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⑨あいさつができない、言葉づかいが悪い、公共のマナーを守れない

⑨あいさつができない、言葉づかいが悪い、公共のマナーを守れない

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⑨あいさつができない、言葉づかいが悪い、公共のマナーを守れない   → P69、74,215へ

●知人の娘さんが礼儀正しいのにびっくり。あいさつも、「ありがとう」もきちんと言えていました。ふり返ってわが子は……。いったいどうしたらそういう子に育つのでしょう。(8歳女児の母)
●言葉づかいが悪いのが悩みです。「バカ!」「死ね!」「ボケ!」などと言うのは許せません。(9歳男児の母)
●何度叱っても図書館で大騒ぎをする息子。スタッフの人に厳しく注意され、親の私まで情けなくなりました。(7歳男児の母)
『うちの子、どうして言うこと聞かないの!と思ったら読む本』
こうした問題に悩んでいる親御さんも少なくないでしょう。
まず、一つ目の●についてです。あいさつ、「ありがとう」の言葉をきちんと言えている礼儀正しい知人の娘さんに驚かれ、憧れたということですね。
いわゆるしつけの問題です。「しつけ」というのは、漢字でどう書くか知っていますか。身が美しいと書いて「躾(しつけ)」という字になるのです。ですから、礼儀正しい知人の娘さんの立ち居振る舞いの美しさに驚かれ、憧れたわけですね。私事ながら、長女がこの春大学1年生となる予定で、同居している祖母が「さびしくなる。アキコちゃんは、いつも寝る前に『おやすみ。』って必ず声をかけてくれるから。」としみじみと言いました。
ここに本来の「あいさつ」の意味(意義)があり、言い換えれば「躾」の意味があるのです。「おやすみなさい」と言う長女は、祖母にとって確かに美しく、いっそうかわいく感じられているわけです。つまり、よく躾けられた子は、周囲を癒やし、周囲により愛されるのです。では、どうしたらそのように躾の身についた子に育つのでしょうか。
まずは、「背中で教える」という言葉があるように、親がお手本を示すことです。そして、本人に言わせてみる。できたらほめる。それを身につくまで繰り返すことですね。これ躾け方の基本です。
次に、躾の一番のポイントは、その時期です。自著『うちの子、どうして~本』にも書きましたが、あいさつなどの基本的なマナーは、保育(幼稚)園入園前後までに、遅くても小学校入学前までにしつけておくといいですね。なぜならこの時期がもっとも躾けやすいからです。

ただ、この時期を過ぎたから手遅れということは、ありません。どんな子も、「よくなりたい。」と、深いところでは思っているのですから。この場合だって、「知人の○子ちゃん、あいさつがしっかりとできていて礼儀正しいね。あんなふうになれたら、ステキだね。」と言うことで、そういう気持ちを刺激することだって、一つの方法としてはありえます。

あいさつとならんで、ぜひとも身につけさせたい躾は、「ありがとう」の躾です。これが案外できていない子がいるのです。習字道具を忘れた子に、私の習字道具を貸してあげているのですが、「ありがとうございます。」と言えない子がいるのです。「ありがとうございます。」とは言えても、きれいに筆を洗って返すところまでできる子はむしろ少ないのです。私は、その場で「なんて言って返したらいいの。」と言ったり、「借りたものはきちんと洗って返してね。」と言ってきちんと洗ってから返すように指導しています。

あいさつもそうですが、普段の躾が大事です。つまり、まずは家庭の中であいさつや「ありがとう」の言葉が自然になされているのが望ましいですね。たとえば、習い事の送迎でも、きちんと「ありがとう。」と言わせる。親御さんにしても、子どもに何かしてもらったら「ありがとう。」と言う。このような普段の躾が大切でしょう。

ついつい家族間だとそういうことがおざなりになりがちです。誕生日の日やボーナスの日など、日頃なかなか言えないでいる「ありがとう」の感謝の言葉をぜひ伝えてみてください。「ありがとう」の言葉は、言われた相手を癒やし、家族のためにがんばろうというやる気を引き出すことでしょう。

二つ目の●についてですが、「バカ!」「死ね!」「ボケ!」などのよくない言葉遣いは、原則家庭の中では厳禁でしょう。自分に言われないまでも、配偶者に言われた場合は、同じように叱責すべきですね。

三つ目の●についてですが、親の言葉の重みを失っている状態ですね。簡単に言えば、子どもになめられているのです。本書でいう「原則7 親の「言葉の重み」を取り戻しましょう」の原則通りの対応が必要です。

「くり返し言っても、子どもが言うことを聞かない状況を改善する」には、本書220P以下の「トライアルラン」の技法を使うとよいでしょう。
詳しくは、『うちの子、どうして言うこと聞かないの!と思ったら読む本』をご覧ください。

■参考1:「躾」の最大のポイント!

■参考2:『ありがとう』と言える子に!

■参考3:塾の送迎で「感謝の言葉」

■参考4:親に対する言葉遣い

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