《読み始める前に》
どんなに忙しくても、週1回の「家族を優先する日」だけは犠牲にしない。
わが家で5年以上続けてきた、週1回の「家族の日」。
その積み重ねが、あったかい家族をつくる“土台”になっています。
もし本当に家族を大切に思い、あったかい家族を実現したいのだったら、
この週1回「家族を優先する日」を継続することを強くお勧めします。
パパの子育て奮戦記:第34号
長女アキコ(6歳)、次女クニコ(3歳)、ママ、パパ(私)、祖母(69歳)
・毎週1回原則として土曜日または日曜日(土曜日は何かと仕事が入ることがあるので、最近は日曜日が多い。)に、「家族を優先する日」=「家族の日」をとっています。これは、かれこれ5年以上は続けています。
まず、盛りだくさんの内容となった、今日の「家族の日」の実際のメニューを紹介します。
公民館で「お話ちんどん」を楽しむーメニュー①
の日も恒例の日曜日の『ふれあいタイム』。
朝10時頃から1時間半、公民館で「お話ちんどん」を鑑賞しました。
父と娘2人による3人組の劇で、「ニンジンさんが赤いわけ」「山伏と柿」「百曲がりのカッパ」「親捨て山」の4本立て。
子どもが飽きないように、劇の合間には「毬つき」「お手玉」「独楽回し」「竹とんぼ」「けん玉」「シャボン玉」などの芸もありました。竹とんぼキャッチボール、3人お手玉、毬つきのすごい技など、まさにプロの腕前で拍手喝采。
これで一家族2000円は安いと思いました。
ホテルのレストランでバイキングーメニュー②
その後、朱鷺メッセへ実母を書道師範の集まりに車で送り届けてから、家族4人でホテル日航Bのレストランへ。
バイキング形式のランチ、デザートのケーキ、プリン、アイスの食べ放題に子どもたちは大喜び。好きなものを好きなだけ食べて、「お菓子の家みたい!」と大満足でした。
料金負けしないように、家族全員、朝食は控えめに、10時のおやつもとらずにがまんしていました(笑)。
ただし、「食べきれる分だけ皿に取る」「満腹で苦しくなるほど食べない」と、マナーも一緒に学びました。
おいしい食事とみんなが喜ぶ時間、基本のマナー──それもふれあいタイムの大事な要素です。
温泉でリフレッシューメニュー③
帰りには温泉に立ち寄り、心も体もリフレッシュ。
夜はお決まりの「絵本の時間」で締めくくりました。
家族とじっくりふれあい、絆が深まり、楽しく癒された1日でした。
「家族の日」の継続が「あったかい家族」を創る
このような週1回の「家族の日」ー家族とのふれあいタイムーを持ち続けることが、「あったかい家族」を創り出すための大事な柱になっています。それは、このふれあいタイムに撮った多くの思い出の写真に写る家族の笑顔が、それを証明しています。
この時間のおかげで、家族の絆は深まり、「あったかい家族を創る」というビジョンは現実のものとなり、多くの楽しい思い出とともに明日への元気をもらってきました。
忙しい中でも続けてきた、週1回の「家族を優先する日」
この時間の確保こそが、本当に家族を大事にしているかどうかの試金石、かつ家族で成功するための最大の鍵です。
「でも、仕事が忙しくて……。」こんな声が聞こえてきそうですね。
確かに毎週1回の家族を優先する日の確保は容易ではありませんでした。
仕事が忙しい、やり残しの課題がある、休みぐらい一人でゆったりしたい……いろいろなハードルがありました。
でも、「なんとしても週1回の家族の日をもつ!」という固い決意でやり続けてきました。
実際、この日は朝4時30分頃から8時過ぎまでやり残しの仕事をしていました。
それでも終わらず、夜に絵本を読んであげた後、9時30分頃から夜中の12時頃まで仕事をしていました。
(翌朝はまた4時30分起きで仕事をしました。)
このようにして、私は「家族のふれあいタイム」は守り続けました。
仕事の忙しさ以上に、決意の問題だと、私は思います。
それに、ずっと実践してきた者の実感として、直接の仕事の時間が減るというマイナスよりも、家族とのふれあいより得られるプラスの方がはるかに大きいと感じています。
『7つの習慣』のコヴィー氏に学んだ家族に向き合う姿勢
コヴィー氏「家庭における改善を望むとするならば、「仕事は犠牲にできない」という前提を、「家族は犠牲にできない」という反対の前提に変えることから始めるべきだろう」
私は、初めてこの言葉を読んだ時、素直にそうしようと思いました。
そして、「毎週1回、何が何でも、家族の時間を持つ」こと実行することを決意しました。
それは、結婚してすぐに子どもができて以来ずっとです。
この決心をしてよかった!と心から思っています。
もちろん、週1回の「家族を優先する日」を今後も続けていく決意です。
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今、振り返ってみて
あの忙しい日々の中で、毎週1回「家族を優先する日」を死守し続けた自分を、いま振り返ると本当に誇らしく思います。
なぜ続けられたのか?
