親を軽んじたりバカにしたり親を親とも思わないような言動をなぜするのだろうか。前号では、8つの原因をあげ、中でも原因6「親がいろいろ子どもの世話をするのは、当たり前であって感謝の念がないから」を最も大きな原因としてあげた。では、どうしたら親に感謝する子に育てることができるのだろうか。
親に感謝する子に育てる その2 2014年2月2日 第1000号
ー3つの基本的な方法ー
親に感謝できないことが最大の原因
前号で、親を軽んじたりバカにしたり親を親とも思わないような言動をする8つの原因をあげ、中でも原因6「親がいろいろ子どもの世話をするのは、当たり前であって感謝の念がないから」を最も大きな原因としてあげた。
そして、最後に次のように書いた。
私は、働いて親として家族(子ども)の生活費を稼ぎ、家族(子ども)のために、炊事・洗濯・掃除…などの家事をしているならば、子どもからの感謝・尊敬に値すると思うし、少なくとも軽んじられたりバカにされたりすることは断じてないと思っている。つまり、普通の親であれば、子どもからの感謝・尊敬に値すると思うし、少なくとも軽んじられたりバカにされたりすることは断じてないと思うのだ。
毎日夜遅くまで働き、毎日炊事・洗濯…などの家事をしている親たち。こうした親に感謝できなかったら、一体だれに感謝できるというのだろう。ところが、現実には親としての務めを果たしているにもかかわらず、感謝・尊敬どころか、軽んじられたりバカにされたりする場合すらある。親としてはつらいところであろう。 子どもにしたって決して心地よい状態ではないだろう。子どもにとっても、自分の親に感謝したり尊敬したりできた方が、ずっと心地よいはずだ。
一体どうしたら、こうした現状を変えられるのだろうか。(前号終わりより)
親に感謝する子に育てるには?
「親に感謝する子に育てるにはどうしたらよいだろか?」
第一に、親自身が自分を育ててくれた親に感謝することだろう。親自身がお手本を示すのだ。
第二に、夫あるいは妻として、妻の母親としての働きあるいは夫の父親としての働きー仕事・家事労働等ーに対して感謝することだろう。少なくとも決して軽んじたりバカにしたりしないことだ。
第三に、実際に年齢相応の家事を分担させること(お手伝いをさせるようにすること)があげられよう。以前の記事「お手伝いをさせる理由!」に書いたように、実際にお手伝いをやってみることで、家事労働の大変さがわかるのだ。お母さんの大変さを思いやることができるようになっていくのだ。(「お母さんは、こんな大変なことをしてくれていたのか」ということが実感としてわかれば、感謝の気持ちも自ずとわいてくる。……)
おそらくは、この三つで大丈夫だと思う。(続きを読む)