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就職に有利になる習い事

実母の書道の教え子たちが、今年、相次いで就職試験に合格した。3人とも、小学校1年生からずっと実母のもとで習字を教わってきた。3人とも教える資格(教育師範)をもっている。就職試験では、書道の力はとても大きかった。

就職に大きな力を発揮した書道の力 2007.8.3 

ーものになるまで努力を継続することー

実母は、書道を教えている。息子の私が言うのも何だが、たいしたものである。実母は師範であって、師からのお手本なしで、たとえば芸展に10年連続10回入選している。
もっとすごいと思うのは、教え子たちが高校生で教育師範をとったり、大人の教え子たちは、準師範をとったりしている。県内の書道教室では、ダントツの合格率なのである。

就職に大きな力を発揮した書道

さて、小学校1年生から、実母の元に習字を習いに来ている子が3人。今年3人とも、就職試験に合格した。一人は千葉で大手の建設会社に、一人は県警の婦警として、一人は地元地銀に、それぞれ合格した。親たちは大喜びである。

県警の婦警に採用が決まった一人の子について紹介する。

その子は、婦人警察官になりたくて、高校3年の時に、県警の採用試験を受けた。しかし、1次試験にも通らなかった。そこで、専門学校へ行き、採用試験の勉強を始めた。体力テストもあるそうで、ジムにも通ったという。
この春の採用試験では、40名が受験した。高卒の採用枠は3名だから、13倍である。そのうち、8名が1次試験を通った。専門学校での学習が生きたのであろう。(ちなみに年2回採用試験があり、前期は40名だったが、後期はいつも100名を軽く超えるという。)

ここからがまた難関だ。コネも全くない。
2次試験では、面接時間は通常15分から20分なのに、その子の場合は実に40分もあったそうだ。その間、履歴書に書いたほとんど書道(習字)のことばかり聞かれたという。

小学校1年生から書道を始め、中学校では部活が忙しく、一時は止めようと思ったけれども、がんばって続けたこと。そして、高校時代市展で奨励賞、そして高校3年間ずっとある書道展で特別賞をとっていた。(新聞に載った)その辺りのことも、話したそうだ。

かくて13倍の競争率の中、合格通知が来た。長年の夢が叶って、本人も大喜びである。

千葉で大手の建設会社に合格(受けた4社とも合格)した一人も、書道のことをいろいろ聞かれたこと。そして、それが有利に働いたとも言っていたそうだ。

パソコンの時代とは言え、会社全体としては、書を書く機会はたくさんあり、その割に、きちんと書ける人は少ないのだろう。言うなれば、希少価値もあったのだろう。

ものになるまで継続すること

しかも、3人とも半端ではない。小学校1年生からきちんとした師(よい師につくことも大成する必須条件である)のもとについて、ずっと教わり学び続けてきたのである。

昨今、英語塾に通わせている家庭は多い。英語の通信教育も、同様である。
一方、これだけ英語を学ぶ人が多くなると、その相対的価値は下がることになる。余程、半端でない英語力でないと、就職などの際に注目されることはないだろう。(教育師範、特別賞…と、この場合の書道力も半端でない。)

その点、パソコンの時代だからこそ、書道にはかえって希少価値がありそうである。少なくとも就職では大いに有利であった。

もっともそれは、書道に限らず、部活に忙しいときも止めることなく、一つのことをずっと継続してきたことによる賜であろう。

石の上にも三年という。これはというものは、ものになるまで継続すること。これは習い事に限らず大成するための要諦だろう。そして、「大成」という場合、一つは資格(書道でいえば教育師範)や段位を取ったということがあげられる。そして、それは、就職にもつながっていくのである。

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付記

・もう一つ、習い事を考えるとき、本人が自信を持つという意味は大きいと考えてる。「習字なら負けない」「水泳なら負けない」という自信、「○さんは字がとてもうまい。」「○さんの水泳はすごい!」という他者からの承認。このようなものがあると、自分に自信というか誇りがもて、生きる気力が高まると考えている。
その意味からも、ある程度ものになるまで、習い事は継続すべきだと考えている。

・最後に、友達を得られること、社会性が身につくということも、大きなメリットであろう。

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