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子どもの本選びにもっと親の影響力を!

読む本であれ、習い事であれ、進学先であれ、時には、親の選択(気持ち・判断)と、子どもの選択(気持ち・判断)が食い違うことがあります。そうした場合、無条件に子どもの選択を尊重すべきではないと、私は考えています。なぜなら、親の経験値や判断力は、子どものそれを大きく上回っており(特に子どもが小さいうちは)、それを生かした方がより賢明な選択ができるからです。

今回紹介する事例は、子どもが「本の表紙の顔が怖いから嫌だ!(選びたくない)」と、その本『怪人二十面相』を選ばない選択をしようとしたのを、「内容はとってもおもしろいんだよ。」と言って半ば強制的に、買う本として選ばせたという事例です。その結果、アキコは約半年間で江戸川乱歩シリーズを全部読み終えてしまいました。

親の判断力・影響力の重さを自覚したうえで、親の賢明な判断力・影響力を積極的に行使すべきだと、私は考えます。

親の影響力 2009.9.20 281-631

ー子どもの気持ちに反して親が選んだ本の影響ー

半ば強制的に親が選ばせた本

今から約2年前、クリスマスプレゼントとして、フィンランド・メソッドによる「100冊読書日記」に載っている本の中で、学校の図書室にない本を調べて、買ってあげたことがあった。
アキコは23冊、クニコは12冊の、合わせて36冊。

アキコには、基本的に自分で好きな本を選ばせたのだが、一冊だけ、アキコの意に反して、私が強力に(半ば強制的に)選ばせた本があった。

私「アキコ、この怪人二十面相という本を選ぶといいよ。探偵小説で、おもしろいよ。」

アキコ「それ表紙の顔が恐いから嫌だ!(選びたくない。)」

私「内容は、とってもおもしろいんだよ。だまされたと思って、買ってみな。」

かくて、私は半ば強制的に、買う本として選ばせた。

江戸川乱歩シリーズにはまるアキコ

記録によれば、アキコ(当時小3)は、それから2ヶ月と経たないうちに(2月16日)、江戸川乱歩『怪人二十面相』(文庫版 ポプラ社 630円 小学校5,6年から)を読み終えていた。

一言感想文には、
アキコ「かいじん二十めんそうがいろいろじけんをおこしておもしろい」
と書いていた。

当初、表紙の絵が恐そうだから、『怪人二十面相』を選ばなかったアキコ。

読み始めればおもしろさにはまり、この文庫版『怪人二十面相』をかわぎりに、江戸川乱歩シリーズを、アキコ(当時小3から小4)はそれから約半年間ですべて読み終えてしまった

アキコ「江戸川乱歩シリーズは、おもしろい!」

この後、しばらくクラスの子供たちと一緒に少年探偵団を作り、友人のAさんは明智小五郎、自分は小林少年…となって遊んでいたことを思い出す。

親の願いと影響力

私は、シャーロックホームズの愛読者で、推理・探偵小説は大好きである。
アキコにも、その楽しさを味わってほしくて、内容でなく表紙で敬遠しているアキコに、半ば強制的に選ばせたわけだが、見事にはまった。

アキコもきっと探偵小説は好きになると予想していたのだが、思った通りの展開となった。ただ、想定外だったのは、約半年で江戸川乱歩シリーズすべてを読んでしまったことだったが……。

ここに親の影響力のすごさがある。
親は、子どもの性格や能力、適性・好みなどを見取って、それに見合った形で、子どもによりよい環境を用意してあげるのだ。
時には、子どもの反発や抵抗にあっても、きっと本人のためになるという自信があるならば、ある程度強く推してもよい

「アキコが、親が半ば強制した『怪人二十面相』という本をかわぎりに探偵小説のおもしろさに目覚め、江戸川乱歩シリーズすべてを読み終えたこと」を考えたとき、親の影響力のすごさを自覚しないわけにはいかない。

もちろん、これは本の選択に限らない。子どもが通う学校、習い事、趣味…あらゆる選択の場面で親の判断力・影響力が子どもに大きな影響を及ぼす。

時には、親の選択(気持ち・判断)と、子どもの選択(気持ち・判断)が食い違うことがある。そうした場合、無条件に子どもの選択を尊重すべきではないと、私は考えている。

子どもがどの程度の判断力(今回のアキコの例で言えば、表紙の恐さという皮相的なレベルによる判断であった)をもっているかどの程度の気持ちから言っているかなどなど、子どもの選択(気持ち・判断)をよく評価しなければならない。

そして、単に子どもの好きに選択させるのではなく、本人も気づいていない子どもの性格や能力、適性・好みなどを見取り、親の判断力・影響力の重さを自覚したうえで、親の賢明な判断力・影響力を行使すべきだと、私は考えている。

●今月から、アキコは少林寺拳法を習い始めた。この習い事の選択においても、私は今回のように判断力・影響力を行使した。

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