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なぜ勉強するのか

そもそも何のために勉強するのでしょうか。将来安定した職業、給料がよくて楽な仕事に就くため? 将来楽をするために、今がんばって勉強する?
子どもにすれば、こんな動機ではたいしたエネルギーは湧いてこないと思います。
そもそも安定していて、給料がよくて、楽な仕事がいい仕事なのでしょうか。大変だけどやりがいのある仕事があり、楽だけど退屈でつまらない仕事があります。楽(ラク)=幸せではないはずです。収入が安定していて楽な仕事がよいなど、親の方で、子どもの職業選択の視点や幅を狭めているような気がします。

将来仕事に就くために勉強するとすれば、「なぜ勉強するのか」は仕事観も問われます。
わが子には正しい仕事観と合わせて、なぜ勉強するのかを語ってあげることで、勉強への意欲を高めてあげたいですね。

なぜ勉強するのか  2005.12.12 1109-130

話題「どんな職業がいいか」

12月10日(土)夜は、ボーナスが入ったところで、家族5人(私と妻、娘二人小1と3歳、実母)と、日頃お世話になっている義母・義兄を誘って外食した。

さて、それぞれが好きな料理を注文し、おいしく食べ終わった。そして、デザートやコーヒーを注文した頃のことである。義兄は高校教員で進路指導をやっている関係で、就職のことが話題になった。

実母「学校の事務員なんか、給料もいいからいいでしょう。安定しているし。」
妻「でも、友達がそうだったんだけど、父兄とトラブって大変だったよ。」
義兄「事務の人が父兄とトラブるかな。教員が保護者とトラブるのは、よくあるけど~。」
「高校の司書なんか楽そうだ。いつも暇そうにしているよ。」
一同:なんとなく、「それはいい。」という雰囲気。

私の耳には、「給料がよくて、安定していて、楽な仕事がよい仕事だ。」という価値観が聞こえている。

私「いや~やりがいが大切じゃないかな。僕は、少々大変でも、本人がやりがいをもってやれる仕事がいいと思うな。その方がお金も入ってくると思うし。たとえば、本人の特技を生かした職人とか……。」(以下略)

この後、当市で成功した職人の話を義母や実母がしてくれたのだが、割愛する。

仕事についての私の考え

ところで、今ブログを書きながらこの時の会話を思い起こしてみて、世間一般の中では「収入がよくて、安定していて、楽な(きつくない)仕事」がもてはやされているのかもしれないなと思った。

私も、収入や安定は確かに大切だ思う。そして、わが子には、本人のやりがいや夢の実現をこそ大切にしてほしいと思う。楽か大変かではなく、本人が本当にやりたいと思うこと(ミッションの可能性大)を仕事に選んで欲しいと思う。そしてその仕事は、多くの人の役に立つものがよいと思っている。
大変だけどやりがいのある楽しい仕事があり、楽だけど退屈でつまらない仕事がある。楽(ラク)=幸せではないはずだ。

もっと言えば、将来、楽をするために、今はがんばって勉強する。日本人みんながそんな生き方をめざしたら日本はどうなる!? そんな動機だけでがんばって勉強してきた人たちが、エリートとして日本をリードしたら、きっと日本自体がつぶれてしまうだろう。

親が知らず知らずに発している、なにげない会話の影響は大きい。そんなわけで、聞き流すわけにはいかず、先の発言となった。

わが子には、人の役に立つことで、本人が本当にやりたいもの、得意というか好きなことをやってほしいと思う。その方が成功し幸せになれると思うから。

高校の司書なら、仕事が楽だからではなく、本が大好きでどうやってこの読書の楽しさを生徒たちに伝えることができるだろうと、仕事に対して真摯にかつ生きがい感を持って(楽しみながら)やれる人がいい。

「今、がまんしてがんばれば将来楽ができるよ、だから今は大変でも勉強しよう!」ではなく、勉強は楽しいよ。知らないことが分かってできなかったことができるようになって、自分の可能性が広がっていくよ。勉強することで、いろいろな力が身に付いて、自分に自信が持てるよ。
世の中は、みんなお互いの力を出し合って助け合っているんだ。アキコも将来、みんなの役に立つ仕事をするんだよ。
アキコが、自分が本当にやりたいことが見つかるように、好きで得意なことが見つかり、それがさらに磨かれるように、一生懸命勉強しようね。
そして、やりたいこと・好きで得意なことを仕事にすればいいんだよ。自分の好きなこと・得意なことで周りの人を幸せにしていく。そうすれば、自分自身がきっと幸せになれるよ……。

わが子には、こんな話をしたいなと思う。(まど・みちおの詩「朝がくると」などを紹介しながら、父と子塾でいずれ話をしたいと思う。)

世界中で活躍しているユダヤ人。ラビ(ユダヤ人地域社会の指導者)であるマーヴィン・トケイヤー氏によれば、ユダヤ人の両親は、子どもが幼い時から「あなたは、世界で一人しかいない貴重な存在である」といって子どもを尊び「どんなことでも、少しでもよいから、あなたの力で自分なりに世界をよくしなさい」と教えるのだそうだ。

3歳の誕生日には、父親は子供にハチミツなどのおいしいものを与えて、次のように教えるのだそうだ。

「お前は今日から、学問をする。学問は、このハチミツのように甘くていいものだ。お前は学問をすることによって、後に大きな才能で、世の中の役に立つことができるようになる。学問は、世の中を変える力を持つものだ。そのような学問を学ぶことによって、お前が世の中をよくしていくのだ」

勉強する上での動機付けの質・志の質(高低)ー平たく言えば学ぶ目的ーのなんたるかは、勉強意欲の高低に大きく影響すると思う。意欲の高低ばかりでなく、勉強内容や人格の質、器の大きさまでも左右する気がする。

子どもに先のような話をしているユダヤ人。ユダヤ民族から優秀な人材が輩出するわけである。
将来ある子供たちには、私もユダヤ人の両親のようでありたい。
そして私自身も、自分の得意分野を生かして、世の中に貢献し、少しでも世の中をよくし、自己成長する人でありたい。

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