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野球大会 初優勝の喜び! 優勝の価値とは?

アキコ(中2)の所属する野球部のチームが初優勝した。アキコは、紅一点、レフト9番打者として先発メンバー入り。ヒットも1本打った。妻も妹のクニコもそして私も応援していたのだが、初優勝の喜びを親子ともに、そしてチーム全体で分かち合った。

野球大会 初優勝の喜び! 2012.9.22 第918号

ー優勝の価値ー

近況:22日(土)は第11回Y杯軟式野球大会であった。
学校集合は、朝6時。
妻は、早朝5時前に起きて、アキコ(中2)と応援する自分たちのお弁当を作った。
毎度のことだが、大会会場への送迎、ジャグ当番(輪番制)、汚れたユニホームの洗濯など、保護者の協力なしには、野球部の練習試合、公式試合は成り立たない。
練習・公式試合は、ほぼ毎週あるので、保護者の負担は相当なものである。
子どもが土・日の練習(試合が多いが)を望んでおり、保護者もやらせたいという思いがあるからこそ、できることだろう。もちろん、私生活をある意味犠牲にしている監督自身もそうだろう。 ※ 以下写真はあとでアップ。

一足遅れて応援に参加した私

この日は、妻とアキコ、クニコは朝6時前には家を出て、中学校そして大会会場へ向かった。
第1試合の開始は、8時30分。
私は、その前に母をAさん宅へ車で送った。母は、Aさんが小学生時代から中学・高校までずっと書道を教えてきた。そのAさんが結婚することになり、結婚式に招待されたのだ。
かくて、私は9時を少し回ったところでの大会会場到着となった。

妻「さっき、アキコはヒットを打ったのよ!」

私「えっ! どこに打ったんだ。」

妻「ライト線ぎりぎりのフライ。」

私「それで、2塁打、1塁打?」

妻「1塁打よ。」

私「見たかったな~。くっそー。」

アキコは、背番号「7」、レフト9番打者として先発メンバー入りしていた。
監督から全員が2本はヒットを打つように厳命されていたそうだ。
アキコは、2回裏の打席で早々にヒットを打っていた。
その後は、ファーボールを選んで出塁したり、内野ゴロで打ち取られたりしていたが、1回戦は3対0で勝つことができた。後の試合もそうだが、アキコは三振は確か1回で、とにかく打つかファーボールであった。
妻と私は、やった! と喜んだ。

初めての決勝進出

次の試合は、1時10分。約3時間も間がある。私は、アヴェダに電話で予約しておき、ヘアーカットをした。そこまででコンビニおにぎりにしておけばよかったのに、外食したのがまずかった。帰りが遅れてしまい、2試合目の終わり頃の大会会場到着となってしまった。
アキコは、今度はライト7番打者として先発出場していた。

結果は、最終回で3点を入れて1対3の逆転勝ち。初めての決勝進出となった。

1試合ごとに、必ず応援席にあいさつにくる子どもたち。
アキコと、私の目がぴったりと合った。

ノーアウト満塁の危機

別のコートを移動して、すぐに決勝戦が始まった。アキコのチームが先攻である。
今回も、アキコはライト7番打者として先発出場していた。

6回。アキコのチームは、ノーアウト満塁の危機に陥った。(これまでも2塁3塁にランナーを置くことが多かったが、1点を与えるだけでうまくしのいできた。)
ここで、M監督は、ピッチャー交代の指示を出した。

あわてたのは、交代のピッチャーとして指名されたKさんのお父さんである。
心配そうに成り行きを見つめるKさんのお父さん。
幸い、見事1失点でこの危機を乗り切った。

私「よかったですね。今回の危機を乗り切った経験は、自信になりますね。」

Kさんのお父さん「そうだ。」(とうなずく。)

最終回の7回裏の守り。得点は5対2で3点差でリードである。
ところが、またもやノーアウト満塁となった。

保護者のWさん曰く。

「ピッチャーは、ボールを置きにいっている。」

ここで、M監督は、またもやピッチャー交代の指示を出した。Kさんに交代してWさんである。
これがうまくいき、この回を0点で抑え、5対2でアキコのチームは勝利した。

そして初優勝!