それは、義務感ではなくて、その時間が家族にとっても私にとっても、心地よい時間だったからです。一緒に過ごす楽しい時間、癒しの時間、家族の絆を深める時間だったからです。
実際、私はこの時間を楽しみに仕事をしていましたし、終えた後はむしろエネルギーが湧き、仕事もはかどりました。
人間は弱い存在だと私は思います。
「よしやるぞ」と決意しても、気分が乗らないとやらなかったり、仕事を理由にして家族時間を後回しにしてしまうことは誰にでもあります。だからこそ「仕組み」にしてしまうことが大切なのです。
私にとっては、それが「週1回の家族を優先する『家族の日』」。
最初はうまくいかず、つい仕事を優先しようとしてママに反発されることもありましたが、やがて完全に習慣となり、忙しくても、なんとかやりくりして時間を確保できるようになりました。
たとえて言えば、やりくりが苦しい時も毎月必ず2万円ずつ定期預金していくのと、お金があったら貯金するのとの違いです。この違いは、将来大きな違いになってきます。
結果として、子どもたちが中学生、高校生、そして社会人になった今も、私と良い関係で交流できているのは、この「週1回の家族を優先する日」を守り抜いてきたおかげだと確信しています。
だから、今のパパママに強く伝えたいのです。
もし「子どもが大きくなっても良い関係を保ちたい」と願うなら、ぜひ「週1回の家族の日」をつくってみてください。その積み重ねこそが、未来の家族の絆を支える土台になるのだと思います。
📝 自分に問いかけてみる時間
自分にとって家族はどんな存在ですか?
かけがえのない存在だとしたら、その家族のために時間を割いてあげていますか?
ついつい仕事を優先して、家庭を後回しにしていませんか?
📝 簡単なワーク
👉 今週の予定を見直して、家族と過ごすための「1日または半日」をカレンダーに書き込みましょう。
👉 その日にやりたい「小さなイベント」を一つ決めてみましょう。
(例:一緒に外食/近くの公園でピクニック/家族で映画を見る など)
💡 ポイントは「無理せず楽しめる」こと。丸1日でなくても、2時間でも子どもは満足します。
小さな積み重ねが、大きな絆になります。
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「あったかい家族日記」は、長女アキコ(2025年7月現在27歳・既婚)と次女クニコ(23歳・公認会計士)の成長を、パパの視点で約20年間にわたり綴った実録子育てエッセイです。
*二人が幼児だった頃から大学入学、そして結婚前後までの家族の日々を記録し、累計アクセス数は400万を超えました。
*七田チャイルドアカデミー校長・七田眞氏にも「子育てに役立つブログ」として推薦された本連載は、So-netブログ閉鎖(2025年3月)を機に、「記録」と「今の視点」を重ね合わせて再編集した〈日々の記録に、“今”を添えた子育てエッセイ〉として、noteで再連載しています。
*この文章は、2005年6月26日にSo-netブログで公開された『週1回の家族のふれあいタイムは、家族の絆を深める要石』に、「今、振り返ってみて」を加筆した再構成エディションです。