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実母、要介護認定のための審査を承諾

実母に要介護認定のための審査を承諾してもらう

ー強力な助っ人と共にー

★7日に倒れて救急車で脳外科へ搬送・入院。脳梗塞・認知症と診断。その後、要介護申請・デイサービスの利用まで、怒濤の3週間の記録【その6】

5日間の入院を経て11日(金)無事退院した実母。

入院中、医師から認知症だから要介護認定のための審査を受けた方がよいとアドバイスされた。市役所のケアマネジャーさんからは、本人と話し合った結果を教えてほしいと言われた。その話し合いを翌12日(土)午前10時から、本家のT嫁さんー強力な助っ人―に同席してもらってすることになっていた。

なぜ「本家の嫁Tさん」が同席するかというと、仲人をしてくれた実母のことも、私たち夫婦のことも親身になって相談に乗ってくれる人だからである。とりわけ実母の信頼を得ていることは大きい。さらに、姑に要介護認定のための審査を受けてもらい、申請が降りた経験があるからである。

◆1.信頼されているTさんからの説得

要介護認定のための審査を受けるための話し合いということで、まだまだ自分は大丈夫という思いもある?実母は、少々身構えていた。

そこへ本家のTさんがさりげなく「緊急入院してたんだって!心配だから飛んできたてー!」と言いながら、やってきた。

実母は、入院中、医者から検査(認知症)を受けて、「あれもできない。できない…という感じで、みんな悪い方に○が付いてた!」と少々憤慨気味に言っていた。

それに対して、上手に、本当に上手に実母に話してくれた。

▶Tさんの話

・脳梗塞になったのだから、今までと同じじゃない。

・またいつ倒れるかわからない。今回はたまたま息子がいたときで気づいてくれたから事なきを得た。日中いないときだったら、今頃亡くなっていたかもしれない。

→ 実母はうなずいていた。

「バカになってしまって」と自嘲気味に言う実母に対しては

▶Tさんの話

・年を取ると、脳細胞の血の巡りが悪くなったり切れたりして、その場所によって記憶するところだと物忘れをするようになるし、呼吸するところだと死んだりするわけでしょう。

・今はヨシさん(実母のこと)は元気だから、要介護にはならないと思う。その前の要支援レベルだと思う。ランクによって受けられるサービスが違う。

私:お母さん、また倒れると大変だよ。物忘れの予防にもなるんだよ。

▶Tさんの話

・(要介護認定のための)審査を受けて、早めにとっておいた方がいい。

・一人でTVを見てるよりも健康にいい。

今の体調では行けそうにないという母に対して

・体調がよくなかったら、デイサービスには行っても行かなくてもよい。

・仲間がいると行きたくなる。うちの母も、はじめは行きたがらなかったけど、行き始めたらかばんをもって迎えを楽しみに待つようになった。

▶Tさんの話

・玄関とか手すりがあると楽。

→ 母はそれを聞いてうなずきながら、「トイレに行くまでも手すりがあるといい」と言った。

・認定をもらえると、8割補助が出るから、2割の値段で手すりができる。10万かかっても、2万で済む。

○このように、Tさんが上手に話すと、母の抵抗感は減り、前向きに話を受け入れるようになってきた。

▶Tさんの話

・二人とも働いているからとても母を見られないと正直に市役所の担当者に話すこと。

・予防的支援として、デイサービス:9時に迎えに来てくれる。入浴。お弁当。おしゃべり。4時帰宅で、料金的にも市のサービスだと安いこと。

・12月中に審査を受けた方がいいこと。

○この間、30分ほど。実母は審査を受けることを承諾した。実母からも信頼されているTさんが、上手に話してくれたことがとても大きかった。

 

◆2.Tさん自身の母親のケース

話が一段落した後、Tさんは自分の母親の場合を話した。

▶Tさんの話

・自分の母親の場合、嫁に出た後に父から認知症になった母についてどうしようかと相談があった。ちょうど今のヨシコさん(私の母)のレベルだった。長男の嫁が家に入るところだったこともあり、「嫁が母の世話にかかりっきりになってはかわいそう」というのもあって、民間の施設に入れる決断をしたという。その結果、2ヶ月でおかしくなってしまった。なんでも認知症だから隣の人の部屋にはいってしまったとかで、拘束を受けるようになり、2ヶ月後に面会に行くと、母は車椅子にしばられていたという。

・でも、(私の母の行くであろう)市のH園は手厚いし、大丈夫。

●この話は、以前に聞いたことがあった。Tさんは悲しそうに話していた。「拘束してもいいか」と言われて、みてもらっている以上、断れなかったとも。

要介護を受ける人にとって、どの施設に、どのタイミングで入るかは、それこそ天国と地獄の差になる。もちろん、私は母親をこのうえなく大切に思っている。まずは、予防的な支援―デイサービス等ーを受けた方が、認知症が進みにくいばかりでなく、家に一人でいるよりも、人生を楽しめる。

私たちの家族は、休み明けの月曜日にケアマネジャーTさんに審査を受けることになった旨を伝えることにした。(続く)

追記

・その後、30分ほどゴーツートラベルの話などいろいろと話し、1時間ほどでTさんは帰った。その後、Tさんから電話があり、今日の話も忘れているかもしれないし、審査当日にも付いていてあげると言ってくれた。ありがたかった。

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