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★担任に不満をもつ実母の話を聞いて……

長女アキコ(小1)の学級担任への、実母の評価は厳しかった。参観した実母は「あれでは、何を教えようとしているかわからない。」「テンポが遅くて子どもが退屈している。Xさんが授業中ふざけるのはしょうがない。」「隣の担任は優秀だ。どの子も授業に集中していた。隣の先生だったらよかった。」……。

しかし、批判的な実母を含め「子どもの前では、担任への非難・悪口は一切言わない」という点で一致した。そんなことを言っても、「百害あって一利なし」ということで。なぜか?

担任の教え方に不満をもつ実母の話を聞いて…… 2005.6.22 第30号

◆1 長女(小1)の担任への厳しい評価

娘たちが寝た後、夜10時30分頃、アキコの1日学習参観の様子を聞いた。
妻は1・2時間目のスポーツテストの授業を参観し、実母と義母(近くに住む妻の母)は3時間目の算数と4時間目の国語を参観した。

●結論として長女の担任への評価は厳しかった。
参観した実母は「あれでは、何を教えようとしているかわからない。」
「テンポが遅くて子どもが退屈している。Xさんが授業中ふざけるのはしょうがない。」
「隣の担任は優秀だ。どの子も授業に集中していた。隣の先生だったらよかった。」……。

◆2 担任への非難・悪口は一切言わない理由

しかし、批判的な実母を含め「子どもの前では、担任への非難・悪口は一切言わない」という点で一致した。
そんなことを言っても、「百害あって一利なし」ということで

なぜか?

それが子どもの口を通して先生に伝わるなどして、逆に意地悪されたら大変だというような次元の低い理由からではない。
(もっともこんな先生も極々僅かにしてもいるらしいが……)
もし担任を娘が好きだったら、娘はどちらを信じていいかわからなくなり、娘は混乱してしまう
もし娘が担任を嫌いだったら(娘は担任を嫌いではない。)ますます嫌いになる
いずれにしても、娘の学校生活にマイナスである。

「先生を好きだ。」「先生を信頼している。」こんな状態の方が、学習は効果的に進むのは確かである。
それには、親の方で、「○先生は、いい先生だよ。○先生でよかったね。」と言っていた方がよい。
少なくとも悪口は言うことはマイナスだ。
なぜなら、先生の正しい叱責でさえも、素直に受け取れなくなる恐れすらあるから
本当は先生が正しく(その可能性は大きいだろう)、自分が間違っていても、お父さんが(お母さんが)おかしいと言っていた先生だから言うことは聞かない。あるいは、自分の反抗・反発あるいは不正を正当化するようになってしまったら、マイナスが返る先はわが子である。

教える技量の高い・低いのあるのは、当然である。かたやベテランの主任、かたやまだまだ若い教員である。(年をとっていても不勉強なら若くて勉強している教員の方がもちろんずっとよい。)実母がほめ、うらやましがっていた隣のベテランの先生にしても、若くして技量が低い時代もあったはずである。むしろよいところを見つけ、感謝の言葉とともに連絡帳などで伝え、励ましていくべきだろう。そうすれば、若く発展途上も先生もやる気が出るというものだ。それはまた子どもによい意味で返っていく。

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*追記

アイキャッチ画像は、父と子塾でやった「ストレスを解消する10〜の方法」の結果、子どもたちが見つけたストレスを解消する方法である。
長女(小1、7歳)のストレス解消法のトップにランクしているのが、「かぞくとあそぶ(さっかー、やきゅう)」であった。

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