろうが。)
一人でコーヒーを飲んだり、新聞を読んだりして休む時間も大切だ。でも、一人より二人、二人より三人で一緒に休憩時間を楽しむことも、大きなリフレッシュになる。
クニコとのそんなかかわりと、あと2年間はじっくりと楽しみたい。