旅先は名所であればあるほど人気が高く混雑しますね。しかし、旅ではやっぱり名所を回りたい。そこで、混雑・順番待ちを避けて、多くの名所をゆったりと回る秘訣を公開します!
わが家流「家族旅行を楽しむ秘訣」
2011.8.13 1509-835
2011年8月9日(火)~12日(金)まで、この夏のわが家恒例家族旅行は、「富士五湖・昇仙峡&軽井沢」巡りであった。
■1日目…午前=河口湖・吉田のうどん「しんたく」
午後=忍野八海・山中湖花の都公園→富士山レーダードーム館→北口本宮富士浅間神社■2日目…午前=赤富士(山中湖畔)・富士五合目散策・鳴沢氷穴・
午後=青木樹海・富岳風穴・精進湖・山梨県立美術館(ミレーの絵他)■3日目…午前=昇仙峡(千我滝・昇仙峡遊歩道・昇仙峡ロープウエイ他)
午後=柳生博さんの「八ヶ岳倶楽部」・軽井沢のペンション■4日目…午前=軽井沢「白糸の滝」・千ヶ滝・雲場の池・ささやきの小径・万平ホテル
午後=軽井沢銀座で買い物・自宅へ
行ったことのある方は、わかると思うが、盛り沢山である。
「さぞかしハードで、ばたばたしてあわただしかったのだろう」と思われるかもしれないが、実際はゆったりとしていた。
人気のある名所にありがちな、長~い順番待ちや、人を見に来たのか名所を見に来たのかわからない混雑などほとんどなく、快適な旅であった。
一番の秘訣「朝早く行動する!」
今ふり返ってみて、なぜそれが可能だったかと思うと、一番のキーポイントは、
「朝早く行動した!」
8割以上はこの一点にあったと思う。
実際の旅行をふり返ってみると……
■1日目は、朝4時過ぎに起きて、5時15分に自宅を出た。
おかげで自宅から377kmの河口湖畔に10時に着き、吉田のうどん「しんたく」開店前10:45には着いて、待つことなくうどんを食べることができた(11時開店なのに、11時10分には既に待ち状態であった。お店の人の話では、1時には完売・閉店になるという。)
おまけに、予定になかった「山中湖花の都公園」と「富士山レーダードーム館」を見ることができた。
忍野八海
富士山レーダードーム館
■2日目は、4時15分起床で4時30分には宿を出た。
山中湖畔で朝日が昇る中、赤富士を見た。(赤富士を見るには朝日の当たる山中湖畔から朝に見るのがよいという。)素晴らしかった。
さらに7時20分河口湖駅発富士五合目行きのバスに乗り、8時10分に五合目に着いた。ここでも、朝早いせいで雲がなく山頂を見ながら散策できた(夏の富士は日中は雲が多くて山頂の姿が見られないことが多いという。朝9時までか夕方5時ぐらい以降が山の姿がよく見られるという。)。
鳴沢氷穴では、すぐに駐車でき30分ほど並べば氷穴の奥に入ることができた。(午後にそこを発つときには、行列で駐車するだけで30分以上かかりそうだった。)
おかげで、翌日予定だった山梨県立美術館(ミレーの絵他)も見学することができた。
赤富士
河口湖の湖舞家前で
五合目富士
富岳風穴
■3日目は、6時過ぎ起床ですぐに宿を発つ支度をし、7時朝食後、すぐに出発。
8:00頃昇仙峡に着いた。おかげで、平日一方通行(土日祭日は通行止め。9時からは平日も進入禁止)の長タン橋から石門までドライブ。その後、千我滝を見、そのまま昇仙峡遊歩道を往復1時間ほどゆったりと散策できた。平日のせいもあっただろうが、途中10名ほどしか会わなかった。名所なのに混雑とは無縁であった。時間があったので、昇仙峡ロープウエイにも乗ることができた。
その後、高速経由で柳生博さんの「八ヶ岳倶楽部」へ。ここでも、昼食を食べ、散策したり、高泉幸夫の水彩画展を見たり、デザートを食べたりして、2時間ゆったりと過ごすことができた。
昇仙峡
昇仙峡
八ヶ岳倶楽部で柳生博さんと
八ヶ岳倶楽部のレストランで(手前はフルーツティ)
■4日目は、4時45分起床。朝5時にはペンションを発ち、軽井沢「白糸の滝」へ。
5:25に白糸の滝に着く。白糸の滝は独占状態。ここでも名所を見に来たのか人を見に来たのかわからないような混雑状態とは無縁で、ゆったりと写真を撮ったりゆったりと白糸の滝を鑑賞したりできた。
その後、千ヶ滝までドライブ&散策1時間。ここも、4人で手をつないで歩き、落差20mの滝を堪能した。
7時半頃ペンションに戻り、帰り支度をして、8時にペンションの朝食。8時半頃ペンションを出発。
その後、車で軽井沢銀座手前に駐車。自転車をレンタルして、サイクリング。雲場の池、ささやきの小径を行く。
その後、自転車を返し、徒歩で万平ホテルへ。リッチな昼食をとる。
昼食後、軽井沢銀座で買い物。すごい混雑。
予定通り2時頃軽井沢を発ち、自宅に向かう。幸い渋滞に巻き込まれることもほとんどなく、7時少し前には自宅に着いた(夕食を途中でとった)。
白糸の滝
千ヶ滝
雲場の池前で
万平ホテル
