《読み始める前に》
家族の幸せをつくるために、いつも大きなお金や長い時間が必要なわけではありません。
遠くへ出かけたり、高価なレストランに入ったり、特別なテーマパークへ行ったりしなくても、子どもが小さい頃には、すぐ近くに幸せの種がたくさんあります。
近くの公園。
満開の桜。
手作りのサンドイッチ。
遊具で遊ぶ時間。
そして、パパの肩車。
子どもがまだ小さい「子育てゴールデンタイム」には、親がミッキーマウスであり、親のいるところがディズニーランドなのです。
今回は、そんな家族の春の一日です。
パパの子育て奮戦記 第57号|「あったかい家族日記」第181号 再構成版
長女アキコ(7歳)、次女クニコ(3歳)、ママ、パパ(私)、祖母(70歳)
今日は、家族の日
当地では今、桜が満開です。
今日は、家族の日。
かねてからの計画通り、近くの○○山公園に桜の花見に出かけることにしました。
朝8時30分から10時までは、第30回「父と子塾」。
これは、私とわが子二人との勉強会です。
その間、妻は保育園の役員会。
そして、10時から12時30分頃まで、お花見に出かける予定でした。
そのため、休みの日には珍しく、みんなが7時頃に起きました。
朝の台所で、サンドイッチ作り
妻とアキコ7歳、クニコ3歳は、サンドイッチを作り始めました。

これは、前日から計画していたことです。
「クニコは、みそっかすかな」
私は、そんなふうに思っていました。
でも、ほとんどぬるだけということもあり、クニコもしっかり活躍していました。
作ったサンドイッチは、ツナ、チーズ、ブルーベリージャム、卵の4種類。
私は、ちらちらと見ていただけでしたが、実に楽しそうでした。
アキコとクニコは、食パンに、妻が用意したチーズやツナ、卵、ジャムをぬる仕事をしていました。
妻「そんなにジャムをぬらないの!」
甘い物好きなアキコは、時々ぬり方などを注意されながらも、手際よくサンドイッチ作りを楽しんでいました。
お弁当のサンドイッチが出来上がった後、朝食をとりました。
そして、私と娘二人の3人は「父と子塾」を始め、少しして妻は保育園の役員会に出かけました。
車で5分の公園へ
さて、10時15分。
自家用車に乗って、○○山公園に向かって出発しました。
5分で公園の駐車場に到着。
駐車場からは、歩いて10分足らずで公園に着きました。
公園の桜は満開。
とても美しかったです。
酒盛りをしている人たちも若干いましたが、午前中でまだ早いためか、意外にすいていました。
こんなに美しい桜の花を前にしながらも、子どもたちは、やっぱり「花より遊び」です。
アキコ「ねえ、お父さん、遊んでもいい?」
私「ああ、いいよ」
アキコとクニコ「わーい」
公園の遊具に向かって駆け出しました。
花より遊びの子どもたち
二人は、ブランコ、アスレチック、滑り台、鉄棒、回旋塔などを総まくりしました。
アキコはお姉さんぶりを発揮して、クニコのブランコを押してあげたり、アスレチックの昇り方や降り方をレクチャーしたりしていました。
私たち夫婦は、桜を横目で見ながら、二人を見守りました。
ビデオカメラを回したり、写真を撮ったり、一緒にアスレチックをしたり。

「うーん、心地いい!」
桜の下で食べる、手作りサンドイッチ
遊びが一段落したところで、みんなで作ったお弁当を食べました。
ちなみに、私が作ったのは番茶だけです。
桜の木の下で、手作りのサンドイッチをおいしくいただきました。

