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★子育てゴールデンタイムは、親がミッキーマウス!

子どもが楽しめる遊びの条件は何でしょうか?!

子どもが親とのふれあいを積極的に求めるシングルエイジ(私は子育てゴールデンタイムと呼んでいますの間は、遊ぶ内容うんぬんよりも、お父さんやお母さんと遊べるならば、それで満足します。お金と時間をかけて遠出したり、知恵をしぼって○○を考えたりしなくても、子育てゴールデンタイムのうちは、親がミッキーマウス、親がいるところがディズニーランドです。この子育てゴールデンタイムを満喫しましょう!

次に示す事例のように、親子でただキャッチボールをするだけで十分楽しいのですから。

子育てゴールデンタイムは、親がミッキーマウス! 2010.5.11 第715号

◆1 飽きずに続けたキャッチボール

連休前半の5月2日(日)は、家族4人とも、自宅で静かに過ごした。

夕方のこと、妻は夕ご飯の調理を始めた。

クニコ「お父さん、キャッチボールしたい!」

私ファーザー(今日はどこへも連れて行ってないし、どうせ5分ぐらいだろう)「いいよ!」

こうして始まったクニコ(小2、7歳)とのキャッチボール。
場所は、キッチンを兼ねている二階の廊下(キッチンのすぐ隣)であった。
すぐに飽きると思っていたクニコとキャッチボールであったが、5分経っても、10分経っても飽きる気配がない

私「お~い、今度は絵本でも読んであげようか。」

クニコ「(このまま)キャッチボールがいい。」

そうか、それならばと15分…と続けた。

私「今度は、トランプのスピードでもしないか。」

クニコ「(このまま)キャッチボールがいい。」

20分…経っても、クニコは飽きずに楽しいという

ボールは、何とガムテープを丸めたもの。それを捕っては投げ、投げては捕っているだけである。
クニコはちらっちらっと、お母さんの様子も見ている。クニコの位置からは、父である私の姿はもちろん、お母さんが料理を作っている様子も簡単に見ることができるのである。

結局、お母さんがご飯ができるまでの30分以上も二人で休みことなくキャッチボールを続けていた。

クニコ曰く「あー楽しかった!」

「お父さんも、楽しかったよ!」

クニコも本心なら、私も本心で、こんな単純な遊びなのに、なぜか心から楽しかった。

◆2 遠出も、お金も、企画力すらも要らない

この連休、親子で遠出をした家族も多かったに違いない。県外あるいは、海外へも出かけたケースも多いはずだ。

しかるは、わが家は家族4人とも、連休中日の5月2日は、1日中家で静かに過ごしていた。例えば、私は3冊ほどじっくりと本を読んで過ごした。キャッチボールをしている間、アキコ(小6、11歳)は部屋で勉強をしていた。

そんな中でした、この親子キャッチボール。単に子どものリクエストに応えてあげようと思って始めたのだが、終えてみて本当に心地よく楽しかった

なぜだろうか?!

第一に、クニコがとても楽しそうで、満足している様子が感じられたから。子どもが喜ぶ姿を見るのは、それだけで親として心地よいものだ

第二に、親自身がやっていて楽しかったからだ

でも、やっていた遊びはただのキャッチボール!

子どもが楽しめるためには、案外

遠出も

お金も

もっと言えば、どんな遊びをするかの企画力すらも

一つの条件ではあるが、さして重要ではない気がする。

子どもが楽しめる遊びの最大の条件は、<何をするかよりも、誰とするかが大事>であって、お母さんまたはお父さんと遊べればいいのである。とりわけ、シングルエイジ(子育てゴールデンタイム)の間は

第二に、子どもがやりたい、楽しいを思える遊び。ここが満たされるなら、親としてはまず満足である。楽しんでいるわが子の姿を見ることができるから。

第三に、お父さん、お母さんが楽しいと思える遊び。ここまで条件が満たされればベストである。

この条件さえ叶うならば、楽しいときを過ごすために、わざわざお金と時間をたくさんかけて、遠出して遊ぶ必要もないことになる。

実際ほんのせまい廊下でのキャッチボールは、心地よく楽しかった。

お金をさしてかけなくても(あるいはお金もかけて)、企画力で勝負と考えてきた私にとって、新鮮な発見であった。

「かかし回り」・・・かかしになっているお父さんの回りを何周できるか。
アキコもクニコも小さいときによくこうやって楽しんだ。

◆3 遊びに親の意見を通すことの功罪

ここまで書いてきて、私は、東京のある公園で、父親と年長ぐらいの男の子が遊んでいたシーンを思い出した。もう30年ほども前のことである。

男の子は、動物の形をした、乗ると揺れる遊具に乗りたがっていた。

男の子「あれに、乗ってみたい。」

その父親は、それをちょっと見てこう言った。

父親「あんなちっちゃいのはダメだ!もっと大きいのに乗ろう!」

父親は、そう言って、大型遊具に連れて行った。(この父親は、スケールの大きいことがよいという価値観らしい。)

未練たっぷりに動物の形をした遊具を見ている男の子に気づかないまま。

「別に小さくても、本人が遊びたい遊具で遊ばせてやればいいのに!」

そのとき、そう思ったことを思い出す。

やっぱり子どもがやりたい遊びをするということも、間違いなく大切な条件になるだろう。

追記

・食わず嫌いという言葉もあるから、あながちこの父親の対応が悪いわけではない。案外父親の通りに大型遊具で遊んだら、意外に楽しかった場合もあるだろう。
ただ、親の見方で子どものやりたいことを制限することも、度が過ぎると子どもは不満をもつと思う。

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