◆1 ネットゲーム、YouTubeの弊害は3つ
☆2019年WHOは依存症「ゲーム障害」を、ギャンブル依存症と同じ精神疾患として位置づけました。
そのネットゲームやYouTubeの弊害を3つあげるとすれば、
(実は主なものだけで5つあります)
①睡眠時間
②学習時間
③遊び・ふれあいの時間…
が奪われることです。
どれも、深刻なケースが見られます。
◆2 私が体験・見聞した深刻なケース
▶私が担任したケース
小4男児で、12時過ぎまで布団の中で隠れてゲームをやり続け、
翌朝も「続きをやりたい!」と言って、学校を休んだ子がいました。
▶私が理科専科から聞いたケース(去年)
朝5時までゲームをやり続け、理科の授業時間にずっと寝ていた
小5の男児がいました。
いずれも、①と②に深刻な影響が出ていたケースです。
◆3 遊び・ふれあいの時間が奪われる
③については、
子どもの方から積極的に親とのかかわりを求める時期である、
8歳(〜10歳)頃までの子育てゴールデンタイムですら、
「お父さんと遊ぶより、ネットゲームをやりたい! YouTubeを見たい!」
となる可能性が十分にあるのです。
恐ろしいことに、私が実際に担任から聞いたケースで、
コンビニを経営している夫婦なのですが、
お母さんが帰ってきたら、飛びついたのは
お母さんではなくて、お母さんの持つスマホの方だった!(スマホでゲームをやるため)
というのがあります。
◆4 ゲーム機を与える時期は8歳過ぎがお勧め
withネット時代ですから、ゲームやYouTube、SNSなど、上手にかかわれる力、自制心を育むことは重要です。
ですが、ゲーム機など与える時期は慎重に選んだ方がいいと思います。
私は、8歳過ぎをお勧めします。
というのは、8歳までの脳は変えやすいと言われ、より影響を受けやすいからです。
それに、子どもの方から親とのかかわりを積極的に求める時期である、
子育てゴールデンタイムは、ライバルが無い状態で子どもとのふれあいを思う存分楽しんでほしいからです。
子ども:「パパと遊ぼうか、それともゲームをしようか(YouTubeを見ようか)」
と、子どもを葛藤状態に置かないためです。
パパは、ゲームやYouTubeなどは強力な恋敵になることを自覚した方がいいと思います。
ちなみに、平日のゲーム等の時間は1時間以内をお勧めします。
*これから与えようと思っているパパ・ママへのルール作りの仕方や、既に与えてしまい、子どもがはまり過ぎて困っているパパ・ママへのアドバイスは別の機会に(そもそも個々のケースごとに状況が違うので、一律にアドバイスするのは難しいです)。
*テレビと違ってYouTubeは、いつでもどこでもあらゆるジャンルの番組が見られるというのが、便利なようでいてとっても困ることなのです。