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野菜嫌いを直す基本的方法と勘所

2005.12.4 1265-126

野菜嫌いを直す基本的方法

まず、親自身が偏食を直すことの重要性を深く認識することが、大前提であり、勘所の一つ目です。前号で書いたように、子どもの好きなものだけ食べさせる家庭が増加しており、子どもの体は悲鳴をあげています。偏食などたいした問題ではないと思われるなら、ぜひ前号をお読みください。

そのうえで、わが家の場合、野菜嫌いを直す基本は次のとおりだと考えています。

①間食を制限する。(食事前に間食を食べさせない。間食は時間をきめる。空腹は最高の料理人である。そのためには、そもそもお菓子の類いを見えるところに置かない。そもそも買い置かないなどが意外に有効である。)

②おいしく料理する(ほうれん草とにんじんを肉で巻いたものは、子供たちは好きである。)

③野菜をとる意味を話す。(「ワカメを食べると髪の毛がキレイになるんだよ」と話すなど、野菜の種類ごとに違う。)

④野菜を食べたら、果物などデザートを食べてよいことにする。(野菜を食べないとデザートはダメ。)

食わず嫌いもあるので、ほんの少しでよいからまず食べさせる

いずれも取り立てて新しい視点はありません。

ただ、わが家の特長としては、これ以外に父と子塾で毎週立てるめあての中で「強くなるためのめあて」(野菜をがんばって食べる)として設定して取り組むことがあります。

取り立てて新しい視点はない(つまり特効薬はない)のですが、むしろわかっていることをやり抜く、徹底することが難しいのです。

野菜を食べなかったのにみかんを食べようとするクニコ

たとえば、④で「野菜を残していい代わりに、果物も食べられない」と決めたのにもかかわらず、子どもがそれを守ろうとしない場合があります。次にそんなわが家のケースを紹介します。

11月30日(水)の夕食後(時)のことである。

クニコを残して、みんなとっくに夕食を終えていた。時刻は夜8時頃。
みかんを食べようと、みんな食卓に集まってきた。

私が少し遅れて行ってみると、アキコ(小1、7歳)はみかんの皮をすでにむき、食べ始めていた。そして……。

アキコ「クニコ(3歳)は、みかん食べられないよ。野菜残したもの。

クニコは、自分もみかんを食べようとして、みかんに手を伸ばそうとするが、妻である母も、その手を制している
しかし、クニコは、納得せず、大泣きしながら、みかんをとろうとしている。

こんな場合、どう対応したらいいのでしょうか。みなさんなら、どう対応しますか。

大泣きしているから、今回だけ許しますか。

この後、姑である私の母が、「まだ、3歳じゃないか。よくわからないんだて、(みかんを)やればいいねっけ。」と言うことになるのですが、嫁の妻としては、こうなると余計に当初の約束を守らせるのが難しくなりますね。

それでも、私と妻は、約束したからと大泣きしているクニコ(3歳)にかまわず、みかんは与えませんでした。

当時の「あったかい家族日記」からそのまま、続きを引用します。

私は、すべての事情を察知した。

クニコに酷だという思いももちろんあったが、すぐに妻と共同戦線を張ることにした。

私「クニコ、野菜を食べなかったら食べれないという約束だったんだから、だめだよ。」

クニコは、あいかわらず納得せず、大泣きしながらみかんをとろうとしている。

その様子を見ていた実母が、
実母「まだ、3歳じゃないか。よくわからないんだて、(みかんを)やればいいねっけ。
と言ってきた。(嫁である妻は、これには抗し難いかも。)

私「違うよ。小さいから、しっかり躾けなきゃだめなんだ!クニコは野菜を食べないとみかんは食べられないという約束だったんだから、だめだよ。」

クニコは、まだ泣きながら手足をばたばたさせている。

妻「わかった?! 野菜を食べないと果物は食べられないよと約束したのは、こういうことなんだよ!
と妻は、クニコの両手を握りながら目をきちんと合わせて、言い聞かせていた

姉ちゃんからも、お父さんからも、頼みのあーちゃん(実母)からも、もちろんお母さんからも、一切の援軍はなく、さすがのクニコもあきらめた。

私はといえば、みんなで食べたなら10倍はおいしいというか、こんな状態ではみかんなどとてもおいしくないのだが、心を鬼にしてみかんを食べていた。

嫌いな野菜を「もうお腹がいっぱい。食べれない。」と言っては残し(私やアキコが食べ終わっても30分間ほど食べているのはよくある)、その後まもなく果物はちゃっかり別腹でしっかり食べるクニコ。

今回は、お母さんと約束していた
妻「野菜を残すんだったら、果物食べれないけどいいの。
クニコ「いいよ。

野菜嫌いを直すことももちろん大事だ。それ以上に、母親との約束を軽んじることを学ばせてはならない。約束した以上、「いいよ。」と言った以上は実行である。でないと、親の言葉の重みがなくなる。「どうせ口だけだ。怖くない」ということになる。(もともと単なる脅し、言葉だけの約束などすべきでない。)その場しのぎの「いいよ。」もだめである。

そこで、心を鬼にしてクニコだけみかんを食べさせずに、みんなでみかんを食べた。

当時、私の中でも葛藤があったくらいですから、賛否両論あるかもしれません。

貫けたのは、どうしてもクニコの野菜嫌いを直したかった(偏食の弊害を深く認識していたから)からです。

もう一つは、約束を守ることは、それ以上に大事だと認識していたからです。ここが二つ目の勘所です。

付記

以前も、似たような場面ありました。

その時は、「クニコだけ残してデザート食べてもおいしくないよ!」と言って、野菜の量を大幅に減らし、割と簡単にクリアーできるようにして野菜を食べさせ、いっしょにデザートを食べました。あるいは、クニコが野菜を食べられなかったので、「クニコだけのけ者にして食べるんだったら、おいしくないよ。いっそみんな食べないにしよう!(デザートを食べるのは家族みんなの団らんのためだから)」といって、みんな食べないでいたこともありました。

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