「うーん、やっぱり桜は美しい! それにサンドイッチはうまい!」
食後も、また遊具で遊びました。
すると、
クニコ「お父さん、肩車」
求められるままに、クニコを肩車しました。
クニコは、まだ体重12キロ。
以前よりも少々きつくなりましたが、まだまだ軽いものです。
肩車をしてもらって喜んでいるクニコ。
その重さを心地よく感じながら、公園内を歩きました。
そして、公園内の売店でコンニャクを買って食べ、帰ることになりました。
結局、10時15分頃に出発して、12時15分頃に帰宅。
ちょうど2時間でした。
それで十分、桜の花を満喫できました。
いや、子どもたちにとっては、桜というより遊具だったのかもしれません。
幸せの青い鳥は、ほらすぐそばに
私は、わが町が好きです。
自然に恵まれ、四季折々にいろいろな趣きを見せてくれます。
もう少しすれば、私の大好きな新緑の季節となります。
こんな自然を舞台にして、家族で一緒の時を過ごす。
これ以上の幸せがあるだろうか。
ふと、そんなふうに思いました。
かかった費用は、手作りサンドイッチ代ぐらい。
それも、理由の半分は昼食代を節約するために作ったようなものです。
幸せは案外、誰にでも手の届くところにある。
幸せの青い鳥は、ほら、すぐそばにいるのです。
(2006年4月22日記)
今、振り返ってみて
この日の記録を読み返して、まず感じるのは、家族の幸せは本当に身近なところにあったのだな、ということです。
車で5分の公園。
手作りのサンドイッチ。
満開の桜。
遊具で遊ぶ子どもたち。
そして、肩車をせがむクニコ。
特別なことは、ほとんどしていません。
これだけで十分に楽しく、幸せでした。
子どものそばに、パパとママがいる幸せ
大人はつい、家族を楽しませるためには、何か特別なことをしなければならないと思ってしまいます。
遠くへ連れて行かなければ。
お金をかけなければ。
思い出に残る大きなイベントを用意しなければ。
もちろん、それも素敵なことです。
でも、子どもが小さい頃の特別は、もっと素朴なものだったのかもしれません。
ママと一緒にサンドイッチを作る。
公園の遊具で思いきり遊ぶ。
パパに肩車をしてもらう。
桜の木の下で一緒にお弁当を食べる。
それだけで、子どもにとっては十分に嬉しい時間だったのだと思います。
「親がミッキーマウス、親のいるところがディズニーランド」になる時期
子どもが10歳になるまでの時期は、子どもの方から積極的に親に関わりを求めてくる時期です。
この時期を、私は「子育てゴールデンタイム」と呼んでいます。
この時期は、「親がミッキーマウス、親のいるところがディズニーランド」と言っていい時期だと思います。
パパが肩車をしてくれる。
ママと一緒にサンドイッチを作る。
お姉ちゃんが妹のブランコを押してあげる。
そういう一つひとつが、子どもにとっては立派なアトラクションだったのかもしれません。
そして、これは子どもだけの話ではありません。
子どもが楽しそうにしている姿を見るだけで、親もまた満たされます。
子どもが喜んでくれるだけで、「来てよかった」「やってよかった」と思えます。
肩車をした、あの「心地よい重さ」は、父親としての宝物の時間でした。
二度とやってこないこの時期を、子どもばかりでなく、親もまた十分に満喫してほしいと思います。
幸せは、手の届く場所にある
この日の花見にかかった費用は、ほとんどサンドイッチ代だけでした。
でも、心に残ったものはたくさんありました。
朝の台所のにぎやかさ。
満開の桜。
遊具へ駆け出す子どもたちの声。
肩に感じたクニコの重さ。
家族で食べたサンドイッチの味。
特別なことは、ほとんどしていません。
けれど、こうして振り返ると、そこには家族の幸せが確かにありました。
お金をかけたから幸せになるのではなく、
遠くへ行ったから思い出になるのでもなく、
一緒に過ごしたから、心に残る。
家族の幸せは、本当に身近なところにあるのだと思います。
手を伸ばせばすぐに届くところに。
幸せの青い鳥は、ほら、すぐそばにいたのです。
(2026年5月14日記)
📝 自分に問いかけてみる時間
少しだけ、自分に問いかけてみます。
私は最近、家族の幸せを「大きなイベント」だけで考えていなかっただろうか。
子どもに何かしてあげたい。
家族を喜ばせたい。
いい思い出をつくりたい。
そう思うほど、つい大きな計画を立てたくなることがあります。
でも、子どもが本当に喜ぶ時間は、案外もっと近くにあるのかもしれません。
近くの公園に行く。
一緒にお弁当を作る。
季節の花を見る。
遊具で遊ぶ。
肩車をする。
家族で同じ景色を見る。
そのくらいのことで、子どもの心には十分に温かいものが残ります。
もっと言えば、家の中で一緒にお風呂に入って遊ぶだけでも、十分にふれあえて楽しいのではないでしょうか。
今のわが家にとっての「手を伸ばせばすぐに届くところにある幸せ」は、何でしょうか。
📝 簡単なワーク
「わが家の小さなお花見」を考えてみる
今週、または次の休日にできそうな、身近な家族時間をひとつ考えてみます。
大きな計画でなくて大丈夫です。
お金をかけなくても大丈夫です。
遠くへ行かなくても大丈夫です。
たとえば、
・近くの公園でおにぎりを食べる
・子どもと一緒にサンドイッチを作る
・季節の花を見に散歩する
・ベランダや庭でおやつを食べる
・子どもにお弁当作りの一部を任せてみる
・近所の遊具で、いつもより少し長く一緒に遊ぶ
そして、最後に一文で書いてみます。
今のわが家にとっての「幸せの青い鳥」は、________です。
たとえば、
今のわが家にとっての「幸せの青い鳥」は、近くの公園で食べる手作りサンドイッチです。
こんなふうに書いてみると、幸せが少し具体的になります。
幸せは、遠くへ探しに行かなくても、
手を伸ばせばすぐ届くところにあります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
『パパの子育て奮戦記』では、若い頃に書いた子育て日記をもとに、今の視点から振り返りながら綴っています。
子育ての中の小さな出来事が、どこかで誰かの気持ちを少しだけ軽くしたり、温かくしたりできたら嬉しいです。
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この記事は、2006年4月22日のSo-netブログ原稿「あったかい家族日記 第181号 手作りサンドイッチをもって、家族でお花見」をもとに整えた再構成エディションです。

