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長女の名前をつける!──三日三晩考えた、親からの最初の贈りもの

《読み始める前に》

子どもが生まれたら、どんな名前をつけるのか。
これは、どの親も一度は悩むことではないでしょうか。

呼びやすさ。
漢字の意味。
できれば運の良い名前であってほしい――。

たった数文字のことなのに、考え始めると簡単には決まりません。
私も、長女の誕生の前後、真剣に名前を考え続けていました。

今思えば、少し親バカだったかもしれません。
でも、あのときの私は本気でした。

今回は、長女の名前を決めたときのことを振り返ってみます。

パパの子育て奮戦記:第75号 長女アキコ(7歳)、次女クニコ(3歳)、ママ、パパ(私)、祖母(69歳)

まずは名付けの本を買いに行きました

子どもが生まれたら、どんな名前をつけるか。
これは、どの親も悩むことではないかと思います。

私も、長女の誕生の前後、いろいろ考えたことを思い出します。

まず書店に行き、何冊か「赤ちゃんの名付け方事典」なるものを購入しました。
そこには、名前をつける上での注意点や、運の良い名前のつけ方などが書かれていました。

ところが、占いのようなものは、流派によって判断が違います。
ある流派では良くても、別の流派では悪いということもある。

たとえば、名前を旧字体で見る流派もあれば、今の字体で見る流派もある。
いったいどれを信じたらいいのか、と少し困った記憶があります。

結局、信頼できそうな本を2〜3冊買い、見比べながら考えることにしました。

「音」「字義」「画数」をどうするか

名前をつけるときのポイントは、大きく三つありました。

「音」
「字義」
「画数」

まず私は、音を大事にしたいと思っていました。
毎日、何度も呼ぶものだからです。
音霊という言葉もあるくらいですから、響きは大切だと感じていました。

私の姓には濁音が入っていたので、名前は清音にしたい。
そう思い、いくつか候補を挙げていきました。

ヤスコ。
マキ。
マキコ……。

その都度、妻や実母に話すのですが、

「『マキ』は、きかん坊げだ。」

などと言われて、なかなか「これだ」という名前には決まりませんでした。

長女が生まれて、気持ちは一気に本気になりました

そうこうしているうちに、女の赤ちゃんが生まれました。
8月8日の、正午少し前でした。

「かわいい!」

その瞬間、名付けへの意欲がぐっと高まりました。

生後4日目のアキコ

「あのかわいい我が娘にぴったりの、運の良い名前をつけなくっちゃ。」

頭はフル回転でした。
それこそ、三日三晩考えたと思います。

字義は良いけれど、画数が合わない。
画数は良いけれど、音がしっくりこない。

まるで、難しいパズルを解いているようでした。

そして決まったのが「アキコ」でした

そうして、結局決まったのが「アキコ」でした。

音は清音で良し。
妻によれば、友達や親戚で「アキコ」という音の子は、みな良い子だということで、妻も気に入ってくれました。

「陽」という字の意味も良かったです。

太陽のように周りに光や温かさを与える。
日陰ではなく、日の当たる場所にある。

真夏の昼、晴天の日に生まれた長女にぴったりだと思いました。

問題は画数でした。
複数の名付け事典で調べ、「最高でなくても凶がないように……」と確認しました。
これも合格でした。

実母も義母も気に入ってくれて、
晴れて長女の名前は「アキコ」に決まりました。

我が子が一生使う名前。
親の願いのこもった、運の良い名前をつけるということ。

それはおそらく、生まれた子どものために行う、
初めての親の愛情表現だったのだと思います。

(2005年8月24日記)


今、振り返ってみて

わが子にぴったりの、できれば運の良い名前をつけたい。
そう思って三日三晩考え続けていた、あの頃の私。

今思い出すと、少し親バカだったなあ、と笑ってしまいます。
でも、あのときは本気でした。

生まれたばかりの小さな娘に、
親として何かひとつ、できるだけ良いものを贈りたかったのです。

結果として、長女は自分の名前を気に入ってくれています。
読み方も分かりやすく、「子」で終わるので女の子だとすぐ分かる。
そのあたりも、周りでは好評でした。

その長女も成長し、大学を卒業して第一希望の会社に入社しました。
そして二年後には、大学時代から付き合っていた彼と入籍し、
今は二人で幸せな結婚生活を送っています。

真夏の昼に生まれた、あの小さな赤ちゃんが、
自分で人生を選び、大切な人と家庭を築いている。

そんな姿を見ると、親として胸の奥がじんわりあたたかくなります。

もちろん、名前だけで人生が決まるわけではないのでしょう。
それでも、あのとき親なりに一生懸命考え、願いを込めてつけた名前は、
この子の人生のそばで、ずっと静かに寄り添ってくれていたのかもしれません。

そう思うと、「アキコ」という名前は、
結果として、あの子にとって運の良い名前だったのだと思います。

📝 自分に問いかけてみる時間

子どもの名前をつけたとき、
私はどんな願いを込めていただろう。

元気に育ってほしい。
やさしい子になってほしい。
幸せな人生を歩んでほしい。

忙しい毎日の中で、その原点を少し忘れてしまう日もあります。
でも、子どもの名前には、親になったばかりの頃の気持ちが残っているのかもしれません。

子どもの名前を呼ぶとき、
ほんの少しだけ、その頃の気持ちを思い出してみる。

それだけでも、いつもの呼びかけが、
少し違って感じられるかもしれません。

📝 簡単なワーク

もしよければ、今日、少しだけ思い出してみてください。

子どもの名前をつけたときのこと。

  • どんな候補があったのか

  • 誰と相談したのか

  • どんな意味を込めたのか

  • 「この名前にしよう」と決めた瞬間の気持ち

ひとつでも思い出せたら、それで十分です。

そして今日、子どもの名前を呼ぶとき、
心の中でそっと、あの頃の願いを重ねてみてください。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
若い頃に書いた子育て日記をもとに、今の視点から振り返りながら綴っています。

子育ての中の小さな出来事が、どこかで誰かの気持ちを少しだけ温かくできたら嬉しいです。

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この記事は、2005年8月24日のSo-netブログ原稿『長女の名前をつける!』をもとに整えた再構成エディションです。

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