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山上憶良:銀も金も玉も何せむにまされる宝子に及かめやも

「銀(しろかね)も 金(くがね)も 玉(たま)も なにせむ(ん)に まされる宝  子にしかめやも」

山上憶良(やまのうえのおくら)(万葉集)

【訳】銀も金も宝石も、どれほどのことがあろうか。どんな宝も、子どもには及ばない。

以前の職場の所属長の部屋に額に入れて飾ったあった言葉である。

1年ほど前たまたまテレビで九つ子の一家を見た。父は、臨時で市役所に運転手として雇われていた。生活は楽ではない。しかし、上は20歳下は1歳の子供たちに囲まれ、幸せに満ちていた感じが十分に伝わってきた。

上の姉は料理を作ったり、まん中の子供たちは風呂掃除など様々な家事手伝いをしたり、小さい子の面倒を見たりと、家族全体が助け合い、共同体として機能していた。家族の一員としての役割を果たし合う中で、家族の絆がしっかりとあったのである。

父親は、職場では不安定な地位で、収入も十分ではなかったと思う。しかし、家族の間では、頼りにされ尊敬されていた。この言葉で言えば、お金より宝石より価値あるものに囲まれていたからだろう。

何より価値ある子供たちに囲まれているという幸せを忘れないで生きていこうと思う。

さっき(2005.11.10)娘二人(クニコ3歳)と入浴した。聞きもしないのに、アキコ(小1)が突然「アキコの宝物はね、家族と友達とおばあちゃん(同居していない義母の方)だよ。」と言った。子どもにとっても、家族は宝物だ。

ところで、この山上憶良は、今から1300年以上も前の人である。その時代の人の子どもへの思いも、今とまったく変わっていないのだなあと思った。そして、これからも……。

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