クニコ(小2)とアキコ(小5)は、寝る前に大抵「ぎゅーして!」と言って、母親が抱きしめてくれることを求めてくる。妻は、いつもそのリクエストに応えている。私は、出勤時にクニコ、アキコをハグしている。ハグは、子どもにとってはもちろん、親にとっても元気の素である。
ハグは元気の素 2010.5.10 第714号
ー朝のぐずりをなくす方法ー
クニコ、アキコの寝る前の儀式<ハグ>
小2のクニコはもちろん、小6のアキコも寝る前に決まって、母親(である妻)にこう言う。
「ねえ、ぎゅーして!」
リクエストに応えて、妻はいつも抱きしめてあげている。
クニコも、アキコもそれで満足して眠りに入っている。
その間、私はと言えば、
「じゃあ、お父さんも、ぎゅーしてあげようかな。」
と言って、サンドイッチハグをすることもある。
そんなとき、クニコは
「(せっかくお母さんに抱いてもらっているのに、気分が)台無しになる。」
と言ったりする。要は、お母さんにこそ抱いてほしいのだ。
つい一昨日など、アキコは、お母さんにぎゅーしてもらいながら、
「お父さんに嫉妬させる。」
などと言っていた。全く「嫉妬」などという言葉、いつ覚えた。
いずれにしても、小2のクニコはもちろん、小6のアキコまで、寝る前にお母さんにぎゅーしてもらうことが、安心して眠るための儀式であり、元気の素になっているのだ。
クニコにいたっては、朝の起床時もぎゅーしてもらっており、起きるための儀式であり、1日をスタートするための元気の素になっている。
出勤時のハグは、親の元気の素
わが家の場合、私の出勤が一番早いのだが、私の出勤時の見送りとアキコ、クニコとのハグは、アキコが小6になっても続いているわが家の伝統である。
それで父親である私は、1日スタートに当たり、子供たちから元気の素をもらっている。
帰宅時は、そのときに帰宅している妻や子どもとハグをして、また1日の仕事の疲れを癒す元気の素をもらっている。
このように、わが家では、子どもにとっても、親にとっても、ハグすることでお互いに元気の素をもらっている。
おかげで元気よく1日をスタートし、帰宅時1日の仕事の疲れを癒し、就寝時に気持ちよく眠りにつくことができる。
わが家では、ハグは何よりの元気の素であり、癒しの薬であり、睡眠薬である。
朝のぐずり二つの対応策
朝子どもがグズグズしていて、着替えたり、朝食を食べたりなかなかしないで困っている家庭も少なからずあるだろう。
常識的に考えれば、次の原因が考えられる。
■テレビ視聴やゲームのやり過ぎ、悩み等による睡眠不足が原因で、朝のぐずりが生じている。
この場合で言えば、テレビ視聴やゲームを制限して早く眠らせ、睡眠不足を解消することが解決策となる。
一方で次の原因も考えられる。
■元気の素不足(甘え不足)が原因で、朝のぐすりが生じている。
この場合で言えば、抱っこしたり、気持ちを受け止めたり、かかわってあげることで元気の素不足(甘え不足)を解消することが解決策となる。
「押してもダメなら引いてみな」ということわざもある。
十分睡眠時間をとっているのに、朝のぐずりがあるならば、ぎゅーしてあげたりして、甘えたい気持ちを満たしてあげることも、考えられてはいかが。
「何ぐずってんの!」
と叱責から1日をスタートするよりも、親にとっても子どもにとっても、ずっとよい1日のスタートになるだろう。
*NPO子どもの教育幼児部門代表の本吉圓子著『あふれるまで愛をそそぐ 6歳までの子育て』を先月読んだ。
「朝のグズグズも甘え不足症候群」だとして、十分甘えさせてあげると改善すると書いてあった。
本吉氏によれば、「子どもが物を盗むのは、悲しさや寂しさから」とか、おねしょすら、「心から愛されていると実感できるとピタッと止まってしまう」ことがあるそうだ。
本吉氏の多くの体験に基づいて書かれており、説得力があった。
一読の価値のある子育て本である。
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