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★小学校に入学後、身につけさせたい習慣

わが子が小学校に入学後、是非とも身につけさせたい習慣がある。
それは何か?! それをどうやって身につけさせるか?!

小学校に入学後、身につけさせたい習慣  2009.4.5 第578号

◆1.よく見られる困った現実

 入学してしばらくすると、次のような困ったことがよく見られるようになる。

★学校でわが子が何をしてきたのか、とんとわからない毎日

★朝の忙しいときになって、「お母さん、○△が要るんだけど……。」の一言。
あるいは、「はい、これ。」と言って、朝になって差し出されたプリント。 

★朝になってばたばたと時間表を合わせるわが子

◆2.入学後に身につけさせたい習慣 ー鉄は熱いうちに打て!ー

こんな現実を迎えないために、早めに手を打つことが何よりだ。
悪い習慣を身につける前に、よい習慣を身につけるのだ。「鉄は熱いうちに打て」である。

わが家では、こんな現実を迎えないため、次のような習慣が身に付くように指導している。

① 家に帰ったら、「ただいま」とあいさつし、あーちゃん(私からみて実母)のところへ行って、今日の出来事を話す。
※ 父や母には、夕食時の団らん「グッド&ニュー」で話す。(これは、保育園時代からの習慣)

② ランドセルから、中身(教科書・ノート・連絡帳・プリントetc.)を出し、連絡帳、プリントなどを決められたケースに入れる。ランドセルも決められたところに置く。

③ 夕食後、お母さんと明日の時間表を合わせる。

◆3.この習慣をどうやって身につけさせるか?!

 問題は、この習慣をどうやって身につけさせるかである。

■ステップ1「帰宅後、どんなことをすればよいのか具体的にわからせる」

 まずは、帰宅後どんなことをすればよいのかわからせる必要がある。
そのための工夫は、次の一点である。

◎「やることを時間順に紙に書いて掲示しておく」

 たくさんやることがあるのに、口で言っても覚えておくのは難しい。
だから、「やることをやる時間順に紙に書いて掲示しておく」とよい。
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↑わが家の場合の掲示

そして、それぞれどんなことをやればいいのか、よく言って聞かせる。
実際に、書いてある通りに子供と一緒にやるのである。
まず、紙に書いてある通りに、やれるようにしなければならないのだ。

この場合の原則は、一緒にやりながら、ちゃんとわかっているかどうか、できるかどうか確認すること(できなかったら教えてあげること)である。
具体的にわかるだけで、1週間はかかるだろう。

■ステップ2「慣れるまで、継続していっしょにやる」

慣れないうちは、「めんどくさいなあ。」という意識がどうしてもつきまとう。放っておくと、やらないまま、身につかないままということになりかねない。
親にも根気が要求される。
この中で、だんだんと慣れた部分から子どもだけでやるようになってくるだろう。

■ステップ3「声がけや確認を中心にサポートする」

慣れてきて一人ですらすらとできるようになってきたら、声がけ「○△はしたかい?」による促し・確認が中心となる。
ここがクリアーできれば、つまり声がけなしで、できるようになれば、習慣化したと判断できる。

◆4.親の根気が何よりも大切

この習慣作りは、習慣である以上、身につくまできちんとサポートする必要がある。そこで、親に要求されるのは、根気である。

わが家では、100日、約3ヶ月を目途にいっしょに継続していき、ステップ3の完了を目指している。つまり、ほぼ1学期間をかけての習慣の確立を目指しているのである。

これ以外にも、家族間の理解と連携も大切だ

あーちゃん(実母)には、「まず、ただいまと言ってあいさつをすること。そして、ランドセルを置いてきてから、今日の出来事を話しに来るので、聞いてやって欲しい。」と話している。

もちろん、妻には、「連絡帳、プリントなどは、ランドセルから出して箱に入れておくこと。夕食後に、お母さんといっしょに明日の時間表を合わせること。」について、相談のうえ、確認している。(妻によれば、夕食後に時間表を合わせるのがよいということだ。)

◆5.現在ステップ1いっしょに明日の時間表を合わせる妻

■あーちゃんに「ただいま!」とあいさつをした後、かばんの中身(教科書・ノート・連絡帳・プリントetc.)を出す。教科書・ノートは机の上の本棚の上、ランドセルは椅子の下が定位置。

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■連絡帳、プリント類は、居間のテーブルのうえにある箱の中へ入れる。

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■あーちゃんのところへ行って、今日の出来事を話す。これは、ランドセルとその中身を置いてから、するようにクニコとあーちゃんに話してある。

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■夕食後、お母さんと明日の時間表を合わせる。妻は、プリントを読みながら、明日の予定を話したり、ランドセルに入れるものを話したり・手を貸したりしていた。

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↑クニコが妻に言われてメモした「毎日の持ち物」

妻「明日は、あいさつの練習、道具箱の整理の仕方、名前の紹介、遊び方…なんかの学習があるわよ。」

妻「給食時と、歯磨き道具、<毎日の持ち物>がいるわよ。」

妻の話を聞きながら、お母さんといっしょに、かつできるところは自分で、クニコは時間表を合わせていた。

よい習慣を身につけることは、とても大切だ。それが習慣となって、やることが当たり前、自然になるまでは、やっぱり親がていねいにサポートしていかなければならない
1学期の終わりには、クニコは身についているはずである。

◆6.放りっぱなしのランドセル&留意点

・これ以外に、放りっぱなしのランドセルも、気になるものの一つであろう。学校では、そういう子はまず誰もいないのに、家庭では少なからずあるのはなぜか。
学校では、ランドセルを入れるロッカーが入学当初からきちんと一人一人あるのに、家庭ではランドセルを入れる場所の指定が明確でない家庭が少なからずあるからだと考えている。
本文ではさらりと書いたが、わが家ではランドセルの置き場所は指定しており、クニコはきちんと入学以来置いている。

・あーちゃん(祖母)へのあいさつは、徹底するようにしている。玄関で「ただいま!」というのはもちろん、あーちゃんが奥の部屋にいると、気づかないことがあるので、部屋まで行って、面と向かって言うように指導している。

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