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★孫に好かれる祖父母になるヒント

目に入れても痛くないほどかわいい孫。その孫に好かれたら、祖父母としてこのうえない幸せでしょう。

できることなら、孫に好かれたいところですね。
ところが、子どもが幼い時は、「おばあちゃん💓おばあちゃん💓」と慕ってくれた孫も、小学校も高学年になると、見向きもしなくなるケースも見聞します。
実母であるあーちゃんは、孫が中学生・高校生になっても、好かれかつ交流ができていました。その秘密を紹介します。
いずれは孫をもつ可能性のある身としても、参考になれば幸いです。

どうしたら、孫に好かれる祖父母になれるのでしょうか?

わが家の祖母(80歳)は、幼い時はもちろん、二人の孫娘アキコ(高3)とクニコ(中2)にとても好かれ慕われています。
その理由を考える中で、その答えのヒントが提供できればと思います。

祖母が孫に好かれ慕われる理由 2016.8.28  第1051号

◆1 クニコ、あーちゃん(祖母)と県都へ1日デート!

朝の10時半、クニコ(中2)は、あーちゃん(祖母80歳)といっしょに県都へ買い物に出かけた。あーちゃんの運転である。夕方5時半頃、大きな買い物袋を抱えて、二人は帰ってきた。

私「クニコ、お前何買ってもらったんだ?」

クニコ「うーんと、服を買ってもらった。あと、スカートも。」

うれしそうに、買ったものを見せるクニコ。
あと、三越でたまたま開催されていたスヌーピー展も見てきたという。
スヌーピーのイラストが描かれていた定規も買ってもらっていた。

ANAホテルでランチを食べ、三越のスヌーピー店を見たり、いろいろな店に行って気に入った服を買ってもらったクニコは、大満足だった。

実は、私もいっしょに行こうかなとも思ったが、二人きりの方がじっくりと祖母と孫でかかわれていいかなと思い、あえていっしょに行かなかった。

◆2 あーちゃんを慕うアキコとクニコ

アキコ(高3)クニコ(中2)も共に祖母を慕っている。
なぜか。祖母がかわいがってきたからである。

第一に、お祭り小遣い、お年玉を10年以上にわたって渡してきた。あえて、私たち夫婦はお祭り小遣いもお年玉もあげずにあーちゃんの出番にしてきたのである。(私たち夫婦にとっても、経済的に大変ありがたかった。)
いつも、あーちゃんからお小遣いをもらうときは、二人ともうれしそうにしていた。

あーちゃん「年頃の時期は何かとお金がかかるから、いくらあってもいいんだて。」

そう言って高校生のアキコにお小遣いを渡していたことを思い出す。アキコは両手でありがたそうに受け取っていた。

第二に、アキコ、クニコが通知表をもらったとき、いろいろな大会で賞状をもらうなどがんばったとき、祖母は必ず金一封というか、特別なお小遣いを出していた。
これは大変ありがたく、魅力的な金一封だったようで、アキコもクニコもとてもありがたがっていた。
つまりは、強力なスポンサーであった。
親から与えた毎月の小遣いは決して高くはなかったので、その分、ありがたく感じることができた。

第三に、アキコやクニコの活動にいつも関心を示し、実際に参観・応援し、参観できない場合も、あとでビデオを見たり話を聞いたりしてほめていた。
「アキコちゃん、すごいね。」
「クニコちゃん、がんばったね。」
祖母の口から、このような言葉を何度聞いたことか。
その度に、アキコも、クニコも、うれしそうにしていた。
幼児だった頃は、お遊戯会、小学生だった頃は、運動会、マラソン大会、展覧会など必ず参観し、応援したり、ほめたりしていた。つまりは、強力なサポーターであった。
背景には、親の私があらかじめ日時をお知らせして、祖母を招待したり、一緒に連れて行ったりする配慮があった。
(↓写真は、新体操発表会の応援に行ったあーちゃん)

第四に、今回のように、県都などに連れて行き、おいしいものを一緒に食べ、欲しいものを買ってあげていた。今回も、そうだが、子どもたちにとってはクリスマスでもないのに登場してくれる「サンタクロース」のような存在なのである。

第五に、アキコは小1からクニコは保育園の時から、原則として週1回書道を教えてきた。アキコは現在高校で書道部に属して活躍しているが、それはあーちゃんの影響である。
二人とも、小学校低学年から特選・準特選をしばしばとってきたが、それもあーちゃんのおかげである。
アキコ、クニコにとっては、厳しくもあたたかく指導してきた、先生でもあったのだ。

第六に、週1回金曜日の夜は、あーちゃんが2人だけのために夕食を作ってきた。(金曜日の夜は、私は妻と二人だけで妻の作った料理を二階で食べている。)あーちゃんの作った料理はおいしく、アキコとクニコは楽しみにしている。

第七に、アキコはエレクトーン、クニコは新体操などのとき、時々送り迎えをしてくれていた。

これ以外にも、土曜日はあーちゃんの部屋で寝る日として、アキコは中学2年までは寝ていた。クニコもそうである。その時は、就寝時間はアバウトで、結構夜遅くまで好きなテレビを見ていたようだ。本来逆だと思うが、部活で疲れた体をほぐしてあげていたことも見かけた。つまりは、リラックスした状態でいられたのである。

福島県の猪苗代湖の辺りまで、旅行に連れて行き、好きなお土産を買ってあげたこともあった。まだまだあるが、これくらいにしておく。

あーちゃん(祖母)が自分たちのことを本当にかわいがってくれているということを、アキコもクニコも十分にわかっているのである。

*追伸

そんなあーちゃんも2024年10月で89歳となりました。
長女は、山梨へ嫁に行き(年4回ほど帰省する)、
次女は、東京の大学です。
息子の私と嫁の三人で生活しています。
認知症を5年ほど前から発症し、デイサービスにも週3回通っています。
そんな母との生活を記した記事が下の記事です。

『高齢&認知症の母と暮らす ー人生のフィナーレを笑顔でー』

【2024年10月現在89歳で認知症(要介護1認定)の実母と暮らしている僕が、母の人生のフィナーレのこの時期を共に笑顔で終えるように決意して過ごしている。その日々の記録】

*追伸 その2

米寿を過ぎた、あーちゃん。それでも、長女アキコとは仲が良いです。
2024年2月の帰省時には、アキコの結婚祝いに書を書いていました。
👉 孫の結婚祝いとして書『十二支』を書く

これ以外にも、失意の時に味方になるということもあります。
カルタに負けて泣いていた孫に、あーちゃんがどう対応したかが、きっと参考になります。

ゲームに負けて泣いているわが子への対応 その2

一方で、可愛い孫の成長を止める祖父母の対応もあります。
詳しくは『うちの子、どうして言うこと聞かないの!と思ったら読む本』の111−113pp.のコラム1を読むと、きっと参考になります。
読み終わったら、親である息子・娘に本書をプレゼントしてあげてください。
きっと子育ての参考になります。

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