以上、3泊4日の全旅程約1,000(970)km。鳴沢氷穴で少し待ちがあったものの、ほとんど混雑や順番待ちのストレスに悩まされることなく、ゆったりと名所を回ることができた。しかも、空いた時間の分、多くの名所を回ることができ、結果として濃い旅行となった。
わが家流、旅行を楽しむ秘けつ。それは、
朝早く行動を起こすことで、混雑・順番待ちを避け、多くの名所をゆったりと回る
ということである。
これは、お勧めの秘けつであり、方法である。
ただ、朝早く起きる関係で、夜は早く寝る。8時30分から9時までに就寝の世界である。それでも、暑い中1時間、2時間~と待たされるよりは、はるかによいと、私(たち)は考えている。
もう一つの秘訣
混雑・順番待ちを避け、ゆったりとかつ多くを回るための、もう一つの秘けつをあげるとすれば、
宿を翌日の活動をスタートしやすい位置に取る
ことである。
今回も、1日目に河口湖畔に宿をとったので、朝食前に赤富士を見に行けたし、河口湖駅前発の富士山五合目行きバスにすぐに乗れた。
2日目に甲府駅前に宿をとったので、前日のうちに山梨県立美術館を回り、翌朝すぐに昇仙峡に着くことができた。
3日目に中軽井沢千ヶ滝周辺に宿をとったので、朝食前に白糸の滝を見に行けたし、千ヶ滝まで歩いて散策できた。そして、朝食後もすぐに雲場の池に行けた。
もちろん、そのためには旅先(名所など)について事前に旅行誌などでよく調べたり、当日宿の人など現地の人に聞いたりして、旅先の情報をよく調べておくことが前提となる。
楽しい家族旅行にする秘訣
合わせて、楽しい旅にするには、
いっしょに旅行する家族の希望を聞くことが不可欠
である。
行き先等についての家族の希望が叶えられれば、その家族のメンバーは満足するわけである。楽しい旅にするには、家族の希望を聞くことは鉄則である。
今回、旅先として富士山方面を選択したのも、家族全員(とりわけ富士山を見てみたいクニコ)の希望であるし、吉田のうどん「しんたく」や富士山レーダードーム館は、アキコ(中1、13歳)とクニコ(小3、9歳)の希望である。山中湖花の都公園は、妻の希望であった。
実は家族一人一人のの希望を聞くには、家族一人一人が具体的な旅先の希望を言えるだけの情報を調べて知っていなければならない。先に述べた前提と重なるが、つまり
一人一人が旅先の情報を調べて知っていること
これも楽しい旅にするための条件となり得る。
子供の小さいうちは、私(親)が子供の楽しめそうな旅先を考えて、親がすべてを決めていた。
今回、私が仕事で忙しいこともあって、旅行誌は用意したものの、なかなか計画を立てられないでいた。それが結果として幸いした。妻も子供たちも自分たちで旅行誌を見ながらいろいろと調べ、希望を出すことができたのだ。妻の希望の赤富士や山中湖花の都公園がそうだし、アキコ・クニコの希望の富士山レーダードーム館(過酷な気象条件体験等)がそうである。クニコは、吉田のうどん「しんたく」と合わせて一番の思い出と言っていた。
親の経験から是非行くとよい名所などは、コースに是非入れること
これも、楽しい旅にするコツである。なぜなら親の体験によって、よさがある程度検証済みであるから。親がわが子に見せたい所を見せること自体、価値あることだと考えるから。
私は、20年以上も前に行った「忍野八海」がとてもよかったので、かなり強く推薦してコースに入れた。結果として、アキコにとっては一番印象に残ったところとなった。また、10年以上も前に行った「八ヶ岳倶楽部」もとてもよかったので、強く推薦した。この八ヶ岳倶楽部も、妻・アキコ・クニコに大人気で、3人とももう一度行きたいと言っていた。
実は、今回軽井沢をコースに入れたのは、新婚旅行で行った所を、アキコ、クニコにも見せたかったからである。だから、白糸の滝や雲場の池、ホテル鹿島の森を見せたり、軽井沢銀座に行ったりしたのである。
ついでも大切にして旅先を考えること
今回、富士山をメインにしたが、以前から行きたいと思っていた昇仙峡をコースに入れたり、山梨県立美術館のミレーの絵を見ることにしたり、八ヶ岳倶楽部をコースに入れたりした。これらは、メインの富士山や宿泊地から、手順に回れるところである。言い換えれば、ついでにちょっと寄れるところである。こうした「ついで」も大切にすることで旅の幅が広がり、より深く楽しくなるように思う。
ちょっぴり学ぶ要素も入れること
学ぶことも楽しさの要素の一つだ。山梨県立美術館のミレーの絵を見たり、富士山レーダードーム館で富士山レーダーの話を聞いたりすることも、学びになるし楽しい。アキコ、クニコは嵐が体験していたという「過酷な気象条件体験」コーナーに興味があったらしいが、きっかけはそうでもそこから話を広げることはできる。富士山レーダーについては、以前NHK「プロジェクトX」で扱っていたので、そのDVDや本を与えることでも、話を広げることができる。
工夫次第で旅の楽しさは、大いに違ってくる。せっかくの機会を大切にしたい!