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人の痛みのわかる子に育ってほしい

どんな子に育ってほしいかを考える場合、かしこいだけ、強いだけでは、やっぱりいけないと思います。やっぱり人間として心のあたたかさをもった子にこそ育ってほしいと思います。
それには、人の痛みを、身をもって知る経験も貴重な経験だと思います。わが子のそんな経験を紹介します。

勉強よりもはるかによい経験  2006.2.8 1638-152
~妻から長女の学習参観の様子を聞いて~

家族四人で入浴しながら、アキコ(小1)学習参観の様子を聞いた。
外人が来ての、英語の授業である。赤はレッド、緑はグリーン、青はブルー……というように、いろいろな色を英語で言う練習をしたそうだ。

妻「英語の勉強をしているとき、泣いた子が3人いたよね。」
私「うん? 泣いた子。けんかでもしたのかな。」
アキコ「そのうち、一人はアキコよく知ってる子だよ。誰だか当ててみて。」
私「う~ん、さてはAくんだろ。」
アキコ「違うよ。」
妻「実は、アキコなんだよ。」
私「え~、そりゃどうして。」
妻「色の名前を英語で言う勉強をした後、色カード取りゲームをしたんだよ。そしたら、2ゲームやって2回とも1枚も取れなかったんだよ。 それで悲しくなって、うる~と涙が流れたんだよね。」

(後でよく聞いてみたら、5人ぐらいの小グループに分かれて、6枚ほどの色カードを取るゲームだったそうだ。「レッド」と先生が言ったら「赤いカード」をすばやく取るゲームだ。)

アキコ:(笑いながらうなずく。)
私「そうか、1枚も取れなくて悲しかったんだ。」
アキコ:(うなずく)

私「今の気持ちをよく覚えておくといいよ。アキコは国語も算数も体育もよくできるけれど、できないで泣いている子もいるんだよ。そんな時、今の気持ちを思い出すといいよ。たとえば、そんな時『1枚も取れなかったんだ。』何て言われると、余計悲しくなったり、頭にきたりするでしょう。」

アキコ「Bちゃんが算数分からないで困っていたとき、アキコ教えてあげたよ。」
私「それはいいことをしたね。 この悲しかった気持ちを覚えておくといいよ。」

かしこいだけ、強いだけではいけない。やっぱり人間としての心のあたたかさをもった子に育ってほしい。ある意味、これが本当に一番大切だと思うから。

失敗した経験、つらかった経験も大切な経験だ。人のつらさを汲み取れ、優しくなれるから。
アキコは、今日、英語の勉強よりもはるかによい経験をしたと思う。

追記

友達とトラブルの多い、子どもを担任したことがある。その子は、自分が攻撃されたと思うと、必ずやり返すのだ。よく話を聞いてみると、お母さんから「やられたら、やり返せ」と言われて育てられたそうだ。
本人に原因があって、形として周囲が攻撃するように見える場合がある。その場合、やり返すのは効果がないばかりか自体を悪化させる。根本的な対策は、自分の非を認めてそこを直すことだ。しかし、その子の場合、自分をふり返ることなく、相手にやり返していた。結果として、友達とのトラブルは多くなり、敵も多くなる。
問題は、「やられたら、やり返せ」という親の教えである。親の教えは思いのほか、子どもに影響するのである。
私は、個別懇談で母親に自分をふり返ることなく、やり返すことの弊害を語った。(2019/10/20)

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