リード:小5になったアキコは、スポーツを習いたい(習わせたい)と希望した。ところが、アキコはテニスを習いたい。父親の私は、少林寺拳法を習わせたい。妻は少林寺拳法がいいとは思うが、アキコの気持ちを尊重したいと考えていた。果たしてどうしたものか!?
アキコの習い事をどうするか!? その2 1036 2009.9.26 634号
親子の意見が分かれる!
前回の記事に書いたように、スポーツクラブの見学の結果、親子の意見が分かれた。
私と妻は、少林寺拳法が気に入った。練習の雰囲気が凛としていていいのだ。
それに、私はこの物騒な世の中において、わが子に護身術のようなものをできれば身につけてほしいと思っていたので、その意味でも少林寺拳法が気に入った。ところが、アキコは「テニス! テニスがいい! テニスクラブに入りたい!」であった。
妻はといえば、自分も少林寺拳法がよいと感じてはいたが、アキコが習うのだから、アキコの気持ちを尊重したいと考えていた。
私はと言えば、確かにアキコの気持ちを尊重はしたいが、それだけで決めるという気はなかった。なぜなら、クラブ費は親が出すのだし、送り迎えも、親がするのだし、大会に参加する際、旅費を出したり、応援をしたりするのも親だからだ。
何より小学5年生のアキコは基本的に親の強い影響(保護)下にあり、アキコにとってよいという判断は、アキコの願いを汲み取った上で、親がするものだと考えているからだ。そこで、帰宅後、テニスをやりたいというアキコに
私「アキコはテニスをやりたいのは、分かったが、親がお金を出して送り迎えもするのだから、アキコの希望だけでは決められないぞ!」
こう言っておいた。(前号より引用)
アキコの希望通りテニスを始めた場合はどうなるか
まず、アキコの希望通りテニスを始めた場合どうなるかを予想してみた。
■アキコは運動神経がいいから、おそらくテニスをやっても、いいところまでいけるだろう。レギュラー選手になって活躍し、大会に出て、いい成績を残せるに違いない。
ここで、イメージしたのは、親類のAさん一家だ。
Aさんの長男は、体操を小学校1年生から習い始め、県大会で活躍し、インターハイにも出場した。そして、大学も体操関連で推薦入学。現在は、高校の体育の教師になるべくがんばっている。
親の話では、子育ては体操一色。大会や合宿の度に全国各地を応援して回ったそうだ。
その家庭では、他に子どもが2名(姉2名)いたのだが、体操教室に通ったのはその子(一番下の長男)だけ。
長男の応援に忙しく、子供たちがごく小さい時を除いて、家族そろっての旅行はほとんどなしだったそうだ。
長男の希望や特技にかけ、支え続けた父母と長男の絆は強いと言える。
親としてのかかわり方や子育ての、一つの成功例と判断してもよいと思う。
このような親子のかかわりがイメージできた。
また、アキコが、最高にテニスが強くなった場合、伊達公子のようなケースも一応、予想してみた。
のほほんと親子として過ごすよりも、Aさん一家のようなケースは、はるかによいとは思った。しかし、家族旅行もなしで、アキコがテニスで活躍するのを支え続けるという、そのような親子関係を選ぶのは今一歩気が進まない。
それに、私が中学時代に熱中した卓球だったら、私が教えたり、親子で一緒に楽しめたりするので、まだいい。しかし、テニスでは……。
アキコは、実際にやってみた結果、「テニスをやってみたい。」と言っているわけではなく、漫然とした憧れで言っているに過ぎない。
それに、何より少林寺拳法の方をやらせてみたい。
私は、アキコがテニスを始めることに賛成しないことに決めた。
そして、もう一つの候補の少林寺拳法の方を調べてみた。
(続く)
・柔道は、女子が少ないこともあり、やめた。妻は、「アキコに柔道やらせても、おもしろい。」と少し残念がっていたが……。
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