学校で友達に嫌いだと言われ傷ついたわが子。夕食時に1日の出来事を語り合う中で、そうした事実に気づき、わが子の受けた心の傷を癒すことができた。
★娘が学校で友達に嫌いだと言われた! 2005.5.24 第1号
◆1 夕食時の団らんで
・午後7時過ぎ、いつものようにテレビを消し、夕食を親子4人で始めた。
鯖のみそ焼きなどを少し食べ、いつものようにグッド&ニューを始めるべく、この春小学校に入学したばかりの長女アキコに、「何かグッドあった?」と聞いてみた。
アキコは、「○ちゃんやだ。アキコの悪口を言うんだもん。」
「何かいやなこと言われの。」
「アキコのこと嫌いだって。」
「ふ~ん。」
「給食の時、こそこそ話をしてるんだよ。蹴ってきたりしてやだ。アキコのこと嫌いだって聞こえたんだよ。」
その後、○ちゃんとは、アキコが「○ちゃんて、よくチンチンて言うんだよ。変なんだよ。」と言っていた子だとわかった。
母である妻は、
「嫌いだなんていわれて、嫌だったのね。その子は、もう少しすると別の子を嫌いだと言い始めるわよ。」と言い、
父である私は
「嫌いだなんていわれて、嫌だったろうね。でも、お父さんもお母さんも、アキコのこと大好きだよ。」と言った。
◆2 少し変だったアキコ
・ふり返ってみると、7時に帰宅した時は、少し変だった。
いつもより荒っぽく膝の上に乗ってくるし、妹のクニコへも言葉遣いがいつもより荒く感じた。○ちゃんの話を聞いて後も、しばらく続いた。思わず、少し注意した位だった。
原因はわかったので、気持ちを受け止め、お父さんもお母さんもアキコのこと大好きと伝えることで徐々に落ち着いてきた。そして、いつものように野球をして一緒に遊んだり、絵本を読んであげたりして収まった。
・家族で一緒に入浴後、
妻は「口に出して表に出てくるだけいいわね。(嫌なことを言えないで)こもるタイプだから。」と言った。
私は「確かに少しアキコの様子はおかしかった。注意するより、聞いてあげないとな。」と言った。
やり取りを聞いていたアキコが、「アキコ変な子なの。」と聞いてきたので、「違うよ。いい子だよ。」「いやだったこといってくれて嬉しかったよ。」と言った。
そしたら、アキコから「今度、気持ちのグッド&ニューをやってもいい。いやだったこと、うれしかったことなど言うの。」と言ってきた。
思わず妻と顔を見合わせて、「いいよ。」と言った。
◆3 親子の団らんの大切さ
・グッド&ニューをやっていてよかった。これがニュースを見ながら、ただ一緒に食事をしているということなら、アキコは落ち着かないままで、その後も何度か叱られて、寝ることになったかもしれない。励まされ癒されることとの違いは、まさに天と地の違いだ。
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家庭でわが子のいじめに気づくならば、今回のようにケアすることができる。
では、↓どうやってわが子のいじめに気づくことができるか。
*追記
我が家では、原則として食事中はテレビを消している。そして、1日のよかったこと、変わったことなどをグッド&ニューとして紹介し合うシステムをとっている。