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推薦入学か、大学入試か ー推薦入学を選んだわが子ー 

大学に入るには、大まかに二通りの方法がある。推薦入学をめざすか、入学試験に合格して好きな大学学部に入ることをめざすかである。2179

◆1.推薦入学とは?

推薦入学の場合、いわゆる受験勉強から解放される反面、学校の(試験)勉強をまんべんなくやることが求められる。それも、1年生1学期から3年生1学期の成績までが考査されるから、1年生からめざすことがのぞましい。
大前提として、指定校として推薦枠が来た中からの選択となる。しかも、推薦だから、推薦に足る成績でないと推薦できない。難しい大学ほど、この基準が厳しくなる。たとえば、慶応大学商学部の場合、「出願資格:全体4.3以上で数英が4.0以上で、欠席30日以内」とある。出願できれば、合格とはならず、推薦枠がある以上、校内選抜がある。校内で希望が多ければ、成績順というわけである。
つまりは、いわゆる受験勉強からは解放されるものの、校内の成績順になるから、学校の勉強は、どの教科も一生懸命勉強することが求められる。決して甘くはない。

二人の娘は、結果として二人とも推薦入学で大学を決めた。ここで、推薦入学か、いわゆる大学入試か迷っている方(親でも生徒でも)のために、二人のケースを紹介しようと思う。

◆2.長女の場合 ―推薦入学と大学入試(受験勉強)の二つをねらったケースー

長女の場合は、推薦入学といわゆる大学入試の両方で大学進学を狙っていた。

推薦の場合は、入試科目に関係なく、まんべんなく成績が良くなくてはいけない。だから、入試に出ない科目も含めて、学校のどの試験もまんべんなく勉強していた。

入学当初は、上位20%以内だった長女は、真面目な努力家だったので、2年次には上位10%、3年次には上位5%に入るまでになった。

推薦入学は、1つだけそれも大きな難点があった。それは、推薦入学枠がないところでは、いくら成績が良くても入れないということだった。長女は、それが嫌だったので、大学入試の試験勉強も一生懸命やっていた。結果として、国立大学向けの、結構まんべんなくやる勉強と、希望する私立大学のしぼった教科の勉強も両方やるという、やり方だった。

そうすると、たくさんの教科を勉強しなくてはならないので、私立大学1本に絞った勉強法に比べると、非常に効率の悪い勉強法だった。私立大学に絞り、しかも希望する私立大学の勉強に絞っていればやらなくてもいい教科の勉強もしっかりしなくてはいけないわけだから。それでも、長女は、模試の合格判定Bなどをもらい、いわゆる入試で合格することをねらっていた。その方が希望する大学学部に入れるから。

ところが、3年生に入って模試の成績が悪くなった。おそらくは、私立大学で教科をしぼった勉強をしている人たちが、追い上げてきたからだと思う。(不思議なことに、推薦入学を決めてから、模試の成績はもとに戻った。たとえば、地元国立大の法学部の模試成績は、受験者中トップだった。)

8月に推薦で入れる大学学部の出願資格と推薦枠が公表された。

結果として、この推薦入学を決める時期の、直前の模試の結果が悪すぎたこともあり、推薦入学枠の中に希望する法学部もあったこともあり、推薦入学を決めた。K大学とC大学法学部法律学科と最後まで迷いながらも、C大学の法学部法律学科に決めた。

今でも覚えているのだが、推薦入学を決めるかどうか迷っていた8月の時期、長女が大学の帽子をかぶってにこにこしている夢を見た。僕は、「あっ、長女は推薦で大学を決めるな!」と直感したが、その通りになった。

9月に推薦入学を決めた後、長女から険しい表情―この2年間ずっとあったものーが消えた。そして、おだやかな本来の表情に戻った。高校2年の後半には、幼稚園の頃から習っていたエレクトーンをやめて、受験勉強に専念した長女。月1回の、父と子デートも、受験勉強の時間が減るからと嫌がることもあった長女。朝4時からきっちりと受験勉強を続けていた長女。受験勉強は、やっぱりすごいストレスであったことがわかった。この受験勉強から解放されるというのは、やっぱりすごいメリットだと思う。

これ以外にも、おかげで、早々とアパートを決めることができ、3月には家族旅行もできた。

◆3.次女の場合 ―最初から推薦入学一本に決めていた次女―

そのやりとりを見ていた、4歳年下の次女は、高校入学当初(正確には中学3年から)から推薦入学1本に決めていた。

推薦入学の場合、そもそも推薦枠がなければ(毎年微妙に変わるのだが)、希望の大学や学部に入れない。それでも良いと、次女は受け入れた。その代わり、いわゆる大学入試のための受験勉強はしないで、学校の試験勉強だけ頑張っていた。欠席もしないようにしていた。1年生から理系を含めて、学年1番をずっとキープしてきた。

3年1学期の成績までで推薦が決まると知っていた次女は、最後1学期の試験に全力を挙げていた。こちらもそれがわかっていたので、7月の最後の試験が終わるまでは、声をかけるのも憚られる位だった。かくて、推薦入学の考査対象となる3年1学期までトップの成績だった。

そして先週の金曜日、とうとう推薦枠が来た。いくらトップとは言え、選べる大学は一つだけ。家族揃って、色々と考えた上で、最終的に本人が決めた

(この顛末記は、これからおいおいと紹介しようと思う。)

◆4.推薦入学か、大学入試か ―再びー

長女と次女のケースのように、推薦入学も大学入試もめざすタイプと、推薦入学一本でめざすタイプがある。長女のケースから考えると、大学入試一本だった人も、途中から推薦入学に変更するのもありとも言える。

が、本当に推薦入学をめざすなら、1年生の時から推薦入学を視野に入れていた方がよい。1年生からの成績が考査され、受験科目に関係なくまんべんなく学教の勉強をがんばらないといけないから。推薦入学は、体育も含めて、オールランドプレーヤーに向いているとも言える。
そして、どの大学のどんな学部が今まで推薦枠として来ているか把握している必要がある。

頑張り屋で慎重派の長女は、希望の大学学部が来ないことにも備えて、大学入試の勉強もとても頑張った。それこそ、受験勉強一色の高校3年間だった。
次女は、割り切りが良く、来た推薦枠の中で選ぶことで構わないと決め、いわゆる大学入試のための勉強は一切やらなかった。もちろん校内選抜に備えて1位をキープしたのだから、学校の勉強は一生懸命やっていた。でも、受験勉強しない分、ゆとりというかおおらかさがあった。(性格にもよるのだろうが。)

そして、推薦入学を決めた現在も、「後半年間、のんべんだらりと過ごす道と一生懸命勉強する道もあるけど、模試でもある程度の成績でありたいし(推薦で入る学部に模試ではDやCでは嫌だという)、英検準1級めざしてがんばる!」と言っていた。推薦入学が決まったから、逆にまた勉強の意欲が高まった。

私「大学に入ってからが本当の勝負だよ!」

と、次女にはそう話した。次女は、長女の大学での様子を見ているので、うなずいていた。

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