あいさつの後、応援席にくるアキコたち。

子どもたちは、笑顔で実にうれしそうにしていた。

保護者たち「がんばったね! 優勝おめでとう! よかったね!」

少しして私は、お礼と祝福の言葉をかけるべく、監督の所へ行った。
そしたら、監督は、

M監督「やっと優勝できた。」

とつぶやいていた。
私には、この「やっと」という意味が、この試合、この日の試合ではなく、この日までの1年6ヶ月(今の2年生が入学してずっと)間の意味だと感じた。(もっと長いかもしれない。)

記念撮影

私は、表彰式後、記念撮影の提案をした。
選手と監督で1枚、それに保護者も入れて全員で1枚。
監督及び保護者の快諾を得、私が撮影した。

かくてトロフィー、賞状入りの笑顔の全員写真が撮れた。

初めての優勝で、選手、監督、保護者の笑顔。みんなが優勝を喜び合っていた。

優勝の価値とは

さて、優勝の価値は何か!?

第一に、優勝の喜びである。日々の厳しい練習に耐え、チャンスを活かし、ピンチを乗り切り、チームとしてがんばり通した結果、優勝できた。今までの努力が報われたわけである。言い換えれば、努力が報われた喜びである。
チームで成し遂げた喜びでもある。ノーアウト満塁の危機でピンチを救ったKさん、さらに同じくノーアウト満塁の危機を救ったWさん。当たり前のことだが、全員が力を合わせないと守備も攻撃もうまくいかない。まさにチーム力で勝ち取った優勝なのだ。
アキコたちは、手にしたトロフィーを順番に持ってうれしそうに回していた。

第二に、野球の総合力が優勝という形で認められたことである。野球の攻撃力、守備力、監督の采配、チームワーク、保護者の協力と応援…等々が参加チームで一番すぐれていることの証が優勝である。

第三に、結果としての自信である。「ぼくたちは強いんだ。なぜなら優勝したから。」ヒットを打った。フライを捕った。三振に打ち取った……優勝した……結果が自信を作るわけである。

第四に、保護者の喜びである。それは、力を合わせて精一杯がんばり通した子どもたちの姿であり、優勝して喜ぶ子どもたちの姿である。今までの応援や協力が報われた思いである。

第五に、監督への信頼が高まることである。優勝へと導いた監督への信頼は、子どもからも保護者からも高まることになる。
監督と子ども、監督と保護者間の信頼は厚い方がよい。「この監督に従えば強くなる」と子どもたちが監督を信頼している方が、はるかに練習の効率はよくなる。同じように、保護者が監督を信頼している方が、はるかに協力は得やすくなる。

最後に、優勝という感動の体験の共有である。
私は、親としてその場にいっしょにいることができて本当によかったと思う。

○追加の情報:

アキコは、先週も野球の大会があった。そこから、アキコは先発入りをしている。土日練習を休まないことはもちろん、家では毎日欠かさず素振りをし、野球日誌をつけている。夏休みの家族旅行も、野球練習が休みとなるお盆の期間となった。

アキコのいる2学年の野球メンバーは、小学校時代の少年野球チームで県大会優勝し、全国大会に出場していた。その中で女子のアキコがレギュラーになれたのは、2年生だけでは9人に満たないことが大きいにしても、アキコのがんばりが大きい。

トロフィーを回しているアキコたちに近づいて驚いた。当たり前だが、男臭いのである。男の汗の臭いが強かったのである。こうした中でアキコは一人いっしょに練習していたのかと今更ながら私は驚いた。

私は、大会後、カメラのキタムラに寄り、2Lサイズで全員分焼き増しをした。(今日の午前中の練習で、アキコは渡しているはずだ。)

9月25日(火)は、新人戦があった。近隣市の小学校がいっしょに4つのブロックに分かれて戦った。アキコのチームは、Dブロックで優勝であった。新人戦でも、アキコは先発レギュラーであった。

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