《読み始める前に》
毎日、何気なく使っている洗剤。けれど、その選択が家族の健康や地球環境に大きく関わっているとしたら──?
今回は、わが家が「シャボン玉EM粉石けん」・「無農薬米」に切り替えたきっかけと、その背景にある想いを綴ります。
パパの子育て奮戦記:第25号
長女アキコ(6歳)、次女クニコ(2歳)、ママ、パパ(私)、祖母(70歳)
わが家の洗濯が変わった日
5月下旬から、わが家の洗濯は「シャボン玉EM粉石けん」に変わりました。
EMと聞いてピンとくる方も多いでしょう。そう、比嘉照夫氏のEM菌です。
**EM――正式には「有用微生物群(Effective Microorganisms)」。農業や環境保全にも使われる微生物の力を借りた製品**
この石けんを知ったきっかけは、『ビックトーク』(船井月刊CD情報Just 2005年5月号)。
シャボン玉石けん株式会社社長の森田光徳氏が、安心・安全な無添加石けんを開発し18年かけて広めた経緯と、その願いと苦労を語っていました。
社長自身の体験が原点
森田氏は10年以上悩んでいた湿疹が、自社のドル箱の合成洗剤をやめ、無添加石けんに変えた途端に治ったそうです。
それをきっかけに、無添加石けんの普及を決意した森田氏。
売り上げは激減し、100人いた従業員すべてが会社を去ってしまうという困難にもめげず、その願いを達成するべくやり抜いた生き方に、私は感動を覚えました。
そして比嘉先生と共同開発したのが、このEM粉石けんなのです。
わが家でも、洗濯石けんをこれに切り替えました。石けんもEM石鹸に変えました。(それまではソンバーユ石けんを使用)
人体にも環境にも優しいものを選びたい。そんな思いでの決断でした。
私たち一人一人が地球環境を守る
毎日使う洗剤は、人体や環境への影響が大きいもの。
かつての四大公害の時代と違い、今や地球を壊しているのは一部企業だけでなく、私たち一人一人です。
そして、地球を蘇らせていくのも、私たち一人一人。気づいた人から行動していくことが大切だと思うのです。
家族を守るために学び続ける
食、水、環境──家族を守るためには、学び続ける姿勢が欠かせません。
例えば、七田眞編『あなたの子供はこんな危機にさらされている』(総合法令)を読むと、「知らないことがいかに危険か」がよくわかります。
家族の生命と安全を守るため、無知ではいられないのです。
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今、振り返ってみて
──親は“フィルター”であり、防波堤
親の大切な役割の一つは、子どもの成長に悪影響を与えるものをできる限り除き、よい影響を通す「フィルター」であること。
今回の洗剤の話で言えば、合成洗剤の危険性や無添加石けんの安全性を知っているからこそ、シャボン玉石けんを選べました。
知っていれば、安心・安全を選び取れる。
親は情報を持ってこそ、防波堤として機能するのだと実感します。これは洗剤だけに限りません。
食べ物、水、住まい、遊び場──子どもの周りには、見えにくいリスクがたくさんあります。
小・中学生くらいまでは、親が防波堤のように立って守るしかありません。
「日本の水田を守る会」から「無農薬米」を購入
食の安全や地球環境について言えば、わが家は長女が生まれた頃から、ずっと「日本の水田を守る会」からグリーンオーナーという形で、お米を購入してきました。四半世紀以上です。長女が2才の頃、その農家を訪問したこともあります。
減農薬米からスタートして、ここ10年以上はずっと無農薬米「聖」に。これも、「家族のために安全なお米を食べたい」という願い。地球環境にやさしい「自然耕」を応援したいという願いからずっと続けています。
これも、私が本で読んで、「自然耕」や「日本の水田を守る会」を学んで知ったからです。そればかりでなくて、実際に行動したからです。
学びは行動の土台になる
最近では、野中鉄也さんの本やYouTubeをきっかけに「鉄」の重要性を知り、生活に取り入れ始めました。
学びは知識を得るだけでなく、「どう行動するか」を決める土台になります。家族を守るため、親は学び続ける必要があります。
📝 自分に問いかけてみる時間
親として、“フィルター”、防波堤の役割を果たせていますか?
📝 簡単なワーク(2つの問い)
①子育てや生活環境に関する情報を、信頼できる手段でどれくらい得ていますか?
(例:子育て本、専門家のYouTube、信頼できるニュース)
② 得た情報をもとに、どんな行動をしていますか?
(例:製品の切り替え、生活習慣の改善)
情報は知るだけでは意味がありません。医師が診断後に治療をするように、知識は行動と結びつけてこそ、家族の未来を守ります。
***パパママとして成長したいあなたへ──フォローどうぞ***
「あったかい家族日記」は、長女アキコ(2025年7月現在27歳・既婚)と次女クニコ(23歳・公認会計士)の成長を、パパの視点で約20年間にわたり綴った実録子育てエッセイです。
*二人が幼児だった頃から大学入学、そして結婚前後までの家族の日々を記録し、累計アクセス数は400万を超えました。
*七田チャイルドアカデミー校長・七田眞氏にも「子育てに役立つブログ」として推薦された本連載は、So-netブログ閉鎖(2025年3月)を機に、「記録」と「今の視点」を重ね合わせて再編集した〈日々の記録に、“今”を添えた子育てエッセイ〉として、noteで再連載しています。
*この文章は、2005年6月17日にSo-netブログで公開された『我が家の洗剤は「シャボン玉EM粉石けん」』に、「今、振り返ってみて」を加筆した再構成エディションです。