生きているうちにこそ、わが子に特訓! 2006.4.13 1488-178
子どもに受けた本
『かえってきた ゆうれいコックさん』 (PHP研究所)
文・正岡慧子さん、絵・篠崎三朗さんによる絵本です。
お客が来ないレストランのコック兼オーナーをしているキツネの息子。そんな息子のために、父が幽霊になって息子の前に現れます。そして、調理場の掃除から、材料の買い付け方、料理の作り方……を一緒になって特訓するのです。その結果、お店は繁盛し、軌道に乗ります。そんなある日、安心した幽霊父さんは、置き手紙をして霊界に帰ってしまうのです。
4~5歳からとなっていますが、3歳のクニコはお気に入りで何回も、何回も読んであげました。実は、私もとってもお気に入りで、二人の娘に「お父さんが死んだら、この幽霊コックさんみたいに、幽霊になってアキコとクニコを守るから。」と、しばらく言っていました。
芋づる式読書といいまして、よい本があったら同じ作者の本を探すのですね。同じつる(作者)からできた芋(本)ですから、同じようにおいしい芋(よい本)である可能性は高いわけです。これは、つるを引っ張れば同じようによい本がつながるように見つかるわけで、よい本を簡単に見つけ出す方法でもあります。
この芋づる式読書で正岡慧子さんの場合も、本書を含む「おしごとシリーズ」(既刊6冊)が出ていることがわかりました。
2週間に1回、行くことにしている図書館。そこで、『あなぐまのクリーニングやさん』『ぼくのおしごとはゆうびんや』の二冊を見つけ借りてきました。
アキコは、『ぼくのおしごとはゆうびんや』が一番面白いと言っていました。
あと3冊も図書館で見つけ次第、借りるつもりです。
生きているうちにこそ、わが子に特訓!
「お父さんが死んだら、この幽霊コックさんみたいに、幽霊になってアキコとクニコを守るから。」
こう書いたように、いつか私にも必ず訪れる死。父である私は、その後も、きっと霊界から娘二人を守護し続けると思うのです。
おそらく自分の父も今、そう思って守護していると思います。
このことは、死ななければわからない世界で、ある意味で信じる世界でもあります。
それに生きている間は、行けない世界でもあります。
「守護されているんだろうなあ。何となく守られているような気がする。」といった感覚の世界でもあります
生きている自分としては、この生きているうちにこそ、この幽霊コックの父さんさんみたいに、わが子にいろいろ特訓したいなと思います。将来独り立ちしていけるような資質を身に付けさせるべく、家庭においても、社会においても、幸せに成功できるように……。
現実には、あの世からわが子が困っている様子を見ることができたとしても、この本の幽霊コックの父さんさんみたいに、わが子をいろいろ特訓したくてもできないはずです。「時、既に遅し」でしょう。
死後、あの世からふがいないわが子を見て、自分の家庭での教育を深く後悔することがないように、今の子どもとのかかわりを大切にしていこうと思います。
追記
もっと言えば、特に影響力の強い、15歳までにいろいろと特訓していきたいですね。そのために、私の場合、長女アキコが小1のときから、次女クニコが3歳の頃から、父と子塾なるものを定期的にしていました。それ以外にも、いろいろな場面で、守り・育て・教えてきました。
「子育てには期がある」というのが、私の考え方で、高校生・大学生になっても、親としての役割・祖父として役割を果たしていこうと思います。
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