◆リード:お風呂は貴重な、わが子とのふれあいタイムである。学校(園)での様子を聞いたり、楽しく遊んだり、体を洗ってあげたり…。異性の親子同士の場合、一緒にお風呂に入れる期間は限られているので、一緒に入れる今を大切にしたい。
妻「お父さん、アキコと私は、これから習字だから、お父さんとクニコでお風呂に入って先に寝て。」
私「わかった。クニコ、今ならお風呂場までおんぶつきです!」
クニコ「はーい。」
いつものように、急ぎ私の背中におんぶして、階段を下り、お風呂場まで行った。
こうして、昨日次女クニコ(小1)と二人で入浴した。
1.【お風呂での会話】
私「今日、学校ではどんな楽しいことがあったの?」
クニコ「あのね、プールの時間に宝探しをしたんだよ。」
私「プールの中のブロックなんかを拾うんだろ。」
クニコ「うん。それでね、赤白に分かれて、ブロックを水中から見つけて、集めるんだよ。クニコと○ちゃんは、水着のスカートのところにいっぱい貯めてから運んだんだよ。ひとつずつやっていると、時間がかかっちゃうからダメなんだよ。」
私「なるほど、クニコは賢いな~。 それでどうなったの。」
クニコ「(クニコの)赤が勝ったんだよ!」
私「そう。クニコや○ちゃんが、たくさん集めたからかもしれないね。」
クニコは話しながら、始終笑顔だった。
自分が活躍して楽しかった出来事を、(二人っきりだから誰に邪魔されることなく)じっくりと聞いてもらえるのだ。うれしいはずである。
会話では、子どもが楽しかったこと・子どもが聞いてほしいことを聞くのが基本である。そうすれば、子どもが思い出すだけで楽しい出来事ならば、話は弾むし、笑顔も多くなる。
親の心配から、「今日は嫌なことはなかったか、いじめられたようなことはなかったか。」というようことばかり聞いていると、(長い1日の中に、一つか二つぐらい嫌なことはあって普通であろう。)話も沈みがちで、子どもは親と話すのも嫌になってくるだろう。
もっとも、嫌なこと自体を聞いてほしい場合は別である。そんな場合は、いつもと違って表情が暗かったり、言動が荒れたいたりするので、まず表情や言動などよく観察しておくことだ。
子どもの笑顔を見たいなら、話をはずませたいなら、「今日はどんな楽しいことがあったの?」などのプラスの話題を心がけることだ。
2.【ふれあい遊び】
体を洗った後は、(クニコの髪の毛は私が洗ってあげている)ちょっとしたふれあい遊びが楽しい。
この日やったのは、クニコの背中にひらがなを書き、どのひらがなを書いたか当てるというものである。(※ カタカナ、簡単な漢字、ローマ字のバリエーションがある。)
私(「つ」と書く)「なんて書いた。」
クニコ「つ。」
私「当たり。(「く」と書く)なんて書いた。」
クニコ「く。」
私「当たり。(「し」と書く)なんて書いた。」
クニコ「し。」
私「当たり。」
クニコ「お父さん、簡単すぎるよ。もっと難しいの出して。」
私「わかった、わかった。じゃ、いくよ。(「お」と書く)なんて書いた。」
クニコ「お。」
私「当たり。(「と」と書く)なんて書いた。」
クニコ「と。」
私「当たり。(「う」と書く)なんて書いた。」
クニコ「う。」…中略。お・と・さ・ん・だ・い・す・きと書き、当てさせる。
私「おとうさんだいすき。ありがとう!」
交代して同じ遊びをすると、クニコは「く・に・こ」と書いていた。
3.【入浴後、睡眠前の読み聞かせ】
入浴後は通常、妻がドライヤーで髪を乾かしてあげている。
今回は、髪を洗っていないし、私が絵本「まんが日本昔ばなし 第百二十七話『おぶさりてい』」読んであげた。
その後、歯磨き(仕上げは通常私)をして、二人で寝た。
クニコ「ちょっと、待って大事なもの忘れた。お父さんも付いてきて。」
私「お父さん、もう寝たからやだ。」
諦めたクニコは、一人で居間に行き、くまのプーさんのぬいぐるみをもってきた。
左側にお父さん、右側にくまのプーさんを置いて、私の手を握りながらクニコは寝た。
誰も撮る人がいなくて残念だったが、きっとナイスショットが撮れたに違いない!
※ なお、宝探しの本当のねらいは、水中で眼を開けるという水慣れである。だから、「足ではなく、手でブロックをとる」というルールになっている。(あったかい家族日記 2008.6.27 599号)