お風呂の中で、アキコ(小3、9歳)は、クニコ(年中、5歳)に学んだばかりの算数の問題を出していた。兄弟姉妹がいることのメリットは、きわめて大きい。そのメリットをまとめてみた。
兄弟姉妹がいるメリット 2008.3.3 第462号
世界一かわいい子
アキコ「お母さん、もう三人目産まないの?」
妻「もう無理ね。」
私「もうクニコがいるじゃないか。」
アキコ「4歳も違うのに、対等だと思っている。もうちょっと小さくてかわいい子がいい。」
私「クニコは、こんなにかわいいじゃないか。あんまりいないぞ、こんなにかわいい子は。」
それを聞いて喜ぶクニコ。
私「アキコだって、こんなに立派でいい子だし、こんなにいい姉さんはいないよ。」
アキコ「うん。」
私「よし、お風呂に入るぞ!」
クニコ「お父さん、おんぶして!」
「よし!」と言って、クニコをおんぶする私。階段を下りながら、 私「あー、クニコは世界で一番かわいい!」 こう言っていた。
二人で風呂に入ったら、まもなくアキコが入ってきた。
アキコ「お父さん、『クニコが世界で一番かわいい』って。ということは、アキコは~(2番目ってこと!)。」
白雪姫の継母のごとく、そう聞くアキコ。
私「あー、お父さんには、世界一かわいい子が二人いるんだよ。アキコとクニコだよ。」
私は当然のごとくそう答えた。
クニコ「お母さんも世界一かわいいんじゃないの。」
私「お母さんは、子どもじゃないから。もちろん、愛しているよ。」
お風呂の中で楽しいお話をちょっぴりして、体を洗い、めずらしく私がトップに風呂から上がった。
妹クニコに教える姉のアキコ
隣の脱衣場で着替えていると、アキコとクニコが話しているのが聞こえた。
アキコ「クニコ、6+1+4=いくつだ?」
クニコ「11。」
アキコ「どうやって計算した?」
クニコ「6+1で7でしょ。7+4で11。」
アキコ「6+4で10でしょ。10に1足した方がやりやすいよ。」
クニコ「う~ん。」
アキコ「じゃ、8+1+2=いくつだ?」
クニコ「11。」
アキコ「どうやって計算した?」
クニコ「8+1で9、9に2足して11。」
アキコ「だから、8+2で10にして、10に1足した方がやりやすいよ。」
こんな会話が聞こえてきた。
「アキコは、さっそく<七田小学生新聞>創刊準備号に載っていた算数の問題を使っているな。」と思った。あと、「アキコには、教師の才能があるかも?!」とも。
そして、「やっぱり兄弟姉妹がいるっていいな。」と思った。
兄弟姉妹がいるメリット
第一に、今回の場合のように、<教え合う>ことができる。今回、妹であるクニコは、姉であるアキコから、「10になる組み合わせを作って、楽に計算する方法」を教わったと言える。
アキコはといえば、クニコに教えることで、復習することになり、理解が深まるわけである。教えることは学ぶことでもあるのだ。
今回の場合のように直接教えなくとも、妹が姉の行動をモデリングすることで学ぶ。(<学ぶ>はもともと<まねぶ>からきた。)姉にしても、妹の行動をモデリングすることはある。
第二に、<助け合う>ことができる。例えば、前回の皿洗いと布団敷きのように、一緒に家事をしたり、畑仕事をするなど、助け合うことができる。(是非将来にわたって助け合って欲しい。)
第三に、<一緒に遊ぶ>ことができる。これが実のところ一番大きいかもしれない。昨日も、シャボン玉を一緒にしていたし、トランプやウノ、人生ゲームもしていた。
それ以外に、お店屋さんごっこ、かくれんぼなどなど、多くのゲームは、一人ではできない。同じような発達段階の子ども同士であれば、遊ぶ内容も似通っている。兄弟姉妹は、大事な遊び仲間である。
第四に、兄弟姉妹の年齢差にもよるが、<対等な人間関係を学ぶ>場である。親子とは違う、ある意味対等な立場で、遊んだりお手伝いをしたり学習をしたりする。親のように大人でない分、ケンカもよくするし、仲直りもする。まさに人間関係を実地で学ぶことができるのである。
親としては、親が死んだ後も(必ずしも親の方が先に死ぬわけではないが)、兄弟姉妹仲よく助け合っていって欲しい。
そのためには、一つ一つていねいに子育てしていくほかあるまい。
可愛い姉妹の姿が目に浮かびましたー
私にも弟がいますが遥か昔に遊んだことや父母が愛情を注いでくれたことを思い出しました。
コメントありがとうございます!
長女をよい子に育てることが、次女への一番の贈り物だと考えて、長女をしっかりかつ愛情たっぷりに育ててきました。親にとっては、両方とも大事でかわいい子です。
親はいずれ亡くなるわけで、子どもにとってはきょうだいがいることは何よりだと思います。