七田チャイルドアカデミー校長の七田眞氏がフリーペーパー『ステナイデ』に「パパとママの上手な子育て」というテーマで連載している。9/20発行の14号に「良い母子関係を育てる1日5個良いこと記録」という話を紹介している。親と子の関係を好転させる良い方法だと判断したので、紹介すると同時に早速やってみることにした。
★わが子との関係を好転させる良い方法 2007.10.7
昨夜のことである。
妻「はい、これ。今日、七田チャイルドアカデミーでもらってきたの。」(フリーペーパー『ステナイデ』を渡す。)
私「どれどれ。」(早速目を通す。七田氏の連載記事を読む。)
私「タカちゃん、この1日5個良いこと記録という実践は、よさそうだね。」
◆1 七田氏の勧める『わが子との関係を好転させる良い方法』とは
お母さんと子どもとの関係をすっかり変える良い方法があります。それは、1日に5個子どもの良いところをみつけて記録していく、という方法です。この方法を1ヶ月も続けると、母子関係がすっかり変わってしまいます。(『ステナイデ』14号七田氏の連載記事より引用)
こう書き起こして、七田氏はチャイルドアカデミーでの実例を紹介している。
七田氏によれば、
<続けていると、不思議なことに、子どもたちに突き刺さるようなマイナスの言葉がけをしているお母さんたちが穏やかになってきた>という。そして、<お母さんの子どもの見方、接し方が変わっていった>という。その結果、<教室にくる子どもたちの顔の輝きが変わり、俄然やる気のある子どもたちに変わった>そうである。
そして、七田氏は、次にように、文章をしめくくっていた。
お母さんが子どもの見方、接し方を変えて、マイナスの言葉をかけるのをやめ、良いところを見つけて褒めるという子育てに切り替えると、子どもたちがたちまちすばらしい子に変わり、母子関係がすばらしいものになってしまいます。嘘か本当か試していただきたいものです。(前掲記事より引用)
たとえて言えならば、「我が家にはお金がない。あるのは借金、ほとんど借金ばかり…」と、「無駄遣いをしてはダメ!もっと働いて稼ぎなさい!」とヒステリックになっていた母親が、我が家の資産を丹念に丹念に調べてみたら、借金をはるかに上回る額の預貯金、土地、株式…があった。母親は上機嫌となり、家庭が明るくなった。こんな感じだろうか。
◆2 早速 追試する(まねする)ことに決めた私
一読してこれは非常に効果のありそうな実践だと判断した。なぜなら、内観と呼ばれる方法などいくつか似た方法があるのだが、いずれもその効果はすばらしいものがあることを知っていたからである。
ポイントは、「1日5個×30日(1ヶ月)=150個もの、子どもの良いところを見つけ続けられるか」という1点にある。(と思う)
おそらくは100個を超える辺りから、子どもの見方ががらりと変わるのではあるまいか。すなわち、わが子のよくないことばかりが見えている状態(良いところがほとんど見えていない状態)からわが子のよいところがよく見えている状態に変わるということである。
もっと言えば、わが子のよくないところ・課題ばかりが見え、その結果早くよくしようという親心・「はえば立て立てば歩けの親心」が裏目に出てしまい、叱ってしまうという悪循環から解放されるということである。<良いところを見つけて褒めるという子育てに切り替わる>ということである。
よいと思うことは即実行。お金はかからないのだし、早速始めることにした。
◆3 アキコ(小3)の良いところー追試の実際1日目ー
①アキコが「水筒にお茶を入れて」と頼まれたから、入れてあげたら「ありがとう。」と言ったところ。
②自分で遠出の準備をしているところ。
③アキコが「行ってきます。」と実母に言ってから出かけたところ。
④朝食の野菜を食べたところ。
⑤私の膝の上に乗ってきて、くつろいだところ。
◆4 クニコ(5歳)の良いところー追試の実際1日目ー
①「歯を磨いて!」と寄ってきたところ。
②「肩車して!」と寄ってきたところ。
③肩車してあげたら、「わーい!」と喜んだところ。
④時間はかかっても、朝食の野菜をがんばって食べたところ。
⑤「行ってきます。」と実母に言ってから出かけたところ。
実践してみると、わずか5個でも結構時間がかかる。
私は、3週間分のおよそ100個で十分良い変化があるのではないかと予想している。
忙しくてやれなかったり、まとめてやることになったりするかもしれないが、100個までがんばってみるつもりである。
取り組んだ結果は?
◉長女アキコ(小3、9歳)の場合
◉次女クニコ(年中、5歳)の場合
*追記
○「へいぜい良いところをあまり見ていなかった」「探すのに苦労しました」「考えさせられることがあった」「夫婦にも大切ですね」などの、お母さんからの感想も書かれていた。おそらくそうだろう。
しかし、紙幅が限られているためだろうが、母親の見つけた子どもの良いところの例が、七田氏の記事には全くなかった。だから、私ならこう書くという例を紹介してみた。
○「わが子はかしこい」「わが子はやさしい」などの書き方では、100個は無理だし、効果も少ないだろう。
<本好きで毎日寝る前、本を読んでいる>、<私が熱を出したとき、「お母さん大丈夫」と言って心配してくれた>このような書き方でなければいけない。これが第2のポイントである。
<わが子をかしこい>と<わが子をやさしい>と本気で思えるような事実(証拠)を見つけ出し、親が自分で自分を説得し、親自身の見方を変えなければならないからである。
こんな事実を100個以上見つけることは、簡単ではあるまい。自分自身を変えることは容易ではないのである。
が、そうして親自身が自分を変え、子どもへの見方、かかわり方を変えるならば、きっと子どもとの関係もよくなるだろう。