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きょうだい関係の基本はどうあるべき?

基本的に仲のよいアキコ・クニコ姉妹だが、最近(近年)口論やケンカが多くて困っている。その辺りのことを前号に書いたが、合わせて兄弟・姉妹関係の基本について、考えてみた。

兄弟・姉妹関係の基本 2008.5.10 482号

ーイソップ寓話『北風と太陽』に学ぶー

基本的に仲のよいアキコ(小4)・クニコ(年長)姉妹だが、最近(近年?)口論やケンカが多くて困っている

最近アキコが何度か言っていたのは、「クニコは4歳も年下なのに、生意気なんだよな。」であった。
おそらくは、クニコにはそういうところもあるのだろう。
アキコにすれば、生意気なところがあるから、クニコに北風を送り、北風を送られたと感じたクニコは、コートをはなさずかえって一層防衛する。そんなクニコが一層生意気に見えて、さらに強い北風を送る。そんな悪循環に陥っているような感じだ。

これではいけない。姉は、<年齢も運動能力も頭脳も上なのだからいばる>のではなく、その妹を上回る力でもって、妹をかわいがり(北風を送るのではなく太陽で照らす)、妹の模範となってほしいものだ。
「お姉ちゃんは優しく頼りになる。お姉ちゃんはすごいお姉ちゃんのようになりたい。」こうクニコがお姉ちゃんを評価するようになるのが望ましい。

前回の記事で紹介した件、アキコがわざとじゃないにしても水をかけても謝らない行為は、言わば北風である。
北風を送られたクニコは、逆の似たような場面で「お姉ちゃんだって謝らなかったもん。」こう言って、よくないことをしても謝らないということになりかねない。
そうなれば、「クニコは悪いことをして謝りもしない!」と言って、さらにアキコは北風を送るだろう。まさに悪循環である。

前回の私の対応は、この悪循環にとりあえず歯止めをかけたのである。

もっとも、アキコは、基本的には妹のクニコをかわいがっていると思う。クニコも、基本的にはお姉ちゃんを慕っていると思う。
しかし、時としてアキコは年下のクニコを軽んじて少しぞんざいに扱うことがあり、クニコはお姉ちゃんに対して生意気になることがある

一度叱ったぐらいではもちろんだめだが、筋を通し息長くこの方向で指導し、姉妹仲よくしていこうと考えている。
たった二人の姉妹なのだから。

追記

2019年9月5日

子どもが二人いるのは、とってもいい。家族がにぎやかになり、より楽しくなる。

子供たちにとっても、身近に遊び相手がいるということになる。助け合い、励まし合ったり、よい意味で刺激し合ってお互いにいい感じである。

以前の記事にも書いたように、上の子をよい子に育てることが、下の子への最高のプレゼントになると思う。よくも悪くも下の子は上の子をモデリングするから。
その一方で上の子も、下の子に影響されるところがある。やはり、お互いに刺激し合う。

現在ばかりでなく将来においても、助け合う姉妹であってほしい。

昔のように地域の中に縦の(異年齢の)遊び集団が十分ない分、いとこ同士の交流が十分ない分、社会性を培う意味でも有意義だと思う。

さて、きょうだいのあるよさをもう少し考えてみる。上の子で失敗した子育て(のある部分)を、それを教訓に下の子でやり直すということも考えられる。

今現在、大学3年生の長女は家に居らず東京にいて、次女のクニコは高2で家から高校へ通っている。クニコが大学に行くために東京に出て行ってしまったら本当にさみしくなるなと思う。そう考えると、子育てを楽しめる期間が長くなるというのも、子どもを二人以上持つことのよさになると思う。

 

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