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やる気を引き出す、言葉がけの大切さ

1兆円の売上を誇る日本電産の創業者で、現会長の永守重信氏の書いた『成しとげる力』を読みました。

「成」でくくれる1年にすると決めているからです。

◆1.ほめて自信をもたせた先生

半分は自伝的内容なのですが、永守氏に非常に強い影響を与えた小学校教員が登場します。

■ほめて自信をもたせた先生

「私が一生をかけて追求していくことになるモーターと初めて出会ったのは、小学校4年生の時だった。 理科の授業で、コイルを巻いて模型のモーターを組み立てて動かすと言う実習をしたときのことである。私が作ったモーターがクラスの中で最も静かに、最も速くもあった。それを見た先生が「すごいじゃないか。お前がクラスで1番だぞ」と、みんなの前でほめてくれたのだ」

このとき、先生にほめてもらえたことで、モータというものの魅力に取り憑かれ、工夫すればだれよりもいいものができる、認めてもらえるという自信が、心に強烈に植えつけられたと書いています。
ちなみに、日本電産は「世界NO1のモーターメーカー」です。

別に教師でなくても、親でも同じです。ほめることは、本人のやる気と自信を引き出すのですね。

◆2.超ネガティブな対応で死に物狂いの努力を結果として招いた先生

別の項「反骨の心に火をつけてくれた恩人たち」では、また小学校の教員が登場します。

■人生の大恩人として登場した小学校教員

「中学に入ってから、オール5の成績を取った時のことだ。成績表を小学校の時の担任の先生に見せることになった。この成績なら、文句は言われまいと自信満々で担任の家を訪ねた。その時に言われた先生の言葉は今も忘れない。「百姓の息子がそんなに勉強して役に立つのか」とぼそっとつぶやいたのだ。
全身の血が沸き立ち、頭に上った。「今に見てろよ。必ず偉くなって見返してやる」と固く心に誓った。その時からはこの教師の写真を壁に貼って、死に物狂いの努力を重ねた。何も負けまいとする闘争心を植えつけてくれたのが、この小学校の先生だった」

この場合は、この教員の対応は、決してほめられたものではありません。場合によっては、ものすごくやる気を削ぐ対応です。
しかし、永守氏について言えば、それがゆえに返って闘争心に火をつけ、結果的に死に物狂いの努力を引き出しました。

最終的には、本人の受け止め方次第とも言えるでしょう。

ただし、親は、前者のほめることでやる気を引き出す対応が基本だと思います。
そして、背中で教える(模範を示す)ことでしょう。

本書を通して、母親の背中、母親の教えといったことが随所に登場します。
父が早くに亡くなり、女手1つで家を支えた母の影響がやっぱり一番大きいのです。

二人目の超ネガティブな小学校教員の対応にめげるどころか、逆に奮起できたのも、この母親の背中、母親の教えのゆえだと思います。

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